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NFL 2018 -- Week 13

そろそろプレイオフ・ピクチャーが気になる時期。

New Orleans Saints (10-2) @ Dallas Cowboys (7-5)

サーズデイナイトフットボール
カウボーイズのディフェンスがラン・パスともに冴え、セインツを 10 点に抑え込んだ。特に 2Q の残り1ヤードでの 4th&1 でカマラを止めて無失点に押さえたのが大きく、最後もセインツの逆転を目指すドライブでブリーズのパスをルイスがインターセプトして勝利を決定づけた。
セインツはこの試合で勝っていればプレイオフ一番乗りだったが、ここは足踏み。あまり気にする負けではないと思うが、まあひと休みというところか。
カウボーイズはこれで NFC 東の首位を守った。


最終スコア:NO 10-13 DAL

Denver Broncos (6-6) @ Cincinatti Bengals (5-7)

ブロンコスが快勝。キーナム 151 ヤードしか投げてないみたいなんだけどね。ルーキー RB フィリップ・リンゼイが 19att-157yds-2TD と大暴れ、フリーマンも 12att-48yds と勝利を支えた。
ベンガルズガービッジタイムにタッチダウンを一本返すのが精一杯。まあドルトンでだめだったのにドリスケルでどうにかなるわけもなく、というところか。戻ってきたA.J. グリーンもふたたび怪我をしてシーズンアウト。プレイオフは理論上まだ可能性があるがさすがに無理だろう。


最終スコア:DEN 24-10 CIN

Kansas City Chiefs (10-2) @ Oakland Raiders (2-10)

カリーム・ハントをカットしたチーフス。女性への暴行の容疑だとかいう話だけど詳しいことはわからず。カット自体は当然の判断だが痛手ではある。この日はスペンサー・ウェアが 14att-47yds、ダミアン・ウィリアムズが 5att-38yds とまあそこそこ穴を埋めたが、はたして毎度こううまく行くかどうか。マホームズは 23/38-295yds-4TD-0INT とタッチダウンを量産した。レイダーズは後半追い上げて一度は三点差まで迫ったものの及ばず。理論上もプレイオフ進出の可能性がなくなったとのこと。


最終スコア:KC 40-33 OAK

Minnesota Vikings (6-5-1) @ New England Patriots (9-3)

四年ぶりにペイトリオッツと対戦した。(まああたりまえだけど)
前回の対戦の時はエイドリアン・ピーターソンが起訴され、エグゼンプトリストに入れられて出場停止になっていた。QB はマット・キャセル、RB はマット・アシアタだったらしい。ずいぶん遠くへ来たものだと思う。ちなみにその試合はキャセルがインターセプト四回喰らって 30-7 でぼろ負けした。
その時ほどではないが、今年も完敗。オープニングドライブからスリーアンドアウトで攻撃権を手放すと、返しのドライブではブレイディにばんばんパスを通されて次々に 1st ダウンを更新され、最後はデヴェリンの1ヤードのタッチダウンラン。早くも 0-7 と先制を許す。
返しのドライブでは敵陣まで入るが、サックで下げられてから FG 失敗といういやな流れ。今季途中から加入したベイリーだが決して調子がいいとは言えず、ブレア・ウォルシュ以来 K の悩みは尽きない。
さらに FG を追加されて 0-10 となるが、2Q 終盤に流れを変えるプレイが飛びだす。ペイトリオッツの攻撃、自陣で 2nd&5 だったがグロンカウスキーへのパス。これのレシーヴの後ヴァイキングズの S ハリスが必死にタックルして前進させない。ルーリングオンザフィールドは 1st ダウンだったが、ジマーさんがチャレンジ。これが成功して 3rd&1 になり、そこも止めてパントを蹴らせることに成功した。
この返しのドライブがこの日のベストドライブ。カズンズが次々にパスを決めて、ディッグズのランアフターキャッチで残り5ヤードへ。最後は右隅のシーレンへ、この日初のパスを通してタッチダウン。前半完封で終わりかねないところを三点差まで詰めて折り返した。


後半はペイトリオッツが FG 失敗してからヴァイキングズが逆に FG を返し、ついに 10-10 の同点に追いつく。しかし結果的にはここまでだった。返しのドライブ、たった4プレイで 75 ヤード進まれてタッチダウンを奪われると、続く攻撃はスリーアンドアウト。その返しのドライブもタッチダウンを決められて、あっという間に 10-24 になってしまう。
このあとは点差を詰めるために無理なギャンブルやロングパスが続き、4th&11 がとれず、ロングパスは2ドライブ連続でインターセプトされ、反撃の芽を摘まれた。というわけでカズンズのスタッツはかなり悪くなってしまったが、内容はそこまでひどくもなかった(とはいえよくもなかった)。
ペイトリオッツはさすがだなという他ない。2Q のチャレンジから 3Q の FG 失敗、同点に追いつかれるまでの流れはめちゃめちゃ悪いのだが、全く動じる様子もなくそこから突き放すのだから。地区優勝はおそらく磐石で、あとは何番目のシードになるかというところだろう。
ヴァイキングズはせっかくこの日の早番のゲームでジャイアンツがベアーズを負かしてくれたのを活かすことができなかった。6-5-1 はワイルドカードもぎりぎりのラインで、この日の試合内容を見ているとあまり楽観はできない。オフェンス陣の進境を期待したい。


最終スコア:MIN 10-24 NE

Los Angels Chargers (9-3) @ Pittsburg Steelers (7-4-1)

サンデーナイトフットボール
うーん、これはチャージャーズだいぶ恵まれたというか、オフィシャルが勝たせようとしていた試合には見えてしまったというか。具体的には最初のタッチダウンの時に RT サム・ティーヴァイが明らかにスナップより早く動いてたのにフラッグが出なかったことと(反則なのでチャレンジできない)、最後の同点 FG を最初バッジリーが外したのにオフサイドでヌリファイされたこと。後者は微妙だったけど、前者があるとどうしてもそういう思いにはなるかな。他にもキーナン・アレンへのタッチダウンパスがエンドゾーンでディフェンスに当たって跳ね上がってからアレンの手に収まったりとか、全体的についていた印象は強い。
とはいえ勝ちは勝ち、チーフスに1ゲーム差でついていっている。ワイルドカード争いでもさすがにかなり有利になった。ひさびさのプレイオフは見えてきた。正直スーパーボウルでどうこうというほどのチームではなさそうにも思うが、リヴァーズにももうそれほどチャンスも多くないのでぜひ頑張って欲しいものである。
スティーラーズはここへ来ての連敗で、レイヴンズに 0.5 ゲーム差に詰められた。これはこれで面白くなったとは言えるかな。


最終スコア:LAC 33-30 PIT

Washington Redskins (6-6) @ Philadelphia Eagles (6-6)

マンデーナイトフットボール
レッドスキンズは不幸続きで、今度はコルト・マッコイが負傷した。前々週にシーズンアウトとなったアレックス・スミスの後を任されたばかりだった。言葉もない。投げたのはマーク・サンチェス。2015 年のイーグルズ時代以来のスターターということになる。
とはいえこの日は 13/21-100yds-0TD-1INT と凡庸な成績で、救世主にはなれなかった。こう出番がないのでは勘も鈍って当たり前だが、デビューから二年連続 AFC チャンピオンシップまで進んだ頃の力はさすがに望めないか。
ウェンツも冴えないスタッツだったが、要所で決めて 28 点。まだ地区優勝のチャンスは充分あり、プレイオフは出れさえすれば何が起きるかわからない。昨年のチャンピオンが不気味なのは確かだ。


最終スコア:WAS 13-28 PHI

Other Games

BAL(7-5) 26-16 ATL(4-8):レイヴンズ、ラマー・ジャクソンがスターターに据わってから三連勝。この日もジャクソンは 12/21-125yds だったのだが、ディフェンスがファルコンズをネットで 131 ヤードに抑えて勝利をもたらした。気がつけばスティーラーズとは 0.5 ゲーム差であり、地区優勝は射程圏に入ってきた。ここ何年か惜しいシーズンが続いているが、ジャクソンが突破口になるだろうか。ファルコンズはプレイオフの望みがほぼなくなった。
LAR(11-1) 30-16 DET(4-8)ラムズがプレイオフ一番乗り。おめでとうございます。この日はゴフは 17/33-207yds-1TD-1INT と全然よくなかったみたいなのだが、ガーリーが 23att-132yds-2TD と大暴れ。これがラムズの強いところ。ライオンズもこれでほぼ終了かな。
ARI(3-9) 20-17 GB(4-7-1)パッカーズ敗れる。衝撃だったのは、試合後にマイク・マカーシー HC が解雇されたこと。確かに今季のプレイオフは限りなく厳しくなったが、いくらなんでもクビとは思わなかった。本当に驚いた。カーディナルズはジョッシュッ・ローゼンが 3rd&23 でラリー・フィッツジェラルドに 35 ヤードのパスを通してドライブをつなげて勝ち越し FG まで持っていき、パッカーズは返しのドライブでクロズビーが 49 ヤードの同点 FG を決められなかった。これでレイダーズが単独最下位になった。
CLE(4-7-1) 13-29 HOU(9-3)テキサンズが九連勝。止まらない止められない。なんつってもスケジュール強度が低いんである。AFC 南はあのていたらくだしなあ。ブラウンズはガービッジタイムに一本返してるので実質はもっと負けている。まあしゃあない、こんな日もある。
IND(6-6) 0-6 JAX(4-8):なんぞこれ。ジャグァーズがコルツオフェンスを完封した。しかし遅い、遅すぎる。いや、ディフェンスはずっと頑張っていたのだから責めるのは筋違いだ。わかってはいるが、この噛み合わなさはなんなのだろう。コーディー・ケッッッッスラー@ex-ブラウンズがキャリア初勝利をあげた。おめでとう、ケスラー。ボートルズはベンチに下げられてこの日は投げていない。ああ、ボートルズ、week 4 までの一年強はなんだったんだ? 短い夢かなにかだったのか? 五年目オプションを使ったのに、チームはきみをベンチに置いておくことを決めたんだ。もうきみをスターターで見ることはないんだろうか。
BUF(3-9) 17-21 MIA(6-6)ドルフィンズが五割復帰。のらりくらりですなあ。タネヒルは 16/24-137yds-3TD-1INT。すごい微妙だけど、やっぱ総合的にはタネヒル>オスワイラーやね。ビルズはジョッシュッ・アレンが 18/33-231yds-2TD-2INT、加えて 9att-135yds。なんというか、依存度が高い。
CHI(8-4) 27[OT]30 NYG(4-8):これはアップセット……なんだけど、ベアーズの QB は今週もチェイス・ダニエルで、オープニングドライブにピック6とかやらかしてたのでまあ。しかしジャイアンツはちぐはぐなシーズンになっている。さすがにプレイオフには届かないだろうし。
CAR(6-6) 17-24 TB(5-7)バッカニアーズが連勝。ここへ来てウィンストンが好調だ。パンサーズはニュートンがなんと4インターセプト。まだぎりぎりプレイオフ届く勝敗なので諦めるには早いが、ここからニュートンが立ち直るかというとあまり考えづらい気もして。
NYJ(3-9) 22-26 TEN(6-6)タイタンズが 16-0 から逆転勝ち。マリオタが残り 36 秒で逆転タッチダウンパスを決めたとのこと。ぎりぎりプレイオフ戦線に踏みとどまった。ジェッツはこの日もジョッシュッ・マカウンが投げて 17/30-128yds-0TD-1INT。うーんこれはきついね。
SF(3-9) 16-43 SEA(7-5)シーホークスが圧勝。これでもウィルソン 11/17-185yds とかなんだよね。ランもカーソンが 69 ヤード、ペニーが 65 ヤードだからそこまででもない。ターンオーバー3つが大きく影響したか。マレンズは 414 ヤード投げたとのこと。