黄昏通信社跡地処分推進室

黄昏通信社の跡地処分を推進しています

NFL 2018 -- Wildcard Playoff

これはエントリ分けちゃってもいいか。
例年この辺で力尽きるわけだが。

Indianapolis Colts (11-6; AFC #6/South) @ Houston Texans (11-6; AFC #3/South)

AFCワイルドカード一戦目は南地区の同地区対決。レギュラーシーズンでは 1-1 で、決着をつける三戦目ということになる。
コルツが最初の四本のドライブのうち三本をタッチダウンにして 21-0 とリード。テキサンズは前半最後のドライブで9ヤード地点まで攻め入りながら 4th&1 を取れず 21-0 で折り返す。ここはスニークでよかったような。
後半コルツはひたすらパントだったがディフェンスがテキサンズに仕事をさせず、やっと初得点を挙げたのは 4Q 残り 11 分弱になってから。その次のドライブで 4th&10 をとれず勝負は決した。
コルツはラックが 19/32-222yds-2TD-1INT で、まあまあ程度ではあったが被サックは0、走ってもマーロン・マックが 24att-148yds とオフェンスラインが圧倒したなという感じだった。テキサンズは序盤に大量リードを許してしまったのが苦しく、中盤からはよく守ったが及ばなかった。オフェンスもラッシングリーダーがウォトスンという有様で、さすがにひとりでは無理があった。
第6シードのコルツが勝ったので、次の対戦相手は第1シードのチーフスになる。

最終スコア:IND 21-7 HOU

Seattle Seahawks (10-7; NFC #5/West) @ Dallas Cowboys (11-6; NFC #4/East)

NFC の一戦目は早いうちにワイルドカードを確保したシーホークスカウボーイズが迎え撃った。
前半はおたがいディフェンスが頑張る。特にカウボーイズのランディフェンスがめちゃめちゃ堅く、クリス・カーソンにほとんどゲインを許さない。シーホークスは攻撃のリズムがつかめず、前半は FG 二本を決めただけに終わってしまう。さらに前半終了間際、57 ヤードの FG を狙った際に K ジャニコウスキーが左脚のハムストリングを傷め、シーホークスは後半 K 不在になってしまう。これは本当に痛かった。カウボーイズはツーミニッツオフェンスでタッチダウンをあげ、10-6 とリードして折り返す。
後半先に得点をあげたのはシーホークスで、ラッセル・ウィルソンが QB ランでエンドゾーンに持ち込み、ツーポイントを決めて(キッカーいないので) 10-14 と逆転する。しかしカウボーイズは返しのドライブですぐにタッチダウンを奪ってふたたび逆転すると、4Q にもプレスコットが 3rd&14 を自ら走って更新し、最後は1ヤードをスニークで取って 14-24 と突き放した。
それでも諦めないのがシーホークス。ウィルソンがタイラー・ロケットへ 53 ヤードのロングパスを通すと、4th&4 から左隅のマキシックへ絶妙なパス。これぞウィルソンという素晴らしいタッチで、さらにツーポイントも決めて(キッカーいないからね!)22-24 と追い上げる。さあ、オンサイドキックだ……しかし、キッカーがいない。ディクソンはドロップキックを蹴ったが、ラグビーのキックオフみたいに深いところまで飛んで行ってしまい、あっさり捕られて万事急須。異常にあっけない幕切れとなった。
ともあれカウボーイズのランディフェンスの勝利ではあろうか。今季は完全にランのチームになっていたシーホークスを、四人合計で 24att-73yds に押さえ込んだのは実に大きかった。ウィルソンもまだまだ衰えてはいないが、パッシングオフェンスの準備は足りなかったか。
カウボーイズはオフェンスでもプレスコット&エリオットコンビが活躍し、二人にとっては三年目にしてプレイオフ初勝利となった。一昨季のようなめざましい活躍ではないにしても、押しも押されもせぬスターターに成長していることは喜ばしく思う。次戦の相手はラムズかセインツになる。

最終スコア:SEA 22-24 DAL

Los Angels Chargers (13-4; AFC #5/West) @ Baltimore Ravens (10-7; AFC #4/North)

AFC の二戦目は先々週対戦したばかりの両チーム。その時はレイヴンズが快勝している。
前半はチャージャーズがデズモンド・キングのビッグリターンや相手のターンオーバーで再三チャンスをつかむが、エンドゾーンがどうにも遠く FG ばかり。レイヴンズはもっとひどく、前半二度のターンオーバー以外はすべてパントで、チャンスらしいチャンスはまったくないまま 12-0 で折り返す。
後半、チャージャーズの自陣でのファンブルでレイヴンズはようやくチャンスを得るが、1st ダウンが奪えないまま FG を蹴って 12-3。さらにレイヴンズは次のチャージャーズのパントをブロックしてチャンスを得るが、タッカーが 50 ヤードの FG を決められず 12-3 のまま。逆にチャージャーズはそこからの攻撃をなんとかエンドゾーンまでつないで、この日初めてのタッチダウンをあげる。ここも1ヤード地点からの 1st&Goal が 4th&Goal まで行くなど苦労したが、最後はメルヴィン・ゴードンが持ち込んだ。ツーポイントも決めて 20-3 と3ポゼッション差までリードを広げる。さらに返しのドライブ、レイヴンズはパントに終わった上に P サム・クックのミスパントで自陣から出られず、チャージャーズはもう一本 FG を追加して 23-3 とした。
レイヴンズはここから反撃して、二本続けてタッチダウンを返して 23-17 まで差を詰めるがこの時点で残り二分。それでもボールを取り返して逆転を目指すドライブにはこぎつける。しかし最後はジャクソンがサックされてボールを失い、決着がついた。

見事にチャージャーズがリベンジを果たした。おたがいロードで勝つのもおもしろいが、まあそういうこともある。FG ばっかりだったのはストレスのたまる展開だったが、逆に言えばそれでも勝ちきったということでもある。レイヴンズは特に前半ジャクソンがちょっとパフォーマンス悪かったかなという印象で、やや悔いが残るか。
コルツが勝ったおかげでチャージャーズの相手はペイトリオッツとなった。未だスーパーボウルに手が届かない男フィリップ・リヴァーズにとっては高い高い壁になるが、なんとか乗り越えて欲しいところ。

最終スコア:LAC 23-17 BAL

Philadelphia Eagles (10-7; NFC #6/East) @ Chicago Bears (12-5; NFC #3/North)

NFC の二戦目は最後にぎりぎりでワイルドカードに滑り込んだイーグルズを八年ぶりのプレイオフ出場となったベアーズが迎え撃った。
ディフェンシヴな試合になったが、後半タッチダウンを二本あげたイーグルズが最後ぎりぎりベアーズの反撃をしのいだ。というよりも、最後残り 0:10 で 43 ヤードの FG を K コーディ・パーキイが外して(記録上は微かにチップされたのでブロックということになっている)逆転できなかった、というほうが正確なところか。それもアップライトに当たって、バーの上に落ちてきて、手前に跳ね返ってくるというアクロバティックな外し方だった。パーキイにとっては今季六本目のアップライトに当てたキックになる。これはさすがにシーズンレコードではないだろうか。
というわけでこちらも第6シードのイーグルズが勝って、セインツと対戦することになった。レギュラーシーズンでは Week 11 で対戦していて、このときはウェンツが絶不調でセインツがぼろ勝ちしている。果たしてリベンジはなるだろうか。

最終スコア:PHI 16-15 CHI