黄昏通信社跡地処分推進室

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ツール・ド・フランス 2019 第8ステージ

ツール観てます。今年は NHK-BS の「まいにち ツール・ド・フランス」もやってないので、仕方なく、というわけでもないのだけど JSPORTS を契約しました。
毎日面白いけれど、この日は特別に面白かった。2級・3級山岳がずらっと並ぶのこぎりのようなコースで、当代随一の逃げ職人トーマス・デヘント(ロット・スーダル)を含む四人が逃げ、プロトンは微妙な差で前を追う。逃げからはふたりが脱落してデヘントとデマルキのふたりが残り、最後の下りにさしかかる。と、最後の山岳の手前でジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニング・クイックステップ)が猛然とアタック。これにティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ)だけが喰らいつき、フランス勢ふたりが追走する。プロトンもフランス勢を吸収しようとするが、最後の比較的長い下りでクイックステップの選手たちが前に出て要所でスピードを落とし、集団にスピードを上げさせない! フィクションっぽい動きが実際に見られてテンション上がる。逃げからはデマルキが脱落、デヘントはたったひとりで山頂ゴールを目指し、アラフィリップ&ピノが協力してどんどん差を詰める。下りが終わってからは集団も前を追い始め、ゴール手前では前のふたりが見えるかもという辺りまで追い上げてくる。しかしデヘントはいっぱいいっぱいにリードを守り、ひとり先頭でゴール。わずか6秒差でピノとアラフィリップが続き、その 20 秒後にGことゲラント・トーマス(チームイネオス)を筆頭にプロトンがゴールになだれこんできた。デヘントはもしかすると今年のツールでもっとも鮮やかな逃げ切りを決め、アラフィリップはマイヨジョーヌを奪還し、ピノも総合勢から 20 秒のリードを奪った。見応えがあってめちゃめちゃ面白いステージだった。

  • メモ:今年のワイルドカード組プロコンチネンタルチーム
    • 「アルケア・サムシック」は昨年までのフォルテュネオ・サムシック。フォルテュネオの前身はブルターニュ・セシェ。この辺ややこしいなー。というか憶えていられないな。現在はワレン・バルギルとアンドレ・グライペルが在籍。プロコンチネンタルにしては豪華なメンバーと言えよう。
    • コフィディス・ソリュシオンクレディ」はおなじみコフィディス。おれずーっとなんとなくギリシャの会社だと思ってたけど普通にフランスの消費者金融だった。てことは読み方「コフィディ」なのでは?と思わなくもない。ともあれここはずっとコフィディス。主な面子はダルウィン・アタプマ、ナセル・ブアニあたりか。
    • トタルディレクト・エネルジー」は昨年までのディレクト・エネルジー。ということで前身はユーロップカー。ディレクト・エネルジー社がトタル社に買収されたとのこと。主なメンバーはリリアン・カルメジャーヌ、ニキ・テルプシトラ、ロマン・シカールといったところ。
    • 「ワンティ・グループゴベール」はベルギーのチーム。2017 年がツール初出場で、そこから三年連続出場を果たしている。今年のツールで目立っているのはヨハン・オフルドかな。
  • ワイルドカードっぽいけどワイルドカードじゃないチーム