黄昏通信社跡地処分推進室

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スーツケースのタイヤ交換 (2)

(1) →https://natroun.hatenadiary.jp/entry/2019/07/22/000000_1
今回のスーツケースのキャスターはシンプルな形で、両側のブラケットの間に渡した軸に円筒形のタイヤが通されている、というものだ。これの軸をぶったぎったので、軸とタイヤを手配しなければならない。先日金ノコを買ったホームセンターで探してみたのだが、キャスターはそこそこ置いてある一方でタイヤ単独のものはほとんどなく、これは想定内のことだった。ちなみに、スーツケースの「キャスターを」交換しようとすれば、内側から裏地をはがしたりとかしないといけなくて、それは本当に現実的な作業ではなくなってしまう。メーカーに依頼した場合はこれをやってくれるものと思われる。閑話休題、島忠とかコーナンにはタイヤ単独でも置いてるらしいのだけど、行動範囲に島忠もコーナンもないし、電車賃をかけて行くぐらいならネット通販で買ったほうがいい。そういうわけで軸とタイヤを Amazon で買おうと思ったのだが、これがまあ厄介だった。
タイヤの直径は 38mm、ブラケットの間というか軸の長さはおよそ 35mm。サムソナイトのタイヤは大抵軸は M6 なのだそうで、うちのも例外ではなかった。だから M6x35mm の軸があればよい。タイヤはベアリングなんて要らなくて、もしかするとブッシュはあった方がいいんだけどまあ無くても平気(どうせ次からは簡単に交換できるし、そもそもこの交換が最初で最後だろう)だから、もう一番単純なゴムタイヤでいい。ハンマーキャスター社の、425G-R の 38mm というやつがぴったりだ。だが、これがまあ Amazon でまったく見つからないんである。キャスターはまだ見つかるのだが、タイヤだけとなるとほぼ皆無で、唯一同じ型番で見つかった商品は大きさも個数も書かれておらず 1000 円以上の価格が提示されているという謎の店でお話にならない。モノタロウ*1では容易に見つかったが送料がかかる。結局取り寄せにはなったがヨドバシカメラで頼んだ。
単純に、キャスター用のタイヤってものを Amazon が扱っていない、のかもしれない。だが、それ以前の問題として「スーツケース キャスター」や「スーツケース タイヤ」で商品を検索したときの結果がめちゃくちゃ偏っていることも間違いない。「静音キャスターシリーズ」というキーワードの含まれた、タイヤと軸のセットになっている、実質的には同じ商品ばかりが表示される。おそらくは同一の業者が複数のアカウントを用いて同じ品を出品しているのだろう。もの自体はたぶんひどく粗悪とかではない。でもちょっと割高で、選択の余地がなくなってしまっている。商売の規模としては小さいかもしれないが、スーツケースのタイヤを Amazon で調達しようと考えている人をほぼ全員吸い込めるのなら、それなりにおいしいハックなのかもしれない。Amazon では中国の業者がサクラレビューをしまくっててひどいことになってる、なんて話をこれまでもネットではちょくちょく目にしていたけれど、こんなニッチな分野でそれにぶちあたるとは思ってなかったのであらためて驚いてしまった。

にもかかわらず、軸については結局 Amazon で買った。上のような事情で避けたかったんだけど、軸に使う部品の一般名詞がどうしてもわからなかったんだよね。それさえわかれば手に入れる方法もあったと思う。
ともあれ、一週間ほどかかって、ようやく必要な交換部品を入手することができた。

参考:
https://oreno-yuigon.hatenablog.com/entry/2019/08/02/143028
Amazonが怪しい中国製品で埋め尽くされている中、僕たちはどうやってまともな商品を見つけたらいいか

*1:最近爆発炎上しましたのでちょっと使うのはためらわれますが