黄昏通信社跡地処分推進室

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マルちゃんdeグー!!

以前『マルちゃんdeグー!!』というゲームについて、おれとしてはわりと口を極めて罵ったことがあった。

グラフィックは劣悪、ミニゲームの順番が選べない、そもそもミニゲームが全然面白くない、それでいて妙に難しい。
黄昏通信社跡地処分推進室 -- [たくさんあるぜ]心に残るゲームたち (23):『タントアール』『イチダントアール』
しかし不思議なことにこのゲームはセガ製であり、それこそ『タントアール』をはじめとしたミニゲーム集をそこそこヒットさせた会社である。なんでこんなことになったのかとずっと思っていたが、たまたま見かけたウェブページに当時の事情がちょっとだけ書かれていた(書いている人はおそらくセガの元社員さん)。
どういう経緯でそうなったのかはよく知らないのですが、おそらく製作費も東洋水産持ち。
…つまりは、制作費が少ないのです。広告費とかの枠組みだと思うから。
社内で作るには割に合わない仕事なので、全部外注に任されました。
魔法使いの森 -- 1997年のその他のゲーム
惜しむらくは、ゲームを「作る」程度の制作費しか出ておらず、「面白くする」ところまで踏み込めなかったことか…
魔法使いの森 -- 1997年のその他のゲーム
ということで、やはりセガが作ったわけではないみたいだった。それがわかってちょっとすっきり。お金がなければいいゲームはできないし、しかし金がなければないなりになんとか形にする人たちもいるのだなと思うとそれはそれで感慨深い。本来であればセガ東洋水産に対して「もう少しお金を出すか、看板に広告を出す程度にするか」というようなことを提案すべきだったのではないかな、とは思う。でもその上で東洋水産がどうしてもこれで作ってくれって言ったのかもしれないしな。端から見て言えることには限界がある。