黄昏通信社跡地処分推進室

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「悪女」 中島みゆき

先日ふと中島みゆきの「悪女」という歌を思い出してうろ覚えで口ずさんでみたのだが、一番の歌詞、めちゃくちゃ当時の事物が反映されていてすっごい「昔の歌!」という感じがする。

土曜でなけりゃ 映画も早い
ホテルのロビーもいつまでいられるわけもなし
このくだりは歌い手である主人公が恋人である「あなた」から「愛想を尽か」されるために、男と遊んでいるふりをして夜の街をうろうろする場面なのだけど、当時夜女の人がひとりでいられる場所って少なかったんだろうなというのがよくわかる。もっとも、おれが聴いた時点でもこのあたりは少し古くさく感じたのを憶えている。今回調べてみて 1981 年と判り意外と最近だなと感じた。おれが初めて聴いたのは 1989 年か 1990 年ぐらいのはず。
登場する電話は当たり前だけど全部固定電話だし、もうほとんど全部の行に注をつけないと今の若い人には意味すら通じないんではないだろうか。古い、ことは古いのだが、もはやここまで古いと明らかに情緒のようなものが生じてきて味わい深い。