黄昏通信社跡地処分推進室

黄昏通信社の跡地処分を推進しています

入院 (2)

朝どうにか職場にメールを打って今週は休む旨の連絡。
この日が手術。基本家族が誰かいないとだめらしく、9時から妻が来てくれる。熱が高くて自力ではほとんど動けない。車椅子を妻に押してもらってようよう手術室まで行く感じだった。手術室では手助けされながら手術台に乗せられて、プラスティックのマスクをかぶせられたところまでは憶えている。
手術終了後は記憶が途切れ途切れで、妻によるとふらふらベッドから下りようとしたりしていたらしい。なぜだ。切り取った虫垂自体は見ることができなかった(残念)が、手術は成功。ただ小さく穿孔していたらしく、腹膜にまで細菌が広がっていたらしい。それで少し快復までは時間を要するかもしれないとのこと。
用を足したくて、妻にナースコールをしてもらう。なんか小も大もしたくて、尿瓶を借りたり、差し込み便器を借りたりするのだけど、出ない。
この日は身体を拭く日なので、おしぼりを渡されて身体を拭いていいと言われる。しかしこんな状態では拭くこともままならぬ。
熱が上がったり、解熱剤を入れてもらうと少し下がったり、ちょっと眠ったりを繰り返す。と書くとそこまで大変ではなさそうにも見えるが、とにかく気分がすぐれず、眠りも浅くて短かったので辛かった。
妻が帰ってから、トイレに行って便器に座るとやっと用が足せた。しかしそう遠くはないトイレに行くのも一苦労で、点滴台にしがみつくようにずるずる歩いていってようようたどり着くという感じだった。便もいわゆる水様便で、あまり多くは出ない。
トイレの水道で少し丁寧に手を洗うと、その後手が骨まで冷え切ってしまって、ぜんぜん温まらなかった。身体の他の部分に触れさせておくには冷たすぎるし、さりとて布団にしまったぐらいではまったく温まらず、すごく参った。