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NFL 2020 -- Week 9

早くも折り返し地点。いやーあっという間ですなあ。
BYE: ベンガルズ(2-5-1)、ブラウンズ(5-3)、ラムズ(5-3)、イーグルズ(3-4-1)。
ちょうど真ん中でいい位置のバイウィーク。ブラウンズとラムズは前週がちょっといやな負けだったので、間をおけるのはよさそう。

Green Bay Packers (6-2) @ San Francisco 49ers (4-5)

サーズデイナイトフットボール
フォーティナイナーズは先週書いた通りガロポロとキトルが離脱、怪我人だけでちょっとしたチームができそうなほど。ニック・マレンズが久々に先発した(とはいえ今季三回目だ)。しかしパッカーズにファーストドライブで先制を許すと、フィールドゴールを返したまではよかったが、その次のドライブでインターセプトを喫してしまう。そこからタッチダウンを二本献上し、21-3 と大きくリードされて前半を終えた。
後半もパッカーズは絶好調。やはり最初のドライブでタッチダウンを決めると、そこからもフィールドゴール二本を追加して手を緩めない。フォーティナイナーズはマレンズのファンブルロスト、敵ゴール目前でのギャンブル失敗、とチャンスを潰して反撃できず、最後ガービッジタイムになってから二本タッチダウンを返すのが精いっぱいだった。とにかく攻撃の駒が足りなすぎる。リッチー・ジェイムズがひとり 184 ヤードと気を吐いたのが来週以降につながってくれれば。
パッカーズはロジャーズが完璧に近いパフォーマンスを見せて、先週の負けを払拭した。今年はとにかくバランスがいいので、プレイオフ進出はもちろん、結構上を狙えるかもしれない。

最終スコア:GB 34-17 SF

Seattle Seahawks (6-2) @ Buffalo Bills (7-2)

見てません。下の見ちゃったんだけど(BAL@IND)、こっち見ればよかったな……。
序盤からビルズが猛然と攻め、タッチダウンタッチダウンフィールドゴールで 0-17 となっている。このあと猛烈に点を取り合うことになったが、一番差が縮まった瞬間で7点差なので、実質的にはここまでで勝負がついている。シーホークスは影を踏むことすらできなかった。珍しくウィルソンがターンオーバーを四つもやらかしていて、そこが最大の原因ではあろう。インターセプトが三本あった先々週のカーディナルズ戦といい、ウィルソンのターンオーバーが少し増えているのは気になるところ。昨季のインターセプト六本というのはいかにもできすぎとは思うけれど。
ビルズは連勝で 7-2 になった。さすがに地区優勝は堅そうで、あとは第何シードかというところになりそうだ。ただ今期は SARS-CoV-2 の影響もあってプレイオフに何チーム進めるかも不透明な状況なので、必死こいて勝ちまくってから8チームずつ出られますみたいなこと言われる可能性もなくはなく、どこまでまじになるか難しい。
シーホークスはちょっと悪い負け方だった。星勘定的にはまだ地区首位のはずだし慌てるようなものではないのだけど、いくらなんでも点をやりすぎで、こんな負け方をどんどんするようだとちょっとな、というところ。

最終スコア:SEA 34-44 BUF

Baltimore Ravens (6-2) @ Indianapolis Colts (5-3)

コルツにしてみればもったいない敗戦だった。前半はディフェンスが期待以上のできだった。レイヴンズに 1st ダウンを四回しか取らせず、トータルヤードも確か 50 ヤード台。ラマー・ジャクソンが率いるオフェンスを文字通りほぼ完封してみせた。しかし点差はどうだったかといえばたったの三点。自陣での痛恨のファンブルリターンタッチダウンで七点奪われ、オフェンスの得点は 10 点。完璧に守ったのに、まだ全然わからないね、という点差で折り返す羽目になってしまった。
だから、ということでもないのかもしれないが、後半最初のドライブはハーフタイムですっかり切り替えたレイヴンズにつるつる攻められてしまう。そのドライブだけで前半のトータルヤードを超えられてしまい、それでもゴール前でエドワーズのファンブルロストがあって無失点でしのいだかと思った直後、最初のプレイでリヴァーズがいきなりインターセプトを喰らうというすっとこぶり。で、返しの攻撃で今度こそタッチダウンを奪われ、逆転される。その後 21-10 と差を広げられてからコルツは2ドライブ連続でギャンブル失敗。いずれもリヴァーズがパスを試みたが厳しいプレッシャーを受けてほぼ投げるタイミングがなく、特に一回目は読み負けたかなという感じだった。
というわけで前半のリードを活かせず終わってみればコルツの完敗。レイヴンズはオフェンスが前半完封されながら後半しっかり立て直して勝った。

最終スコア:BAL 24-10 IND

Las Vegas Raiders (5-3) @ Los Angeles Chargers (2-6)

AFC 西の同地区対決。
チャージャーズ K バッジリーが 48 ヤードのフィールドゴールを外すところから試合は動き出す。返しの比較的いいフィールドポジションからの攻撃でレイダーズはタッチダウンをあげて先制した。チャージャーズもすぐさま反撃、敵陣深くまで攻め入ると残り5ヤードの 4th&1 からギャンブル。これをバレッジが一気にエンドゾーンまで持っていって同点となった。その後タッチダウンを一本ずつ取り合って前半残り 19 秒、タッチバックで自陣 25 ヤードから攻撃を始めたレイダーズはフィールドゴールを狙いに行く。ところが7ヤード進んだ次のプレイ、カーがサックされてボールを失ってしまう。チャージャーズは返しの1プレイ目でフィールドゴールを決め、14-17 で折り返した。

3Q はレイダーズのペース。後半のキックオフ、KR リチャードが 45 ヤードのビッグリターンを見せて好位置からのドライブ、カーがアグホラーへの 45 ヤードのタッチダウンパスを決めて早くも逆転する。続くドライブでもタッチダウンを決めて、28-17 とリードを広げた。チャージャーズは次の攻撃で敵陣 11 ヤードまで行きながらフィールドゴールともどかしかったが、返しのレイダーズの攻撃を自陣まで進まれながらかろうじてパントにとどめてチャンスを残す。オフェンスがこれに応えて 82 ヤード進んでタッチダウン。ここでハーバートが少し痛み、タイロッド・テイラーがツーポイントコンヴァージョンに挑むが、レシーバーはことごとくカバーされて投げられない。28-26 となった。チャージャーズは返しのドライブもレイダーズオフェンスをスリーアンドアウトに切って取り、完全に木綿たんが来たぞという感じだったがここで PR ヒル Jr. がパントをマフってしまう。これは本当に痛恨で、フィールドゴールを決められてビハインドは五点に広がった。
それでもハーバートは逆転に向けてのドライブを進め、自陣からコツコツとボールを進めたが、敵陣に入ってからちょっと気前よくタイムアウトを使いすぎてしまい、最後の方は時間との戦いになってしまう。4ヤード地点でスパイクして残り5秒。もうひとつタイムアウトがあれば、おそらくスパイクなしで 20 秒近く残せていたと思う。
ともあれ最後の2プレイ、チャージャーズは二度ともハーバートのパスに賭けた。ハーバートは二度ともエンドゾーン右端へ浮かせたボールを投げた。二度目のパスはパーハムの手にぎりぎりで収まり、倒れ込んだように見えた。審判の両手が上がった。レビューが行われる。きわどかったが、ボールは地面に落ちていた。
ハーバート、本当によくやっていると思うのだが、ただ勝てない。面白いほど勝てない。

最終スコア:LV 31-26 LAC

Pittsburg Steelers (8-0) @ Dallas Cowboys (2-7)

見てません。スティーラーズが思わぬ苦戦の末カウボーイズに勝ち。カウボーイズはディヌッチを諦めてギャレット・ギルバートを先発に配したが、この日はそこそこの内容だったようだ。少なくともディヌッチよりはよさそう(まああんまり関係ないんだけど)。ギルバート、2014 年にラムズにドラフトされたことになっているが、キャリアは 2018 がパンサーズ、2019 がブラウンズ、2020 がカウボーイズとなっている。wikipedia によるとラムズからパンサーズの間にペイトリオッツ、ライオンズ、レイダーズと渡り歩いていて、パンサーズの後には AAF(独立リーグ的なやつ)のオーランド・アポロにも所属していたことがあるらしい。典型的なジャーニーマンだが、その中でも下の方と言ってもいいかもしれない。

最終スコア:PIT 24-19 DAL

Miami Dolphins (5-3) @ Arizona Cardinals (5-3)

ドルフィンズが逆転勝ち。タンゴヴァイロア(綴りは Tagovailoa だがハワイイ由来の名字で、-ag- は「アング」に近い発音をするらしいのでタンゴヴァイロアとします)、この日は前回よりずっとよく、チームに希望を与えてくれた。マレーも投げてよし走ってよし奮闘したが、惜しくも少し足りなかった。
似たタイプの QB 同士でとても面白い試合だった。四年後に当たる時にまだこのふたりが投げていたらいいなと思う。

最終スコア:MIA 34-31 ARI

New Orleans Saints (6-2) @ Tanpa Bay Buccaneers (6-3)

サンデーナイトは Week 1 の再戦で、 NFC 南地区の同地区対戦。
で、今回もセインツが勝ち、それも今回は圧勝だった。これでスイープでセインツが首位に立ったので、かなり大きな一勝と言える。とはいえバッカニアーズも 6-3 だし今年の7チーム出られるフォーマットならまあポストシーズンは行けるんじゃないっすかね。そこから先の、ブレイディの「1st ラウンドバイが取れなければ初戦負け」のジンクスがバッカニアーズに来てからも生きてるかどうか、というのはちょっと気になるところかな。

最終スコア:NO 38-3 TB

New England Patriots (3-5) @ New York Jets (0-9)

マンデーナイト(笑)フットボール。シーズン後半にもなって全敗のチーム出てくるとかさすがに笑うしかないでしょ。
しかしジェッツ、ここはかなり頑張って、4Q 途中までリードを守った。あと6分で7点リードというところからフラッコがインターセプトを喰らい、返しのドライブでタッチダウンを取られて同点とされ、その次のジェッツの攻撃はスリーアンドアウト、そして仕上げにフィールドゴールを決められて負け。いやーこれはすごいな。額縁に入れて飾っておきたいぐらいの見事な逆転負けだ。
というわけでジェッツはドラフト1位へ邁進し、ペイトリオッツはかろうじて生き延びた。しかしフラッコ今季では一番よかったよな。「マンデーナイトだしそろそろひとつぐらい勝ってもいいぞ」とか言われてたのかもしれない。

最終スコア:NE 30-27 NYJ

Other Games

NYG(2-7) 23-20 WAS(2-6)ジャイアンツが逃げ切り。ワシントンは後半良く追い上げたが、最後インターセプトが二本続いて逆転ならず。この日はカイル・アレンがスターターだったが、途中脚の怪我で下がってあとはアレックス・スミスが投げたそうな。インターセプト三本だったみたいだけど。
CAR(3-6) 31-33 KC(8-1):パンサーズ惜しかった。先制して得点を重ねたのだが、後半逆転されて、食い下がるも詰めきれず。最後は残り1秒で 67 ヤードの逆転 FG を蹴るところまで行ったが、入らず。
CHI(5-4) 17-24 TEN(6-2)タイタンズが手こずったけど勝ち。ベアーズはランが全く出ず、ドライブが安定して組み立てられないようだ。フォールズは悪くなかったようだが……。これでベアーズあっという間の三連敗、プレイオフは??
HOU(2-6) 27-25 JAX(1-7)AFC 南泡沫対決はテキサンズの(かろうじて)勝ち。特に言うべきこともないが、ジャグァーズは先週ミンシューの骨折が発覚したのでこの試合からルーキーのジェイク・ルートンが投げている。26/38-304-1TD-1INT というのは新人のデビュー戦としては悪くないのではないかな。いっこでも多く勝ちたいところだ。
DEN(3-5) 27-34 ATL(3-6)ファルコンズが息をし始めたという感じ。なんで前半あんなに負けてたんでしょうね。ブロンコスは最後点差を詰めただけで、字面以上の負け。
DET(3-5) 20-34 MIN(3-5)ヴァイキングズ快勝!! クックが 206 ヤード走って、カズンズが3タッチダウンあげたというからそこは勝ってもらわないと困るよな。まあスタどんも調子悪くてインターセプト三本も放ってたみたいなのでそりゃ勝つわだったのかもしれないけど、勝てる試合を勝つのは大事なので……。