黄昏通信社跡地処分推進室

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ダルバート・ダルバート

有休。まあのんびりしようということで家で過ごす。午前中は図書館行ったり買い物行ったり。
お昼は「OLD NEPAL TOKYO」へ。ここはかつてあった野菜がめちゃくちゃおいしい店の跡地で、おととしその店がたたまれて、そのあとに入ったレストランが一年ぐらいで(軌道に乗るか乗らないかのうちに Covid-19 が出てきたので気の毒ではあった)店じまいして、そのあとに入ったのがこのお店。ネパール料理、その中でも特に代表的な定食的存在であるダルバートを出します、というようなことは店先のメニューにちょっと書いてあるのだけど、ガラス張りの店なのにそのちょっと内側にパネルを立てちゃって中が見えなくなったりしていてなかなか入りづらい雰囲気ではあった。開店前から行列ができるぐらいには人気らしいのだが、昼過ぎぐらいのタイミングで行ってみたら運よくテーブルが空くところで、ほとんど待たずに入ることができた。中は小綺麗な内装の落ち着いた雰囲気だが居心地が悪く感じるほどではなく、全体は見えなかったがテーブルがふたつとカウンターが八席ぐらいというところだろうか。お昼は基本的にダルバートを出していて、ライスとつけあわせは同じなのでカレーだけ選んでくださいという感じ。水牛カレーというのが出ていて気になったが、ちょっと値段が高かったこともあって勇気が出ず、山羊と青菜の二種類のセットにした。
ダルバートは感動的なおいしさだった。豆のスープはやさしいけど複雑な味で、む?これはただごとじゃないなと思っていると他のものもどれもおいしい。素材への火の通り方が適切で、複数の種類のスパイスが調和を持って効いていて、なんとも深みのあるおいしさになっている。それを単独で食べてもよし、中央に盛られたライスにかけて/といっしょに食べてもよし。辛すぎないけどしっかり舌には余熱のような刺激が残り、もうひと口、もうひと口とどんどん食べ進んでしまう。山羊の肉もよく火が通ってとろとろになっていて、そこにカレーがからまるといくらでもいけちゃう旨味をかもしだしている。気がつくと皿の上が空になっていた。素晴らしかったな。おれはわりと安い舌をしているが、それでもこれはほんとうにおいしいと思う。また行きたい。