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NFL 2020 -- Week 14

さあ、第4クウォーターだ。

New England Patriots (6-7) @ Los Angeles Rams (9-4)

二年前のスーパーボウルのリマッチ。
あの試合ではいいようにやられたラムズだが、内心期するところもあっただろう。特にオフェンスは3点取るのがやっとだったわけで、今度はそうは行かねえという思いは強かったのではないだろうか。思惑通り、最初のドライブでいきなりヒグビーへのロングパスを通すと、RB エイカーズが 35 ヤードのランで一気にエンドゾーン手前まで進む。ここから1ヤードの 4th&Goal までもたついたものの最後はゴフがボールを持った両手を伸ばしてタッチダウン。7点を先制する。次の攻撃ではフィールドゴールを加えるが、その次の攻撃はインターセプトペイトリオッツはここで反撃したかったが、返しの攻撃でニュートンがやや不用意に投じたスクリーンパスがインターセプトされてしまい、79 ヤードのリターンタッチダウンになってしまう。これで 0-17。悪いことは続くもので、ペイトリオッツはその返しのドライブで敵陣2ヤード地点まで攻め入りながらギャンブル失敗。モメンタムを完全に失ってしまった。
後半最初にもラムズがタッチアウトを追加して 3-24 となったところでおおむね勝負あり。ペイトリオッツは 4Q にはついにニュートンをベンチしてスティッドハムを出し、まあいずれにしてもどうにもならず無得点に終わった。堅いディフェンスと、ニュートンでやれることをやるオフェンスでなんとかここまで五分できたが、だめなときはこんなものだろう。
ラムズはささやかながら二年前のお返しを果たした。舞台はまるで異なるし、ブレイディがいないペイトリオッツは半ば別のチームでもある。それでもこの試合は会心の一戦だった。いよいよプレイオフが見えてきそうだ。

最終スコア:NE 3-24 LAR

Denver Broncos (5-8) @ Carolina Panthers (4-9)

見てません。
ブロンコズが快勝。ドリュー・ロックがタッチダウンパスを4本決めてインターセプトなし、ついでにパントリターンタッチダウンもあってタッチダウン計5本なのになぜか得点は 32 点という不思議な得点だがとにかく勝った。シーズン頭に思い描いたバラ色のシーズンが一試合だけだけど顕現したといえるのかもしれない。もちろんロックにもまだ伸びしろはあると思うけど。パンサーズは後手に後手に回って最後も届かなかった。結果的にはパントリターンタッチダウンが響いたことになる。こちらもブリッジウォーターを得てもう少しやれるシーズンになりそうだったけれど、あまりうまく行っていない。

最終スコア:DEN 32-27 CAR

Kansas City Chiefs (12-1) @ Miami Dolphins (8-5)

AFC の好カード。
マホームズ二世は珍しいほど調子が悪かった。最初のドライブで今季三本目となるインターセプトを喫すると、次のドライブでは 30 ヤードロスするド派手なサックを喰らう。ふたりのディフェンダーに追われているのにまっすぐ後ろに下がって逃げ場を失うというもので、珍しいプレイではあった。このサックで 4th&43 となりもちろんパントを蹴るが自陣から出られず、返しのドライブでタッチダウンをあげてドルフィンズが先制した。さらに返しのドライブでマホームズは今季初となる同一試合での二本目のインターセプトを喫するが、返しの攻撃ではドルフィンズフィールドゴールどまり。荒れまくった三回の攻撃に対して 10 点しか取れなかったのはドルフィンズにはいささか不足だったか。マホームズはこのあと立ち直り、二分強でタッチダウンを奪うドライブを二本やってのけて、14-10 と逆転して折り返した。
後半の最初のドライブでもチーフスはたった3スナップでタッチダウンまでたどり着く。WR タイリーク・ヒルへの 44 ヤードのロングパス、スピード任せのいわゆる「外野フライを取るような」パスなのだけど、これが通ってしまうのがすごいところ。そしてドルフィンズは返しのドライブでスリーアンドアウトに終わり、蹴ったパントを PR ハードマンにリターンタッチダウンされてしまう。14-10 が二分半で 28-10 になってしまったこの時間帯で結果的には試合は決まっていた。それでも 30-10 からドルフィンズマホームズのこの日三本目のインターセプトを足がかりにタッチダウンを二本返して6点差まで詰めて形を作るが、返しのドライブでたっぷり時間を費われた上にフィールドゴールを決められ、2ポゼッション差となって勝負あり。最後は一応オンサイドキックまで行ったがもちろん決まらず試合終了となった。
ドルフィンズはチャンスのあった試合だったが、オフェンスがものにできなかった。タンゴヴァイロアも一気に差を広げられた後ふてくされたようなプレイが見られちょっと心配だったが、粘り強くタッチダウンを二本返したのは評価できる。
チーフスはあれだけマホームズがひどかったのにあっさり勝ってしまうのだからほんとうになんといっていいかわからない。強すぎるだろう。しかしもちろんこういうことはあり得るということだ。もう少ししたたかなチームであれば、ここにつけこんでくるかもしれない。

最終スコア:KC 33-27 MIA

Atlanta Falcons (4-9) @ Los Angeles Chargers (4-9)

見てません。
チャージャーズがさよならフィールドゴールで連敗を2で止めた。うーん、先週のペイトリオッツ戦を観て今週を観ていないのはいかにも間が悪い。まあ勝ったこと自体はよかった。今年のチャージャーズは接戦が多く、そしてそこで大幅に負け越しているのだが、多少たりとも払拭できれば来年につながるだろう。

最終スコア:ATL 17-20 LAC

Indianapolis Colts (9-4) @ Las Vegas Raiders (7-6)

AFCワイルドカード争いはコルツが快勝。下に詳しく書くが、現時点では 8-5 の2チームのうち1チームがカットラインなので、コルツはそれより上になったし(タイタンズと並んでいて、タイブレーカーで地区2位)、レイダーズはかなり苦しくなった(現時点で AFCWC#5)。前半はどちらかといえば点の取り合いだったが、後半はレイダーズがエンドゾーンに届かずフィールドゴールを繰り返すうちにコルツはタッチダウンを重ねて点差を広げ、4Q にはファンブルロストとピック6があって大差がついた。
レイダーズはこの試合が終わって失点が一試合平均 30.x になり、ディフェンシヴコーディネーターが解雇された。もともとオフェンスが持ち味のチームだが、さすがに許容範囲を超えたというところだろう。

最終スコア:IND 44-27 LV

  • この試合は NHK-BS だったんだけど、途中でフィリップ・リヴァーズの特集?みたいな時間があって、リヴァーズのキャラクターがあらわれているような会話とか発言とかがたくさん集められていた。やっぱりこれほど感情を露わにするクウォーターバックって他にちょっといないと思う(いるとしても大成しないんだろう)。ダミーコールで相手のオフサイドを誘ったあと、サイドラインでドヤ顔でチームメイトに自慢しまくってるところなんてのもあって、そういうところが愛される所以ではあるか。引退したらハイスクールのコーチになることが決まっているらしい。知らなかった。

Pittsburg Steelers (11-2) @ Buffalo Bills (10-3)

サンデーナイトフットボールAFC の好カード。前週開幕からの連勝が途切れたスティーラーズに三地区制時代以来 25 年ぶりの地区優勝を目指す好調ビルズが挑む。
おたがい守備が持ち味のチームということもあって、前半はパントの蹴り合いになる。
(未完)

最終スコア:PIT 15-26 BUF

Baltimore Ravens (8-5) @ Cleveland Browns (9-4)

マンデーナイトフットボールAFC 北の同地区対決。Week 1 に一回対戦していて、その時はレイヴンズがぼろ勝ちしている。
やや意外なことに、点の取り合いになった。おたがいに最初のドライブでタッチダウンを取るが、ブラウンズがメイフィールドのパスで細かく刻んで取ったのに対し、レイヴンズは地上戦を挑み、9プレイのうちパスが決まったのは一回だけという対照的な内容だった。この表裏のドライブが、この試合全体のそれぞれのオフェンスの基調となっていく。2Q にもう一本ずつタッチダウンを取ったあと、残り 1:00 でレイヴンズは自陣 44 ヤードからの攻撃を得る。ここでジャクソンは完全に崩れたプレイで右サイドに逃げながら TE アンドリューズへ 39 ヤードのパスを通す。次のプレイでジャクソンは自ら 17 ヤード走ってタッチダウン。ジャクソンの個人技でレイヴンズが 21-14 とリードして折り返した。
後半最初のドライブもジャクソンがスクランブルから抜け出し 44 ヤードのゲインを決めて一気にレッドゾーンに入ると、次のプレイで RB ガス・エドワーズが 19 ヤードのタッチダウンラン。28-14 とリードを広げた。ブラウンズは返しのドライブでタッチダウンを返したが、その次の攻撃の1プレイ目でメイフィールドが左サイドへのスイングパスをインターセプトされてしまう。1ヤード地点までリターンされ、次のプレイではタッチダウンとなり、ふたたび 34-20 と 14 点差になった。しかしブラウンズはここから粘る。返しのドライブでは二度の 4th ダウンギャンブルを両方成功させてタッチダウンを返すと、その次の攻撃ではメイフィールドが5ヤードのタッチダウンランを決めて、34-35 とついに逆転した。
返しのドライブ、レイヴンズはジャクソンがけいれんで下がっていてトレイス・マクソーリーが投げたが、敵陣にようよう入った 44 ヤード地点で膝を傷める。4th&4。絶体絶命の事態に、ロッカールームからジャクソンは文字通り駆けつけると、またもやプレイは崩れながらもしっかり空いていた WR マークイズ・ブラウンを見つけてパスを通し、ブラウンはそのままエンドゾーンまで駆け抜けてタッチダウン。劇的な逆転タッチダウンに加えて大事なツーポイントコンヴァージョンも成功し、42-35 と再逆転した。
ブラウンズもそれだけではやられない。返しのドライブ、1:51 から開始したが、メイフィールドが四本のパスをすべて通し、あっという間にタッチダウン。これでまた同点となる。
だが、追いつくのが少しばかり早すぎた。残り一分でレイヴンズのタイムアウトはひとつだったが、左右にパスを散らして距離を稼ぐと、中央へパスを通してもう少しだけ距離を詰めてスパイク。NFL 史上最高のキッカーであるジャスティン・タッカーにボールを託す。タッカーは 55 ヤードのフィールドゴールを見事に決めて、チームに勝ち越し点をもたらした。最後はブラウンズが悪あがきのラテラルをやってるうちにエンドゾーンの後ろに押し出されてセイフティとなって試合終了。
ブラウンズはここで勝っていればプレイオフをほぼ手中にしていたと思われるが、残念ながら負け。それも星で並ぶかもしれないレイヴンズにスイープを喰らうという、最悪の敗戦になってしまった。それでもあとひとつどこかで勝って 10-6 まで行けばプレイオフに届きそうだけど、ここは決めたかった。レイヴンズは崖っぷちで踏みとどまった。ジャクソンはスタッツだけ見るとそこまででもないのだけど、この試合での活躍は印象深い。特に最後のタッチダウン、ロッカールームからジャクソンが走ってくる映像がカメラに抜かれてたんだけど、あそこから 44 ヤードのタッチダウンパスを決めるのはかっこよすぎる。ここからプレイオフに行ければ昨季のタイタンズに相当するようなうるさいチームになりそうだ。

最終スコア:BAL 47-42 CLE

Other Games

MIN(6-7) 14-26 TB(8-5):いやー、ヴァイキングズファンとしてはがっかり。1-5 から 6-6 まで持ち直してきて、ここで勝てば星で並んで直対で勝ちがつくという最高の結果になったんだけど、勝てないのがいまのチームだよなあ。この日はダン・ベイリーが不調で、四本蹴って一本も入っていない。この点差で 10 点失ってるのはつらい(まあ 54 ヤードはそうそう決まるものではないけども)。これでプレイオフは苦しくなった。おそらくあと三連勝してひっかかるかどうかというところだろう。バッカニアーズは逆にプレイオフに大きく近づいた。バッカニアーズのブレイディをポストシーズンで見られるのは率直に楽しみ。
TEN(9-4) 31-10 JAX(1-12):特になし。ヘンリーは 215 ヤード走ったとのこと。ジャグァーズはグレノンが先発したがとうとうベンチされて、親指のけがから Week 7 以来の復帰となるガードナー・ミンシュー二世が久しぶりのタッチダウンパスを決めた。来週以降先発をどうするかは明言されなかったとのこと。
HOU(4-9) 7-36 CHI(6-7):ベアーズがひさびさの快勝。胸がすくような勝ち方だな。トラビスキーがタッチダウンパスを三本決めた。テキサンズはウォトスンが被サック6のキャリアハイで、プレイオフ出場可能性がなくなった。
ARI(7-6) 26-7 NYG(5-8)カーディナルズが連敗を3で止めた。これいい勝負になるかと思ったんだけどな。ジョーンズが被サック6で 11/21 とまったく仕事させてもらえてなくて、これはだめですね。カーディナルズはまさにプレイオフの当落線上というところ。
DAL(4-9) 7-30 CIN(2-10-1):ドルトン、シンシナティで古巣相手に勝ち。デビュー以来9年をエースとして過ごしたチームとの対戦はやはり相当な思い入れがあったようだ。そもそも対戦自体四年に一度、相手のホームでとなれば八年に一度しかないわけで、移籍したタイミングでその対戦があってそこで当人が投げるという確率は限りなく低かっただろう。めぐりあわせというのは面白い。ベンガルズはまたブランドン・アレンが投げたとのこと。
NYJ(0-13) 3-40 SEA(9-4):この対戦で今のジェッツに何かを求めるのは酷だとわかっているけど、それでももう少し何かないかなと思ってしまうよね。まあそうだよね以外の感想ひとつもわかないよ。あ、でも 3Q 途中からジーノ・スミスが投げてたらしい。完全に舐められてるぞおまえら!!
WAS(6-7) 23-15 SF(5-8):両軍合わせて 17 本のパントが飛び交う凡戦、フォーティナイナーズの自滅でワシントンが勝ちを拾った。オフェンスのトータルヤードは 193 でフィールドゴール三本だけ。ファンブルリターンタッチダウンインターセプトリターンタッチダウンがあってやっと 23 点という低鱈苦だった。アレックス・スミスも前半 8/19-57yds-0TD-1INT という悲惨な成績で引っ込み、後半はハスキンズが投げたがこれも 51 ヤードとか。フォーティナイナーズもマレンズは 25/45-260yds とかで、うーん。ワシントンはこれで地区首位に立ったが、スミスはふくらはぎを傷めて次週出られるか不明。なんという……。
GB(10-3) 31-24 DET(5-8)パッカーズが勝って早々と NFC 北地区の優勝を決め、セインツが負けたので NFC の第1シードになった。第1シード、4敗まで落ちれば西地区も絡んでくる可能性があって、あと三試合ならあり得なくはないかなという気もする。おもしろい。ライオンズはなんかよくわからんけどスタどんが怪我で最後ひっこんだとかで、次週出られるか不明だそうです。
NO(10-3) 21-24 PHI(4-8-1):今週のアップセット。ルーキー QB ジェイレン・ハーツが初先発、まだブリーズの戻っていないセインツを下した。どうなるウェンツ!!という感じで全然違う方向性で盛り上がるゼ。スタッツとしては 17/30-167yds-1TD-0INT ということでびみょうー、なのだけどこれだけ投げてインターセプトがないのは評価できるし、あとランが 18att-108yds でもともとこっちが持ち味らしい。ちなみにウェンツは 2024 年まで契約が残ってるらしい。嗚呼イーグルズ、もはや迷走は約束されていると言っても過言ではあるまい。セインツはおれたちのテイサム・ヒルが 291 ヤード投げたらしいが二度のターンオーバーと二回のフィールドゴール失敗が響いて及ばず。

Playoff Picture(w/o picture)

NFC:セインツ(10-3)、パッカーズ(10-3)は決定。西はシーホークス(9-4)とラムズ(9-4)、東はワシントン(6-7)。ワイルドカードが西の2位(9-4)、バッカニアーズ(8-5)、カーディナルズ(7-6)、であとヴァイキングズ(6-7)、ベアーズ(6-7)。おそらくここまでだろう。
AFC:チーフス(12-1)、スティーラーズ(11-2)が決定。南がタイタンズ(9-4)、東がビルズ(10-3)。ワイルドカードはコルツ(9-4)、ブラウンズ(9-4)、ドルフィンズ(8-5)、レイヴンズ(8-5)で、この中から少なくとも1チーム落ちることになる。あとレイダーズが 7-6 で続いていてここでも既にきびしいぐらいで、6-7 のペイトリオッツ(と 5-8 のブロンコズ)には理論上可能性があるがほぼ無理だろう。NFC から星が流れ込んできているのでこちらの方がだいぶカットラインが厳しくなっている(ジェッツとジャグァーズの所為もあるかもしれない)。