黄昏通信社跡地処分推進室

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豆まきの話

節分話が続きますがおつきあいください。
実家の近所の神社では節分に豆まきをしていた。神社の本殿の舞台みたいなところにおじさんたちが*1立って、集まった群衆たちにビニール袋に入った豆とか餅とか饅頭とかをどんどこぶん投げるんである。そして群衆たちはそれをありがたく受け止めたり拾ったりする。厄除け的な行事の皮をかぶっていたが実質施しであり、考えてみるとすげーなと思う。まあ、群衆と言っても小学生が多分最大勢力で、中学生とか、もちろん大人もいたけどどっちかというと少数派だったような記憶はある。おれも何回か行ったことがあって、もみくちゃになりながらそれでも豆とか大福とか7、8個袋をもらってなんだか高揚しながら帰った憶えがあるのだが、ある時帰りにちらっと会った同級生の女の子(可愛かった)が持ちきれないぐらい袋を持っていて、え、どこら辺にいたの、というようなことを聞いたら、一番前に行って、くださいくださいってお願いするんだよ、と答えられて本当に衝撃を受けたのを憶えている。まじかよそんなのありかよ、ずりいよ、でもおれにはそれはぜったいできないな、というようなことを同時に思ったが、その場でなんと応じたかは忘れてしまった。たぶん豆まきに行ったのはその年かその次の年ぐらいが最後だったと思う。今でもその神社は健在だが、豆まきをやっているのかどうかは知らない。

*1:あの人たち誰だったのか実は知らない。たぶん地元の名士的な人たちがスポンサーにもなりつつ投げる役もやってたのではないか?というぼんやりした想像交じりの記憶があるのだが、実際のところはさっぱりわからない。