黄昏通信社跡地処分推進室

黄昏通信社の跡地処分を推進しています

再読

『グッド・フライト、グッド・ナイト――パイロットが誘う最高の空旅』を久々に読み返した。やっぱりいい本。基本的におれは自分の人生にあんまり後悔はなくて、まあまあいろいろ恵まれていい道を進んでこられたなと思っているのだけど、この本を読むとパイロットうらやましいな、とちょっとだけ思う。というのは、著者は大学院まで進んで研究をしていたのに、そこからやっぱりパイロットになりたいと思って進路を変え、コンサルタント会社に入ってフライトスクールの受講費を貯めて、スクールで飛行訓練を積んでパイロットになったという経歴を積んでいるからだ。つまり、最初からまったく自分と共通点がなければいくらいいなあと思ってもうらやましいとは思わないけど、こういう経歴の人だと自分にもそういう道がありえたのかもしれないと思ってしまうということなのだろう。もうひとつ個人的な要素としては、大学の天文部の先輩でひとりパイロットになった人がいたらしく(面識はないがさほど歳は離れていない、たしか日本の航空会社に入ったはず)、うちの大学からパイロットに!と当時けっこう驚いたというか、そんな進路あり得るのかと感心したもんだったが、それもちょっとだけこの感覚と結びついているのだと思う。

ちょうど山麓に行っているときだったので姉になにを読んでるのだと訊かれて、表紙を見せてこれはいい本だと答えたのだけど、特に最近は一度読んだ本を読み返すことも少なくなっているので、あえてもう一度読みたくなったこの本は自分にとってはかなりいい本の部類だと思っている。飛行機に乗りたくなったな。

初回の感想はこちら。本の内容とかはこっち見たほうがわかると思う。→https://natroun.hatenadiary.jp/entry/20161012/p1