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NFL 2021 -- Week 3

また NFL JAPAN の放送予定が一試合抜けてた(LAC-KC)。今年は各ナイトゲームと、昼番二試合、夜番二試合なんだけど毎回昼番のうち一試合が抜けている。たぶん手作業でやってて、6試合しかないと思ってるんじゃないかなあ。

Carolina Panthers (3-0) @ Houston Texans (1-2)

サーズデイナイトフットボール
ダーノルドを迎えて意外にもこの前まで二連勝のパンサーズ。一方二十件以上の係争*1を抱えて試合に出られないワトソンを塩漬けにしているテキサンズは、好調だったタイロッド・テイラーが前週負傷して今週はルーキーのデイヴィッド・ミルズが初先発。
おたがいスリーアンドアウトの静かな滑り出しから、パンサーズが先制点を挙げる。ダーノルドが D.J.ムーアに二本のロングパスを通して、最後はマキャフリイの左サイドへのランと見せかけて、ダーノルドが抜いて右へ走り5ヤードのタッチダウンラン。プレイコールも見事だった。パンサーズは続く攻撃でもチャンスをつかむが、残り5ヤードの 4th&1 でギャンブル失敗。前半はそのあと得点できず、逆にツーミニッツを切ってからテキサンズが反撃する。この日初めて敵陣に入ると、じわじわせめてタッチダウン。PAT は外したが 7-6 と差を詰めて折り返した。

後半はテキサンズの攻撃からだったが、10 プレイ 39 ヤードでパントになってしまう。これはけっこうがっくりきただろう。パントは相手を9ヤードまで押し込んだのでよかったのだが、パンサーズは返しでそれをものともせずタッチダウン。途中ダーノルドが走ってスライディングしたところでタックルに行ったディフェンスがヘルメットヒットでアンネセサリイラフネスを取られるという、パンサーズ側からすればややラッキーな展開もあって、タッチダウンまで持って行った。
その後パンサーズがFG を追加して2ポゼッション差をつけるも、テキサンズも返しで FG を決めて 17-9 と食らいつく。しかしそのさらに返しにパンサーズは五分使ってタッチダウンをあげ、これでほぼ勝負あり。テキサンズは最後 4th&11 でギャンブルを強いられ、ミルズは明らかに 1st に届かない短いところへパスを投げてしまった。

パンサーズがまさかの三連勝になった。これを予想しえた人は少なかったのではないか。正直おれなんて Week 1 を見てあれ、ダーノルド CAR にいるんだ、というぐらいの感じだったので予想もくそもないのだが、それにしたって率直に意外としか言いようがない。しかしジェッツで鳴かず飛ばずだったダーノルドがトレードされた途端に勝ちまくるなんてめちゃくちゃ面白いじゃないか。

最終スコア:CAR 24-9 HOU

Arizona Cardinals (3-0) @ Jacksonville Jaguars (0-3)

見てません。今週は赤い公園の BD-BOX が届いて耳が空いてる時間が少なすぎた。まあそもそも週七試合も見られねえしな。
カーディナルズが三連勝。マレーがとにかく見てて楽しいので好きなチームだ。マレー自身も少しずつ進歩してる印象もあるのでまだまだ楽しみ。ジャグァーズはローレンスにまだ初日が出ないが、この日は 2Q にいったん逆転したようだし、点差ほど悪くはない。ただ INT 二本にファンブルロスト二本はなんぼなんでも多過ぎるな。先日ちらっと見た感じでは投球モーションが少し大きすぎる印象もあって、どこまでアジャストできるものか。

  • ジャグァーズは昨シーズンから通算で 18 連敗とのこと。リーグ記録まであと三つだそうです。

最終スコア:ARI 31-19 JAX

Los Angeles Chargers (2-1) @ Kansas City Chiefs (1-2)

AFC 西の、若きクウォーターバック同士の同地区対決。
チーフスは試合開始からボールが手につかない感じで、最初のドライブでは 29 ヤードまで行きながらインターセプト。次のドライブではタイリーク・ヒルがタックルされた後ボールを強引にかきだされてファンブルロスト。その次のドライブではこんどはエドワーズ-エレアーがボールを狙われてファンブルロストと、まさかのターンオーバー三連発になってしまう。チャージャーズは最初はパントパントでチャンスが活かせなかったが、そのあと二回はタッチダウンを奪って、一回目は PAT を失敗するも二回目でツーポイントを成功して帳尻を合わせ、14-0 とリードした。チーフスの反撃も FG 一本にとどめて、前半は 14-3 で折り返し。

後半開始からチーフスは怒涛の反撃を見せる。タッチダウンを二本続けてあっさり逆転すると、チャージャーズタッチダウンを返して再び逆転したところへもう一本タッチダウン。後半開始から三本連続のタッチダウンで 21-24 とリードした。チャージャーズはそれでも返しのドライブでエクラーのランがよく出て敵陣へ。3rd&5 からのエンドゾーンへのパスは通らなかったが、明らかなパスインターフィアランスで1ヤードのオートマチック 1st ダウン。また逆転……と思われたが、2nd ダウンからのタッチダウンパスがイリーガルシフトでヌリファイされると、あと二回パスが通らず、ぐっと我慢の子で FG を蹴って同点にする。残り 2:14、苦渋の決断だったが結果的にはこれは勝ちにつながる決断になった。
返しの攻撃、チーフス自陣 27 ヤードの 3rd&8 でチャージャーズのプレッシャーがかかる。マホームズは慌てて投げたが珍しくこれがぼんやりしたボールになり、ギルマンがインターセプトした。
しかし簡単には勝てなかった。敵陣に入ったまではよかったが、残り 0:54、30 ヤード地点での 2nd&4 から二回続けてパスをコール。チーフスはタイムアウト一回しかなかったのだから二回のランで時計を喰ってから FG でもよさそうに思えたが、時間が残ってしまいギャンブル。さらにフォルススタートで 4th&9 になってしまう。右サイドライン際のガイトンへのパスはきわどく決まらなかった……が、パスインターフィアランスで 15 ヤード。これで今度こそ二回ニーダウンから FG で勝ち、と思いきやなぜか二回続けてパスをコール。さすがにわからん!! タッチダウンこそ奪ったものの、PAT には失敗し、32 秒とタイムアウトいっこ残したチーフスに攻撃権を渡してしまう。アホなのでは。結果的にはさほど危なくもなく勝ち切れたが、ちょっとどうなんだろうというコールが目立った。

最終スコア:LAC 30-24 KC

Seattle Seahawks (1-2) @ Minnesota Vikings (1-2)

ヴァイキングズファンとしてシーホークスにはやられた印象しかない。去年の 4th&inches を更新できなかった逆転負け。ブレア・ウォルシュが 27 ヤードを外して負けた悪夢のワイルドカードプレーオフ。直接対戦でなんと七連敗中なのだそうだ。
前半はその流れのままシーホークスが得点を重ねる。最初のドライブからいきなりメトカーフヘのタッチダウンパスを決めると、次のドライブでは FG を決めて、三回目の攻撃ではクリス・カーソンが長駆 30 ヤードのタッチダウンランをあげて 17-7。ヴァイキングズはとにかくシーホークスの攻撃を止められず、たまの 3rd ダウンもあっさり更新されてしまう。ここまでの時点では今日は何点取られるんだろうという感じだった。しかしここからヴァイキングズも逆襲を開始する。返しのドライブでは 15 ヤード地点からコツコツ進み、最後 3rd&13 からカズンズがシーレンにずばんとタッチダウンパスを決めた。カズンズからシーレン、いざってときは必ずこれだ。相手だって百も承知、なのに決まる。かっこいい。三年前までヴァイキングズにいたステファン・ディッグズ、こいつもすごいレシーバーだったが、カズンズは本当に大事なところではシーレンに投げた。ディッグズは不満を溜めてとうとう出ていき、今ではビルズで大活躍している。さておき、返しのドライヴでシーホークスは K マイヤーズが 44 ヤードを外し、連続 FG 成功記録を 37 で止めてしまう。このあたりでモメンタムが変わっていたのかもしれない。その次の攻撃でもヴァイキングズはタッチダウンにたどり着いた。今度はジャスティン・ジェファーソンへの3ヤードのパス。これで 17-21 と逆転して折り返した。

後半ヴァイキングズはオフェンスで徹底的に時間を食った。3回の得点はいずれもフィールドゴールだったが、8:26、5:01、7:08 と実に合計 20 分以上を費やしている。そしてディフェンスもウィルソンに仕事をさせず、三回の攻撃をいずれも5プレイで終わらせ、四回目の攻撃が回った時にはもう 23 秒しか残っていなかった。あれだけ苦しんでいたディフェンスが驚くほどプレッシャーをかけつつしっかりカバーも果たしたというのは不思議ではあるが、前半若干前のめりになっていたのに対して後半は少しゆったり守るようなコールが多かったのが勝因かもしれない。

ヴァイキングズは week 1 がオーヴァータイムの末、week 2 はレギュラータイムの終了時のキックが決まらず、とフラストレイションの溜まる負けが続いたので、この勝ちはチームの士気を上げるだろう。シーホークスに勝つのは 12 年ぶりだそうだ。道理で見た憶えがないはずだ! シーホークスは相変わらずウィルソンの状態は良さそうに見えるのだが、この日は後半沈黙してしまった。

最終スコア:SEA 17-30 MIN

Tampa Bay Buccaneers (2-1) @ Los Angeles Rams (3-0)

見てません。しかしこれは面白かったっぽいな! 見ればよかった。ラムズが強めの火力でバッカニアーズをこんがり焼いて勝ち、みたいな試合。スタどん、この日も 27/38-343yds-4-0 とかで熱いですよ。ゴフがライオンズで 0-3 なのとはまさに好対照で、ライオンズファンもさすがにそろそろ穏やかじゃないかも。
バッカニアーズはブレイディが 400 ヤード以上投げたけどランが文字通り「無」だった(35 ヤード/ブレイディが 14 ヤードでなんとトップ)。ブレイディは時々こういうスタッツで勝ったりするが、そうもいかない日もやっぱりあるようだ。
どちらもプレイオフが目指せそうなチームで、再戦があるようなら楽しみ。

最終スコア:TB 24-34 LAR

Green Bay Packers (2-1) @ San Francisco 49ers (2-1)

サンデーナイトフットボール。あんまりちゃんと見てません。
モメンタムが大きくスイングした試合ではあった。前半はグリーンベイのペースで、残り 1:02 まで 17-0 と一方的にリード。ところがフォーティナイナーズはここからキャノンのビッグリターンで敵陣からの攻撃を得ると、苦心惨憺どうにかタッチダウンをあげて折り返す。さらにハーフタイムを挟んでもう一本タッチダウンをあげ、17-14 と差を詰める。このあとタッチダウンを一本ずつ決め、フォーティナイナーズファンブルロストからパッカーズが FG を追加して 27-21 となり残り 2:39。

しかしガロッポロッは返しのドライブをタッチダウンまで持っていく。ここぞというところでいいパスを決めてドライヴを活かすと、最後は中央のユーズチェックへの短いパス。これが難しかったところで、40 秒ぐらい残してしまったのだが、果たしてわざとダウンする手があったかどうか。12 ヤードからの 1st&10 だったので、1ヤードか2ヤードで止まることは物理的には可能だっただろう。でも6点ビハインドだといざって時 FG ってわけにいかないんだよな。
ともあれ残り 0:37 でタイムアウトも無し、いかにロジャーズでも厳しいと思われたが、やっぱり役者が違う。アダムズへ通してスパイク、インコンプリートを一本挟んでもう一度アダムズへ通してスパイク。これで 33 ヤード地点まで進んでいた。最後は 51 ヤードのタイムアップフィールドゴールをクロズビーが見事に決めてパッカーズの勝ち。

パッカーズは week 1 がひどい負け方だったが、すぐに立て直して二連勝。やっぱり強いよな。ロジャーズもただでは終わらない。
フォーティナイナーズもこれで初めての負けなので全然悪くない。クロックマネジメントは結果的には裏目だった。

最終スコア:GB 30-28 SF

Philadelphia Eagles (1-2) @ Dallas Cowboys (2-1)

マンデーナイトフットボール。輪をかけてちゃんと見ていない。
カウボーイズが先手を取って、一瞬だけ 7-7 になった以外は終始リードして勝ち。イーグルズも時々点を取るのだが、そのたびにカウボーイズがすぐに突き放す展開で、正直イーグルズがどうにかできそうな雰囲気があんまりなかった。ハーツは 25/39-326yds で 2-2。

最終スコア:PHI 21-41 DAL

Other Games

CIN(2-1) 24-10 PIT(1-2)ベンガルズが快勝。この二チームの力関係っていまはこうなのか? まあまだ三試合なのでなんとも言えなくはあるが、スティーラーズベンガルズにこれだけやられるのも珍しいような。
NO(2-1) 28-13 NE(1-2):セインツ白星先行。蟹は今のところそこそこやってんだよなあ。ディフェンスもジョーンズをぼこぼこにしてインターセプト三本投げさせてて、わりとえげつない勝ち方。
WAS(1-2) 21-43 BUF(2-1):ビルズはジョッシュッ・アレンッがタッチダウンパス4本で快勝。ワシントンはハイニキーニキがインターセプト二本と苦戦。まあ順当。
ATL(1-2) 17-14 NYG(0-3):全敗対決はアトランタに軍配。見てないけどどっちも微妙だったっぽいな。ジャイアンツは今年もだめかなあ。
BAL(2-1) 19-17 DET(0-3):ライオンズは三連敗。ゴフ……。この日はランを頑張ってコールして(そもそもランがずーーーっと弱いのがこのチームの弱さの一因ではある)、残り1分で逆転したが、その残りの一分で再逆転された。最後の最後にタッカーの決めた FG はなんと 66 ヤード! すごすぎる。NFL 新記録とのこと。
IND(0-3) 16-25 TEN(2-1):コルツも三連敗。ウェンツ、足首の状態がかなり悪いようで、ろくに走れないらしい。HC は「70% か 80% でも彼が最良の選択肢だ」とか言ってるけど、体よくタンクのだしにされてるよな。まあ気の毒ではある。タイタンズはターンオーバーみっつやらかしたけど快勝。
CHI(1-2) 6-26 CLE(2-1):ブラウンズ楽勝。ベアーズのルーキーフィールズは 6/20-68yds というすごい数字で、ランもモンゴメリの 10att-34yds が最高。トータル 114 ヤードで、よく6点も取ったなというのが全く率直なところ。こりゃあきついな。
NYJ(0-3) 0-26 DEN(3-0):ジェッツ……。生きてるかジェッツ。ウィルソンはここ二試合で 0TD-6INT。ルーキーなんだし長い目で見たいが、しかし。ブロンコスは 3-0 だが、三試合の対戦相手はここまで3チームとも 0-3 なんだそうだ。そんなことある??
MIA(1-2) 28-[OT]-31 LV(3-0)ドルフィンズが粘りに粘ってレギュラータイムの最後にタッチダウンとツーポイントを返してオーヴァータイムに持ち込んだが、そこからさらに FG を一本ずつ決めたうえで最後もう一本レイダーズが決めて勝ち。ドルフィンズとしてはがっくりであろう。タンゴヴァイロアが肋骨を折られて故障者リスト入りしていて、どうもツキがない。

*1:全部女性関係