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NFL 2021 -- Week 10

BYE はジャイアンツ(3-6)、ベアーズ(3-6)、ベンガルズ(5-4)、テキサンズ(1-8)。ベンガルズはおそらくうれしかろう。あとの3チームは、まあいつ休んでも……という感じではあるかな。

Baltimore Ravens (6-3) @ Miami Dolphins (3-7)

サーズデイナイトフットボール
前半はほとんどパントばかりで 3-3 で終わりかけたが、残り1分を切って自陣 12 ヤード地点から開始したドルフィンズのドライブがびっくりするほど進み、フォードへの 52 ヤードの超ロングパスが決まって 15 ヤード地点まで攻め入る。こうなるとタッチダウンが欲しくなってしまうが残念ながら4ヤードまでしか行けず FG で手打ち。3-6 で折り返す。
後半もお互い守りが堅く、3Q は三本ずつパントを蹴りあって終了。4Q の頭、ドルフィンズは途中出場のタンゴヴァイロアがロングパスを二本決めて、相手のパスインターフィアランスもあって1ヤード地点まで侵攻するが、反則が二本続いて 3rd&11 になってしまう。結局 FG どまりで、どうしてもタッチダウンが奪えない。と思っていたら次のドライブ、サミー・ウォトキンズのファンブルをゼイヴィエン・ハワードがリターンタッチダウンして待望の初 TD。これで 3-15 までリードを広げた。
この後パント一本ずつを挟んでからレイヴンズが 99.5 ヤードのロングドライブを完遂してタッチダウンを返したものの、その返しでドルフィンズがたった6プレイでタッチダウンを返して突き放し、最後はラマー・ジャクソンのドルフィンズ陣7ヤードからのパスがインターセプトとなって万事急須。ドルフィンズが堅い守りでアップセットをやってのけた! 地力はレイヴンズがずっと上と思うが、このところ守備のいいドルフィンズがラマー・ジャクソンをうまく封じた。意外な展開でなかなか面白かった。

  • 面白プレイ。4Q 頭のドルフィンズ、6ヤード地点の 3rd&Goal でタンゴヴァイロアがプレッシャーを受けて下がりながら本来はスクリーンとなるべきパスを投じる。これを G ハントが取って走ったのだが普通に無資格レシーヴァーで、最後ディフェンスに低くタックルに入られながらそれを飛び越えつつ身体をひねって脇に抱えたボールをエンドゾーンに乗せたあたり、ほんと NFL の連中の身体能力半端ねえなと思ったけど反則は反則である。しかしボール来ると思わず取っちゃうもんなのかねえ。
    • ハントは高校時代に「ちょっとだけタイトエンドとレシーバーの経験がある」とのこと。

最終スコア:BAL 10-22 MIA

Tampa Bay Buccaneers (6-3) @ Washington Football Team (3-6)

見てません。苦戦続きだったワシントンがアップセット。昨季のプレイオフで急遽先発、ブレイディと互角の勝負をしながら敗れたハイニキーだったが、見事に二戦目で勝利を収めてみせた。これはなかなかよいな。NFL はシーズンが短いから一勝がシーズンの中で占める割合が大きい。下位チームの意地が上位チームを揺るがすことができる。
バッカニアーズはブレイディが 1Q の間に二本インターセプトを食らって負け。それで計 10 点計上したのでちょうどその分負けたことになる。まあままあること、ではあるのだろうが、バイウィークを挟んで連敗してしまったのはちょっと嫌な感じかもしれない。

最終スコア:TB 19-29 WAS

New Orleans Saints (5-4) @ Tennessee Titans (8-2)

見てません。しかしこれは面白そうだったな。タイタンズが終始リードして、最後セインツが追いすがったけどツーポイント失敗して届かず。セインツはタッチダウンを三本あげていて、そのうち最初の二本はジョンソンがキックを失敗、最後の一回は決まれば同点のツーポイントでフォルススタートがあって7ヤードまで下げられて失敗、で 18 点しか入っていない。1点の PAT を全部決めていれば数字上はそれだけで勝ちだったのだ。ラッツの不在は大きい。
タイタンズはヘンリーを欠いてからも連勝。ピーターソンは案の定スタッツ的にはさっぱりだしお守り程度の効果しかなさそうだが、それでもいないよりはましなのかねえ。

最終スコア:NO 21-23 TEN

Carolina Panthers (5-5) @ Arizona Cardinals (8-2)

見てません。キャム・ニュートンが帰ってきた!とけっこう騒ぎになっていたが、スタッツ見たら 3/4 で8ヤードとかなのね。それでもタッチダウン二本(パス1ラン1)あげたんだからなかなか持っているというべきなのか。
カーディナルズは前週に続いてコルト・マッコイが投げ、今週は普通に負け。まあそりゃそんなには続かないよな。3Q 途中でサックされたときに怪我してそのあとはクリス・ストラヴェラーが投げているが大勢に影響なし。さすがにマレー戻ってこないと辛いが、貯金は十分ある。

最終スコア:CAR 34-10 ARI

Seattle Seahawks (3-6) @ Green Bay Packers (8-2)

ラッセル・ウィルソンは戻ってきた。「指はもう問題ない」とも言った。しかし駄目だった。チーム10年ぶりの完封負け。ウィルソン入団の前の年以来ということになる*1。20/40-161yds-0TD-2INT。ターゲットを見つけられず、ロングパスも決まらず、まあ一点も入らなかったのは結果に過ぎないのだけど完敗だった。
パッカーズは守備でシーホークスを完封し、攻撃はそこそこ。パントが多かったが 4Q に入ってからタッチダウンを二本奪ってとどめを刺した。

最終スコア:SEA 0-17 GB

Kansas City Chiefs (6-4) @ Las Vegas Raiders (5-4)

サンデーナイトフットボールAFC 西の同地区対決。
チーフスはこの日はよかった。うまく行っていなかったオフェンスがようやく自信を取り戻し、なんとなくぴりっとしなかったケルシーが久々の 100 ヤード超え。マホームズものびのびパスを投げまくって実に5タッチダウン。昨季までの素晴らしかったチーフスが戻ってきた感じだ。パントリターンでファンブルが一回あったものの、そこは些細なことだろう。
レイダーズは後半 24-14 とされた直後のドライブ、カーからデショーン・ジャクソンへ素晴らしいロングパス(40 ヤード)が通ったのが、ジャクソンが周りを気にして振り向いたところでタックルを受けてしまいファンブルしてボールを失ったのが痛かった。解説の森氏が言っていた通り、ひとり目の DB を振り払ってわき目もふらずエンドゾーンへ走ればタッチダウンだっただろう。あそこで三点差に詰めていればまだまだわからなかったと思う。
とはいうものの、この日のチーフスのオフェンスだったらどっちみちレイダーズは粉々にされていたかな。そのファンブルの後、レイダーズは一点も返せなかった。
チーフスは先々週ぐらいまではどうなることかという感じだったが、前週はロヂャースを欠いたパッカーズと当たって勝てた幸運に恵まれ、今週は力を取り戻して勝ったように思われ、少し見通しが明るくなった。

最終スコア:KC 41-14 LV

Los Angeles Rams (7-3) @ San Francisco 49ers (4-5)

マンデーナイトフットボールNFC 西の同地区対決。
こちらはアップセットでフォーティナイナーズの勝ち。ラムズはここへ来てヴォン・ミラー、オデル・ベッカム Jr.と次々にかき集めてなりふり構わずスーパーボウルを取りに来たけれど、この日はあまり機能せず。OBJ なんてオープニングプレイで短いパス取ってたのに終わってみたらレシーヴ二本だけ。
一方フォーティナイナーズはのびのびやって 31 点(ピック6含む)。ランをコールしまくったのが巧くはまったし、ガッロポッロも着実にパスを通した。どっちが地区首位だかわからん有様だった。
とはいえラムズはまだ 7-3、来週がバイウィークというのはありがたい。明けたらパッカーズとやらなければならないので、なんとか立て直したいところ。フォーティナイナーズはプレイオフ争いに踏みとどまった。

最終スコア:LAR 10-31 SF

Other Games

ATL(4-5) 3-43 DAL(7-2)プレスコットが帰ってきて、カウボーイズファルコンズを粉砕。意外でも何でもないが 40 点差はさすがにイカツいな。何があった。ライアンは 3Q で下げられて(その時点で 9/21。ひえー)、出てきたのがジョッシュッ・ローゼン。生きてたのか! ローゼンは 1/6-14yds-0TD-1INT で見事レイティング 0.0 を達成。面白球団になりつつある。
JAX(2-7) 17-23 IND(5-5):コルツ、直近五試合で 4-1 として五分に乗せる。まだプレイオフあるで。ジャグァーズも負けたとはいえ悪くない。パントブロックで7点失っていることを思えば勝ちに等しいとすら言える(言い過ぎ)。ローレンスがもう少しよくなってくれれば……。
CLE(5-5) 7-45 NE(6-4):来た。これは来たぜペイトリオッツ。もともとバッカニアーズと接戦したぐらいから意外とやるかもと思ってたけど、チャージャーズを負かし、ブラウンズを負かし。スケジュール強度も上位陣ほどじゃなさそうだしこのままするっとプレイオフ行きそう。「ペイトリオッツ抜きのブレイディ」「ブレイディ抜きのペイトリオッツ」去年は明暗くっきり分かれたけど、今年はわからんぞ。
BUF(6-3) 45-17 NYJ(2-7):はい、元通りのジェッツです。お待たせしました。マイク・ホワイトがまた投げたけど TD0/INT4。あれはきっと幻だったのね。最後はフラッコが仕方なく出てきたみたいだけど 3/3 でタッチダウン一本とかで笑ってしまった。ビルズは毎クウォーターの計6タッチダウン。気持ちよかっただろうな。
DET(0-8-1) 16-[OT]-16 PIT(5-3-1):ハイライトしか見てないけど、これは今季一の凡戦ではあるまいか。オーヴァータイムの最後の最後、ランアフターキャッチで FG 圏内に入ろうかというところでタックルを受けてボールをこぼしたフライアーマスを見て実況アナウンサーが「Is anyone really want to win this game?!」とか口走ってて流石に面白すぎた。ライオンズはパスプロテクションが本当に文字通り全くクソほども機能せず、逆にランプレイは途中までびっくりするほど出てそこに活路を見出したが、スウィフトのランすらスクリメージ手前でつぶされ始めてから手詰まりになってしまった。とはいえあそこまでオフェンスライン駄目だと何してもだめではないかという印象はある。スティーラーズロスリスバーガーを欠いたが、COVID-19 リスト入りとのこと。
MIN(4-5) 27-20 LAC(5-4):ひいきチーム同士の対戦はどっちを応援するかいつも悩ましい。これがスーパーボウルなら嬉しい悩みだけど別にそうじゃねえからな。今季はチャージャーズのほうが目がありそうだからチャージャーズが勝ってくれればと思わなくもなかったが、ヴァイキングズが勝ったのでまあこれはこれでプレイオフへ望みをつないだと思っておくことにしようと思う。チャージャーズはハーバートが 20/34-195yds-1-1 だったらしく、そのスタッツじゃちょっと厳しかっただろうな。

  • それはそれとしてダルヴィン・クックが元カノに暴行罪とかで訴えられたらしく、ちょっとキナ臭い。クックがいなくなるとかなり苦しいのは否めない。

PHI(4-6) 30-13 DEN(5-5):イーグルズが勝ち。よくわからなくなってきたな。ハーツは 16/23-170yds とかでパスは大したスタッツじゃないんだけど 13 回も走っている(55 ヤード)。いま記録見てみたら毎試合これぐらい走ってはいるみたい。ちょっと見たくなったな。

*1:ちなみにその時投げてたのは同志ジャクソンことターヴァリス・ジャクソンである。そのジャクソンも今はない(交通事故でこの世を去った)。