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NFL 2021 -- Week 14

いよいよレギュラーシーズンも第四クウォーターへ。といいつつ、毎年早いね……。BYE はイーグルス(6-7)、コルツ(7-6)、ドルフィンズ(6-7)、ペイトリオッツ(9-4)。これで全部のはず。ドルフィンズは五連勝中だったので、やりたかっただろうな。

Pittsburg Steelers (6-6-1) @ Minnesota Vikings (6-7)

サーズデイナイトフットボール
前半は完全にヴァイキングズのものだった。最初のドライブこそジョセフが FG を失敗したが、まあ 53 ヤードだったし責められないところ。返しのスティーラーズも FG 失敗でお付き合いしてくれて、その返しのドライブでタッチダウンをあげて先制する。クックが 30 ヤード、マティソンが 14 ヤード×2とあほみたいにランが出てのタッチダウンだった。その後スティーラーズは前半の間ほとんどスリーアンドアウトでパントを蹴り続け、ヴァイキングズは FG、TD、TD と追加してどんどん点差を広げた。オフェンスラインが完全にスティーラーズのディフェンスラインに勝っていて、特にクックは驚くほど走りまくった。ここまで圧倒的にランが出る試合も珍しいと思う。0-23 とヴァイキングズが大量リードで折り返した。

後半も最初の攻撃で FG を決め、返しのスティーラーズの攻撃ではインターセプトで攻守交替、さらに FG を追加して 0-29 とする。
これはもう楽勝でしょう。
そう思ったのはおれだけじゃないはず。返しのドライブで初めてタッチダウンを奪われて 7-29 となったけど、まだまだ大差。直後にカズンズが一本目のパスをインターセプトされて、返しのドライブをタッチダウンされる。これで 14-29。しかしまだタッチダウン二本リードしている。ヴァイキングズ、スリーアンドアウト。このあたりで嫌な予感がしはじめる。返しのドライブをまたタッチダウンに持っていかれる。三連続タッチダウン、それもプレイ数が 10,7,3 とどんどん減っているのだ。ついていたのはここのツーポイントが決まらなかったこと。これで 20-29 となり、2ポゼッション差が残った。これはヴァイキングズはちょっとほっとしたのではないかと思う。そしてやられっぱなしだったオフェンスで、カズンズが K.J. オズボーンへ 62 ヤードの見事なタッチダウンパスを通してみせた。これで 20-36 となる。
この返しのドライブはスリーアンドアウト。さすがに今度こそ勝っただろう。……甘かった。次の攻撃でカズンズは再びインターセプトを喫してしまう。そしてあっさりタッチダウンを返され、ツーポイントコンヴァージョンも決められ、28-36 ととうとう1ポゼッション差に詰められる。
返しの攻撃、ヴァイキングズは 1st ダウンでロス、2nd ダウンでホールディングを取られて 2nd&21。しかし短いパス二本で 1st ダウンを取り、今度こそ勝てるかというムード。だが、残り二回のタイムアウトを使い切らせたあとの 3rd ダウンでパスに失敗し、2:30 ほどを残してボールを渡してしまう。パントは素晴らしいキックになり、スティーラーズの攻撃は自陣4ヤードから。だがロスリスバーガーはそれもものともせず、エンドゾーンへ向かってぐんぐん進撃してくる。スティーラーズファンからしてみればタイムアウトもなくなっているのにじりじりじりじり進んでもどかしかったに違いないのだが、やられてるほうからすれば全く止まらないんである。残り 0:03、12 ヤード地点での 1st ダウンがラストプレイ。ロスリスバーガーエンドゾーンに走りこんだフレイアーマスへずどんとパスを投げ込む。ヴァイキングズディフェンスが群がり、ハリソン・スミスがボールに手をかけ、ぎりぎりのところでかき出す。三人もつれて倒れ、ボールが地面に転がる。クロックが 0:00 を指す。イエローフラッグは飛ばなかった。

というわけでどうにかどうにかこうにか、ヴァイキングズが勝った。3Q 途中からはとても想像がつかない展開だった。勝ってよかったとしか言いようがない。まあカズンズらしいというかジマーらしいというか、とにかく勝負弱いので心臓に悪い。先週は終戦と書いたが、6-7 ならぎりぎりチャンスがあるかもしれない。スティーラーズは見事な追い上げだったが前半駄目すぎた。6-6-1 はやはりぎりぎりのところだろう。

最終スコア:PIT 28-36 MIN

Dallas Cowboys (9-4) @ Washington Football Team (6-7)

ハイライトのみ。
天王山……と言っていいのかどうか、まあ2ゲーム差で対戦したわけだからワシントンが勝てばワンチャンあったわけだが、ならず。前半 24-0 からワシントンの猛追で 27-20 まで行ったのは結構びっくり。というのも、ハイニキーが負傷して引っ込んでカイル・アレンが出てきてから追い上げたから。とはいえアレンのスタッツも大したこたないんだよな。モメンタムはハイライトだとやっぱなかなか伝わってこないね。

最終スコア:DAL 27-20 WAS

Las Vegas Raiders (6-7) @ Kansas City Chiefs (9-4)

ハイライトのみ。
レイダーズは悲惨だった。インターセプト一本にファンブルロスト四本。星勘定的にもプレイオフは苦しくなってきた。結局グルーデン政権成立以来の前半いいけど後半失速というパターンを今季もなぞっている。グルーデンもクビになっちゃったしこの先どうなるのかね。
一方でチーフスはすっかり昨季の勢いを取り戻したように見える。あとは次週でチャージャーズを負かせば地区優勝が見えてくる。チャージャーズも星ひとつ差だし実際今季の一回目の対戦は勝ってるんだけど、正直チーフスに分がありそうかなという感じは否めない。

最終スコア:LV 9-48 KC

New York Giants (4-9) @ Los Angeles Chargers (8-5)

これなんで放送してたんだろう。遅番だとあんまり選択肢がないのか。SF-CIN あたりやればよさそうだけど。
さておき、チャージャーズが快勝。パントパントの後エクラーとジャクソンのランでごりごり進んでタッチダウンで先制すると、返しにはグレノンからカイル・ルドルフへ 60 ヤードの素晴らしいパスが通って同点にされるが、その返しにもう一本タッチダウンを奪って突き放す。そのあとはジャイアンツをスリーアンドアウトに抑え続け、FG を一本追加した後の前半残り 0:17、自陣 41 ヤードからハーバートが超ロングパス。これがエンドゾーンへ向かって走りこんでいたガイトンにばっちりヒットしてタッチダウン。すげー強肩だしよく見えていた、素晴らしいプレイだった。7-24 で折り返し。

後半に入ってからはジャイアンツが無理をして、フェイクパント失敗、4th ダウンギャンブルの失敗(サックされた)と二回の攻撃権を自ら手放し、その間に FG 二本と TD を決めて 7-37 まで点差を広げたチャージャーズが実質的に勝負を決めた。そのあとジャイアンツはタッチダウンを二本返したが時すでにお寿司。
チャージャーズはこれでまたプレイオフ圏内に入った。チーフスが立ち直った今地区優勝は厳しそうで、ワイルドカードでなんとかというところではある。ジャイアンツはただでさえ厳しいのにグレノンではさすがに。

最終スコア:NYG 21-37 LAC

Buffalo Bills (7-6) @ Tampa Bay Buccaneers (10-3)

見てません。
キャッチアップが得意ではないと言われるジョッシュッ・アレンが前半 3-24 から、追いつくところまで行って結局負けるというなんとも言い難い展開。オーヴァータイムは正直運もあるが、先攻をもらったのにスリーアンドアウトだったとなれば「そういうとこやぞ」とはなってしまうかな。これでビルズはついにプレイオフボーダー上まで落ちてしまった(かろうじて圏内、詳しいピクチャについては下の方を参照)
バッカニアーズはさすバカですね。ブレイディは通算 700 タッチダウンとのこと。

最終スコア:BUF 27-[OT]-33 TB

Chicago Bears (4-9) @ Green Bay Packers (10-3)

サンデーナイトフットボール
簡単に。
前回の対戦の時にタッチダウンしたロヂャースが「I still own you!」(正直ニュアンスよくわからんですが own という言葉には disrespecting な雰囲気はあると思う)とか叫んじゃったもんでそこそこな炎上騒ぎになったらしく、ベアーズサイドとしては力が入る一戦だった。
前半はベアーズペースといっていい展開になった。FG で先制、タッチダウンを追加。ピック6で逆転されたが、即座に逆転し返すと、PR グラントの 97 ヤードのパントリターンタッチダウンでリードを広げ、27-21 とリードして折り返した。
残念ながら後半はうって変わってパッカーズのペース。後半最初のドライブでタッチダウンをあげて逆転すると、そこから 24 点連取して勝負を決めてしまった。まあこんなものではあろうか。NFC 北地区はパッカーズヴァイキングズが4ゲーム差なので、来週にも地区優勝が決まることになりそう。

最終スコア:CHI 30-45 GB

Los Angeles Rams (9-4) @ Arizona Cardinals (10-3)

マンデーナイトフットボール
ここも簡単に。
ラムズが終始ゲームの主導権を握って快勝。ここで負けていればスイープ+3ゲーム差になってほぼカーディナルズの地区優勝が決まっていたところだったがこの日はいい試合をした。三連敗のあと二連勝ということで、またここからポストシーズンに向けて上げていけるというところかもしれない。
カーディナルズも特に悲観するような負けではないが、マレーへのプレッシャーがきつかったのは確かで、もう少しランは出したいところ。

最終スコア:LAR 30-23 ARI

Other Games

NO(6-7) 30-9 NYJ(3-10):セインツのスターターはこの日もテイサム・ヒル。さすがにジェッツ相手ならまあ……というところだけど、インターセプトがなかったらしいのはちょっと安心できる材料かな。耐えてても蟹が戻ってくるわけではないので、すべてヒル次第。
BAL(8-5) 22-24 CLE(7-6):おおっと、これは面白くなった。2Q 頭のプレイでジャクソンが足首を負傷して離脱、試合中は戻れず。ブラウンズは前半の大量リードをあやうく全部失いそうになりながら二点差で逃げ切り。
SEA(5-8) 33-13 HOU(2-11):シアトル、死んでいない……のか? ひさびさの快勝。テキサンズ相手ならまあ、という気もする。
JAX(2-11) 0-20 TEN(9-4):完封か。力の差が明らかな両チームだが、強制的に交互に攻撃を行う上に完ぺきな防御は難しいので、なんだかんだで3点ぐらいは入ることが多いものだが、ローレンスがインターセプト四本、ランは8回で8ヤードという目を覆いたくなるスタッツだ。まあ、それで 20 失点だったのならディフェンスは頑張ったのではないでしょうか(よかった探し)。実際タイタンズのトータルヤードは 263 だったらしい。まあジャグァーズは 192 だったんだけど。
ATL(6-7) 29-21 CAR(5-8):弱い相手にはきっちり勝つファルコンズ、パンサーズは強いか弱いか微妙だったが弱いほうということになった様子。ニュートン戻ってきてチームは盛り上がったけど戦績は特に……という感じで、まあこんなもんかなとも思う。
DET(1-11-1) 10-38 DEN(7-6):おい、元気か、ゴフ? てめえ先週の活きのよさはどこやったんだこの野郎。ブロンコズはゴードンとウィリアムズで 39att-184 ヤードと走りまくり。これだけ走れたら気持ちよかろうね。というわけでブロンコズもプレイオフボーダーにとどまっている。
SF(7-6) 26-23 CIN(7-6)

Playoff Pictures

これ遅れて日記上げてるとあんまり意味ないんだけど。
AFC は地区首位がペイトリオッツタイタンズ、チーフス(ここまで 9-4)、レイヴンズ(8-5) 。ワイルドカードが順にチャージャーズ(8-5)、コルツ、ビルズ/ブラウンズ、ベンガルズ、ブロンコズとなんと 10 位までが 7-6 でボーダー上と劇アツ。6-6-1 のスティーラーズは 11 位。レイダーズとドルフィンズがその下で、それより下は目無しとなっている。
NFC は地区首位がカーディナルズバッカニアーズパッカーズカウボーイズワイルドカードラムズ(9-4)、フォーティナイナーズ(7-6)、ワシントン/ヴァイキングズ、イーグルズ、ファルコンズ、セインツとこちらは 11 位までが 6-7 のボーダーにひしめいている。以下、パンサーズとシーホークスが 5-8、ジャイアンツとベアーズが 4-9 でまだ 15 チーム残っているらしい。残り1チームがどこかは言うまでもないので言わないけど、元気かい、ジャレッド・ゴフ?