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NFL 2021 -- Week 16

今週入れてあと三週。大詰め!

San Francisco 49ers (8-7) @ Tennessee Titans (10-5)

サーズデイナイトフットボール
フォーティナイナーズがオープニングドライブから先制し、前半はタイタンズオフェンスをネットで 33 ヤードとほぼなにもさせず完封するが、後半はアジャストしたタイタンズが反撃。ガロッポロのインターセプトに乗じて追いつくと、返しのドライブではフォーティナイナーズがギャンブル失敗。4th&1 からフォルススタートで 4th&6 になりながらそのまま行ったのだが、いかにもモメンタムを失っていて、おそらくパントが正着だったのかなと。そしてその返しにタイタンズタッチダウンをあげて逆転した。
パント一本ずつを挟んでからフォーティナイナーズは 95 ヤードのロングドライブでタッチダウンを返して同点としたが、返しのドライブでタネヒルが冷静に敵陣深くまでボールを進め、ランディ・バロックがほぼサヨナラのフィールドゴールを決めて勝ち。最後1プレイだけラテラルをやったがまあもちろん決まらず。

フォーティナイナーズは前半よく守っただけに痛い逆転負け。星取り的にも #7 がぎりぎりになってきた。
タイタンズはなんとか踏みとどまり、地区優勝までマジック1。来週にもプレイオフが決まりそう。いちおう #2 になったっぽいです。

最終スコア:SF 17-20 TEN

Indianapolis Colts (9-6) @ Arizona Cardinals (10-5)

クリスマスゲーム(そんなのあったっけ?)。
コルツがこのところの勢いそのままに、カーディナルズも撃破した。ジョナサン・テイラーが 108 ヤード走ってシーズン通算 1600 ヤード超え、二位のジョー・ミクソンに 400 ヤード以上の差をつけているとのこと。
カーディナルズは K マット・プレイターの二度の FG 失敗が痛く、最後九点差を追う形になってしまいそれが辛かった。もし二本のうち一本でも決まっていれば六点ビハインドで最後のドライブに挑めていたはずで、それであればタッチダウンまで行けていたかもしれない(時間がなくなったので 10 ヤード地点の 3rd&Goal で FG を蹴る羽目になった)。もちろん、TD 一本で逆転されるのであればタイタンズももっとタイトに守るはず、でもあるのだが……。ともあれ点差よりきわどい差ではあった。
コルツはこれで AFC#6 まで上がった(のかな?)。地区優勝は限りなく難しくなったが、この勢いならプレイオフは行けそう。
カーディナルズNFC#3 まで転落。あとひとつでも勝てばプレイオフ確定というところから三連敗。早めに決めたい。(※この後ヴァイキングズが敗れて、カーディナルズのプレイオフ進出が決まった。)

最終スコア:IND 22-16 ARI

Baltimore Ravens (8-7) @ Cincinatti Bengals (9-6)

レイヴンズはラマー・ジャクソンが足首の怪我から戻れず、タイラー・ハントリーが covid-19 リスト入りで、稀代のジャーニーマン:ジョシュ・ジョンソンが投げた。ジョンソンは今季前半はジェッツにいたのでまさかの二球団で先発である。ちなみに所属はこのレイヴンズでのべ 21 チーム目(レイヴンズに所属するのは二回目)。
そんなジョンソンが、まあよく頑張ったと思うのだが(308yds-2td/1INT)、しかしこの日はベンガルズの、ジョー・バロウの日だった。バロウはなんと 525 ヤードという NFL 歴代四位のパッシングヤードを記録、タッチダウンパスを四本決め、オフェンスは一度もパントを蹴らなかった。

これでベンガルズはレイヴンズをスウィープ(2015 シーズン以来とのこと)。ついでにスティーラーズもスウィープしていて、AFC 北地区を支配したと言ってよさそうだ。地区優勝も見えてきた。
レイヴンズはあれだけ勢いがあったのにもはや風前の灯火になってしまった。おそらく地区優勝はかぎりなく厳しい。ワイルドカードにあと二試合で滑り込めるか。残る相手は、ラムズスティーラーズ

最終スコア:BAL 21-41 CIN

Tampa Bay Buccaneers (11-4) @ Carolina Panthers (5-10)

見てません。
はい。NFC 南の同地区対決だが、なんというかもう……。バッカニアーズは問題児:アントニオ・ブラウンを再び起動して、ブラウンも早速それに応えてみせた。10 回のキャッチで 101 ヤード。マイク・エヴァンズ、クリス・ゴドウィンというふたりのレシーバーを負傷で欠いたバッカニアーズにはまさに必要なピースだった。
パンサーズはニュートンが先発したがぴりっとせず、サムに交代したがぱっとせず。被サックがニュートンは3、サムが4とオフェンスラインも崩壊していてなんかもう誰が投げてもという感じか。
バッカニアーズはこれでようやく地区優勝が確定。なんと 2007 年以来だという。スーパーボウルを勝った昨季も実は第5シードだった。あとは #1 争いということになる。

最終スコア:TB 32-6 CAR

Chicago Bears (5-10) @ Seattle Seahawks (5-10)

見てません。なんでこの試合が放送されているのか?
ベアーズが前半 7-17 から逆転勝ち。先発 QB はなんとニック・フォールズ! スーパーボウル MVP も今季はサードストリングスで文字通り全く出番がなかったが、フィールズとドルトンの負傷で出番が回ってきた。未来のある出場ではないものの、元気な姿が見られるのはファンとして嬉しい(見てないんだけど)。最後残り三分を切ってから 80 ヤードの逆転タッチダウンドライブを完遂してツーポイントまで決めたという相変わらずのクラッチぶりにはしびれる。一試合でも多く出場してほしい。
シーホークスは試合前まで理論上はプレイオフがあり得たらしいのだがこれで正式にエリミネイト。ピート・キャロル就任以来二桁敗戦は初めてらしい。まだウィルソンもキャロルもやれると思うが、さて。

最終スコア:CHI 25-24 SEA

Pittsburg Steelers (7-7-1) @ Kansas City Chiefs (11-4)

チーフスが前半からスティーラーズを圧倒。これで八連勝となり、六年連続の AFC 西地区制覇を決めた。今季前半のもたつきが文字通り嘘のようだ。マホームズもほぼ完ぺきなスタッツで、つけ入るすきがない。タイタンズに対しても1ゲームリードで暫定 AFC#1 の座についている。
スティーラーズは前半から精彩を欠き、数少ないチャンスも FG 失敗でつぶしてしまい 0-23 での折り返し。これではいくらなんでも、というほかない。ロスリスバーガー最後のシーズンだが、寂しい最後になりそうだ。

最終スコア:PIT 10-36 KC

Washington Football Team (6-9) @ Dallas Cowboys (11-4)

サンデーナイトフットボール
カウボーイズが前半から点を取りまくって快勝。ハーフタイムで 42 点まで行ってて笑った。後半途中でワシントンは勝負を諦めてハイニキーをひっこめ、カウボーイズプレスコットを下げてクーパー・ラッシュが投げていた。まあ、こういう試合もあるものだが、一方のチームにプレイオフがかかっている試合でこれというのはちょっと締まらない印象はある。

最終スコア:WAS 14-56 DAL

Miami Dolphins (8-7) @ New Orleans Saints (7-8)

マンデーナイトフットボールはプレイオフ戦線への生き残りをかけた 7-7 同士の一戦。
セインツはヒルとシーミアンが両方 covid-19 リスト入りで投げられず、ルーキーのイアン・ブックが急遽先発。しかしさすがにこれは荷が重すぎた。スターターを三人欠くセインツのオフェンスラインはブックを守れず、被サック八回、インターセプト二本。なんとか 2Q に三点取ったけどそれが精いっぱいだった。ドルフィンズはこつこつ 20 点重ねて、これで七連勝。同一シーズンに七連敗と七連勝を経験した初のチームになった(そりゃそうだろ)。しかもこれで #7 にちゃっかり入ったらしい。ということはあと二連勝すればプレイオフなのだが、残りがタイタンズペイトリオッツで、さすがに厳しいか。

最終スコア:MIA 20-3 NO

Other Games

CLE(7-8) 22-24 GB(12-3):ブラウンズ、復帰したメイフィールドがインターセプト四本放って爆死。プレイオフは極めて厳しくなった。 RB チャブが 17att-126yds と走りまくれているだけに、どうしてこんなことになったのか微妙によくわからない。ロヂャースブレット・ファーヴの持つチームの通算タッチダウン記録を塗り替えた。NFC#1 の座も守っている。
NYG(4-11) 10-34 PHI(8-7):イーグルズが勝って NFC#7 に浮上。次週にもプレイオフ出場が確定する可能性がある。
BUF(9-6) 33-21 NE(9-6):どうしてこれを放送していないのか? ビルズが快勝。先々週の寒空の下での敗戦の借りを返した。これで直対 1-1 になり、タイブレーカーではビルズが上なので地区首位に返り咲いた。残りの対戦相手がファルコンズとジェッツなのでまあ地区優勝するんじゃないですかね。ペイトリオッツはここへ来て痛い連敗で、それでも #5 なのかな? コルツとどっちが上かというあたり。
JAX(2-13) 21-26 NYJ(4-11):今年のドラ1対ドラ2の直接対決はドラ2のザック・ウィルソンの勝ち。最後はジャグァーズが1ヤードまで迫ったそうで、見ていた人にはなかなか面白かったんじゃないでしょうか。このどちらかが近い将来の NFL を背負って立つかと訊かれたらどうだろうねって答えると思うけれども。
LAC(8-7) 29-41 HOU(4-11):いやーやられたっす。おたがい covid-19 リストに 15 人以上載るという飛車角落ち対飛車角落ちみたいな対戦だったみたいだけど、それでもハーバートは居たわけで、そのハーバートがインターセプト二本、ピック6まで喰らって 41 失点では、ぐぬぬ、そりゃ負けるよなと。これでたぶん #7 から滑り落ちたはず。まだわからないとはいえ、相当厳しくなった。
DET(2-12-1) 16-20 ATL(7-8):ライオンズはゴフが COVID-19 リスト入りでティム・ボイルが今季二度目の先発。タッチダウンパスも決めたが及ばず。ファルコンズはまだ理論上目が残っているらしい。
LAR(11-4) 30-23 MIN(7-8):うーん負けた。まあラムズ相手なら仕方ないかとも思いつつ、スタどんからインターセプト三本ももらっておいてこれというのはある。やはり肝腎なところで一歩足りない。
DEN(7-8) 13-17 LV(8-7)AFC の同地区同星対決、レイダーズが制してプレイオフへ生き残り。たぶんブロンコズもぎりぎりチャンスあるけどほとんど0に近いぐらいのはず。レイダーズはグルーデンがクビになったあたりから一気に星を落としたが、ここへ来て二連勝。残り二試合はコルツとチャージャーズで、どちらも星が近いので連勝でもすればワンチャンある……かもしれない。

Playoff Picture:week 16

AFC
1. Kansas City Chiefs (11-4)
2. Tennessee Titans (10-5)
3. Cincinnati Bengals (9-6)
4. Buffalo Bills (9-6)
5. Indianapolis Colts (9-6)
6. New England Patriots (9-6)
7. Miami Dolphins (8-7)
In the hunt: Baltimore Ravens (8-7)、Los Angeles Chargers (8-7)、Las Vegas Raiders (8-7)、Pittsburgh Steelers (7-7-1)、Cleveland Browns (7-8)、Denver Broncos (7-8)
NFC
1. Green Bay Packers (12-3)
2. Dallas Cowboys (11-4)
3. Los Angeles Rams (11-4)
4. Tampa Bay Buccaneers (11-4)
5. Arizona Cardinals (10-5)
6. San Francisco 49ers (8-7)
7. Philadelphia Eagles (8-7)
In the hunt: Minnesota Vikings (7-8)、Atlanta Falcons (7-8)、New Orleans Saints (7-8)、Washington Football Team (6-9)