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佐々木朗希完全試合

すっかり野球の話も書かなくなってしまったが、これは書いておかねばなるまい。NPBの公式戦では槙原以来28年ぶりということになるようだ*1。それだけでもめちゃくちゃすごいが、圧巻は19奪三振と途中の13連続奪三振だ。13といえばまる4イニングなわけで、ちょっと想像を絶する。自分も見ていないのにこんなことを言うのもなんだが、球場で見た人はおそらく今後これ以上圧倒的な投球というのを見ることはないのではないか。これで本人はまだ20歳でプロ5勝目というのだから末恐ろしいというか、ちょっとどうなるか想像がつかない。

ロッテファン視点からすれば、よほどの怪我とかがなければ、あと四年だか五年だかでMLBに行くことになるだろう――ということはやはり意識する。だから、その前にそろそろ日本一狙ってほしいよな、とは思う。これは非常にアメスポ的な考え方で、たぶん日本のファンにはあまり共有されない感覚だと思うけど、ちょっと余分にお金使ってでも、トレードやFAで選手を集めて日本一を狙う、というのをやってみてほしいんだよな。そのコストのある程度は佐々木自身のポスティングの対価で取り戻せるだろうし、日本一になれるんなら安いものだろう。たしかにアメリカンフットボールのQBみたいに毎試合投げられるわけではないけど、それでも毎週勝てる投手がいれば相当優勝には近づくはずで、いい補強をすれば、少なくとも佐々木のいない時期よりははるかに分のいい投資になると思うのだが。
(とはいえ、そもそもNPBの球団の目指すところが日本一なのかというところは正直微妙で、そこそこ宣伝できて赤字にならない程度に客が入っていれば問題ないという考え方はありうる。その場合は従来通りの予算を淡々とつぎ込むことが最適解になるのだろう。そして明示的にそう考えていないとしても消極的にこれまで通りふるまうことで結果的にはそのような動きになるというのも、まあありえそうな話かなと思う。)

*1:日本シリーズだと2007年の山井→岩瀬の完全試合がある。おれは「継投でも完全試合」という宗派なのでこのことは特に書いておく。