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佐々木朗希二試合連続完全試合未遂

とんでもないピッチャーが出てきてしまった。この日も8回まで走者をひとりも許さず。二試合連続完全試合のチャンスもあったが、8回を投げ終えて100球をちょっと超えたところで降板した。疲れもあった、もっと早く代えたいぐらいだったと井口監督は言っていたが、しかし流石にあまりにももったいなかったのではないか。こんなこともう文字通り空前絶後だろう。あり得ないぐらいすごい記録が達成されたかもしれなかったのに、打たれたわけでもないのにその可能性を摘んでしまうのってどうなんだ。無理させたくないのはわかる。だけどシーズン最初のまだまだフレッシュな時期に、あと10球投げさせたところで故障するリスクがどれほど増すというのか。せめて9回までは行かせるべきではなかったか。永遠に球史に名を刻むチャンスを与えるべきではなかったか?
もちろん故障のリスクはゼロではない。そしてもし故障したら決して取り返しはつかない。こんなところで勝手なことを言っているおれが、彼が故障したときになにかを補償できるわけではない。それはその通りだけれど。
降板したこと以上に、インターネットで見るそれに対する反応が肯定に寄りすぎていることにおれは違和感を覚える。みんな、二試合連続完全試合って見たくなかったか? 球史に名を残す男が日本から出てほしくなかったか? おれは見たかったし出てほしかった。ファンって、これぐらいのわがままは言ってもいいもんなんじゃないか。

……とはいうものの、結果論を言えば、まあ代えて正解だったのかもしれないとも思う。なにしろマリーンズは最後まで一点も取れなかったのだから。佐々木を続投させていたら、また10回に同じ問題に直面していたことになる(いやまあそこで下ろしたなら文句言わなかったと思うけど、個人的には走者出すまでは行ってもよかったと思う)。
ということで、佐々木朗希はまじでほんとうにすごいし、やっぱりマリーンズは打線を補強した方がいいんじゃないか? という話。