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男子と女子の間

国際水連トランスジェンダー選手の女子競技への出場を禁止 - BBCニュース
https://www.bbc.com/japanese/61862354
むずー。これはむずいな。スポーツがどうして男女別で行われるのか? ということをあらためて突き詰めなきゃいけないんだけど、それは相当大変な作業になるだろう。もちろん身体能力に差があるから、ではあるのだが、ではなぜその2グループについてだけその差を斟酌するのか、ということが問題になってくる。性差が現実にはバイナリではなくてグラデイションに近い、という事実と、男女平等を実現するための個別の施策とが食い合わせが悪い。特にスポーツにおいては、MtFの場合持って生まれた身体が女子の中では有利に働くという側面は確実にあって、本件がまさにそれなのだけど、そこをどうしていくかは本当に難しい。
水連の方針は明快だし、一定の説得力があると思う。これまでにも「テストステロン濃度で分ける」という、現実の肉体的区分で分ける方針は一部の競技では実際行われているのだけど、それだけでは足りないという判断のようだ。とはいえ、これで結果的に排除されてしまう人が出ることは避けられないし、その人が救われるレギュレーションは欲しい。でも、グラデーションに対応したレギュレーションはむずかしい。水連は将来的に「オープン」というカテゴリを作ることを提唱しているそうだけど、とりあえず言ってみている、みたいな印象は否めない。それでも前向きに進んでいるだけすごいとも思う。
ちょっとまだ、自分ではどうすればいいかの答えが出ていない。