黄昏通信社跡地処分推進室

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ツール・ド・フランス 2022 第10ステージ

今年も見てます。
第10ステージ、この日からアルプスへ突入……だが、休息日明けということもあって本格的な山岳ステージとまでは行かない設定。みんなチャンスありとみたか、なかなか逃げが決まらず、ようやく決まっても安定せず。ついでにコースにデモ隊が座り込んでレースが一時的に停止するというわりと珍しいアクシデントもあった。そんなこんなで残り10kmで逃げは11人、リードは9分ほどで逃げ切りはほぼ確定という状況になる。ヴァーチャル・マイヨ・ジョーヌを着るレナード・ケムナ(ボーラ・ハンスグローエ)が逃げ組ではもっとも総合成績がいいが、上手く仕掛けさせてもらえない。そこから大ヴェテランのL.L.ことルイス・レオン・サンチェス(バーレーン・ヴィクトリアス)がひとり抜け出し、追走する十人から誰かが抜け出そうとするとすかさず同僚のフレッド・ライトがチェックするという態勢で逃げ切りを図る。しかしさすがにサンチェスも足がなくなり、あと2kmでニック・シュルツ(バイクエクスチェンジ・ジェイコ)とマッテオ・ヨルゲンセン(モビスター)が追いつくと、残り1kmでその後ろからじわじわ来たディラン・ファンバーレ(イネオス・グレナディアーズ)も合流。四人の優勝争いか……と思われたがさらに残り450m、滑走路の直線で置かれていた5人が一気に追いつく。バンジャマン・トマ(コフィディス)の早仕掛けは失敗し、もう一度伸びたサンチェスも失速。残り100mでシュルツが先頭に立った。これは勝ったかと思われたが、ぎりぎりまで仕掛けを遅らせていたマグナス・コルト(EFエデュケーション・イージーポスト)が最後の最後に左から並んで、ゴールではまさかの写真判定となった。結果、1/4輪差でコルトの差し切り勝ち。やたら面白いレースだった。
曲がりなりにも長く見ているので、やっぱりL.L.サンチェスの健闘が印象に残ったかな。
「走っていて勝てそうな感触があったのだけど、結果的に僕より強い選手がいたね。これが5年前だったらイメージ通りの走りで勝てていたかなと思うのだけれど…勝つことが難しい年齢(38歳)に差し掛かっていることを実感しているよ。でも、今日のようなレースは勝たないといけなかった。この先も挑戦を続けていくとするよ。」
とのこと。いいコメントだ。まー、38歳でここまでやるんだから化け物だと思うけどね。一旦追いつかれながら最後滑走路でもう一度先頭に立ったのはめちゃくちゃ熱かった。おつかれさまでした。