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神奈川近代文学館にて「堀内誠一 絵の世界」。今日が最終日ということで、四人で行ってきた。
今回は渋谷回りで行ったものの、渋谷の乗り換えは本当に遠くて、乗換案内で9分ってなってたんだけど9分じゃ着かなかった。いくら子連れでも最近はコースタイムよりは早く着くことが多いだけにこれはまじですげーな。んで終点の元町・中華街から6番出口でアメリカ山公園に出て、そっからさらにそこそこ歩く。陽射しは少し熱かったけど、日陰も多かったし辛いというほどではなかった。
んで堀内誠一。デザイナーとして「POPEYE」「an・an」「BRUTUS」のロゴやエディトリアルデザインを手がけたひと、ということで、どれかひとつでもすごい仕事だと思うけど、これ全部同じ人というのはちょっとやばい。絵本もいろいろ手がけていて、うちにあったところでは『こすずめのぼうけん』とか。今回の展示はもちろんこのタイトルなので絵が中心だったんだけど、作品によってどんどん絵柄を変えていて、言われないと全部おんなじ人とは思わないかもなという感じ。まあでも上手いし世界を作っているしすごいんだよな。あとは歳が行ってからはパリで暮らした時期がそこそこあって、その頃作っていたというミニコミ誌「イリフネ・デフネ」というのも展示されてたんだけどそれもまあすごかった。すごく情報量が多くて、パリの街のイラストなんかでも人がたくさん描かれていてみんな好きなこと言ってたりして、そういうごちゃごちゃとしたのが好きだったのかもしれない。54歳にして癌で亡くなったそうだけど、残念なことだ。

というわけで見終わったところでちょっと休憩して(併設のカフェが(おそらくコロナ禍で)閉店してしまい、無料の休憩スペースになっていた)おやつを食べ、もう少し遊んでいこうかということで海の方へ向かい山下公園へくだっていく。なんか一応直結の通路みたいなのがあっておもしろい。海の方に出ると氷川丸が係留されている。でかいなー氷川丸。中を見ようと妻が言い出して、アイスを食べてから見学へ。これはねえ、すごくよかった。氷川丸について詳しいことぜんぜん知らなかったんだけど、戦前に太平洋を横断して横浜とシアトルを往復する豪華貨客船だったらしい。で、同型の二隻ともども戦時中は軍用に使われていたんだけど、病院船になったこの船はなんとか生き残り(触雷とかしたらしい)、作戦任務に就いた他の二隻は沈没したのでこの船が戦前の大型客船の唯一の生き残りなのだそうだ。船独特のアブストラクトな仕様と、それと裏腹の一等エリアの豪華な造作や家具のアンバランスが楽しく、なんかあほみたいに写真撮ってしまった。天井とか扉とかがすごく凝ってるんだよね。乗ったのが遅かったためにじっくり見てるうちに終了時間になってしまい少し悔いが残った感じで、家族四人でまた来よう!と盛り上がった。
んで降りてから中華街の入り口の崎陽軒でシウマイ買ってもう晩ごはんはこれにしちゃおーってことにして、帰ってごはん炊いて食べた。ひさびさに食べたけど、おいしかったな。

企画展「堀内誠一 絵の世界」 | 神奈川近代文学館
https://www.kanabun.or.jp/exhibition/16710/
堀内さんの思い出/谷川俊太郎、堀内花子、堀内紅子【座談会・堀内誠一展】
https://kanabun-museum.note.jp/n/nd90feec97346
↓ほぼ日。ほぼ日ののりは本当にいつまで経ってもいけ好かないと思うんだけど、いい記事は多い。
https://www.1101.com/horiuchi/2016-10-19.html