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NFL 2022 -- Week 3

Pittsburgh Steelers (1-2) @ Cleveland Browns (2-1)

サーズデイナイトフットボール
前半は14-13と互角だったが(ブラウンズはエクストラポイントいっこ外し)、後半はブラウンズが突き放して勝ち。ブリセット意外といいんだよな。ワトソンが来るまでと思うとまあまあ気の毒。

最終スコア:PIT 17-29 CLE

Kansas City Chiefs (2-1) @ Indianapolis Colts (1-1-1)

見てません。これはアップセットではないかな。マット・ライアン(37歳だって!)はコルツで初勝利、とりもなおさずコルツは今季初勝利ということになる。チーフスにはミスも反則もあり、最後のドライブではやや怪しい判定もあったらしいものの、ディフェンスがよくチーフスを抑えたようだ。まあ、たまにはこういうこともないと面白くないよね。

最終スコア:KC 17-20 IND

Buffalo Bills (2-1) @ Miami Dolphins (3-0)

AFC東の同地区対決。勝った方が地区単独首位になるのだが、試合開始時にこの2チームが地区単独首位を賭けて対戦するのは1994年以来とかいうテロップが出ていて目を疑ってしまった。まあ確かにおれが見始めてからはだいたいいつも片方もしくは両方が弱かったし、ここ20年はペイトリオッツがずーっと強かったわけだけど、それにしてもさあ、という。
で、これが額面通り面白かった。
ビルズがオープニングドライブから快調にタッチダウンをあげると、ドルフィンズはパント。ところがビルズは自陣からの攻撃でアレンがファンブルロストしてしまい、ドルフィンズたなぼたタッチダウンを返す。その後両チームがタッチダウンを取りあって、前半は14-14で折り返し。

後半最初の攻撃、ドルフィンズは少し進むがパント。このパントをカバーチームが頑張って2ヤード地点で止め、ビルズは自陣の奥深くから攻撃を開始する。これが実に粘り強いいいドライブになって、ついにはレッドゾーンまで進んで6ヤード地点で1st&Goal。もう絶対タッチダウンだろうと思ったけど、ここでビルズはフォルススタートで5ヤード下がった後アレンが3本連続パスを決められず、フィールドゴールで終わってしまう。実に20プレイ、9:22かけた攻撃が3点どまりだった。これはがっくり来たのではないだろうか。さらにドルフィンズのパントをはさんで、次の攻撃では38ヤードのFGをKバスが左へ外してしまい無得点。そして返しのドライブ、ドルフィンズはタンゴヴァイロアが3rd&22から45ヤードのロングパスをワドルにすこっと通して、タッチダウンにつなげて17-21ととうとう逆転してしまう。
それでも時間は充分すぎるぐらいあった。残り10:05、自陣25ヤードからビルズはじっくりボールを進め、8分喰って2ヤード地点までたどり着き1st&Goal。今度こそドルフィンズは絶体絶命だったが、またしても土壇場でディフェンスが粘る。4thダウンになって、アレンは右サイドのレシーバーにボールを投じる。タイミング的には空いていたが、ボールは明らかに短く、レシーバーのかなり手前で地面にバウンドした。

ところがここからがまた面白い。ドルフィンズは2ヤードから攻撃権を得るが、完全にゴール前に釘付けにされてスリーアンドアウト。残り1:33でパントとなる。エンドゾーン深いところからのモーステッドのパントだったが、サーチライト(だと思う、とにかくブロッカー)のシャーフィールドの尻というか背中というかにまともに当たって後ろに跳ね返ってアウトオヴバウンズ。セイフティ――ということは、19-21の二点差となって、かつドルフィンズはキックオフを蹴らなければならない!
このキックオフではモーステッドが汚名返上、こんなに飛ぶかというキックをビルズ陣に深々と蹴り込み、KRクラウダーが必死にリターンするも23ヤード地点でダウン。1:25、タイムアウト無しでビルズは逆転を目指すドライブを開始する。パスを三本決めて敵陣に入り、ホールディングで自陣に戻されてあと18秒。アレンの右サイドへのパスを受けたマッケンジーは右のサイドラインを目がけて走るかと思いきや、その手前で前方に切れ上がって数ヤードを稼ぎに行く。そしてインバウンドでダウンして――選手がスクリメージに並び、アレンがセンターの後ろについて――スナップが出る前に、タイムアップとなった。切れ上がってダウンした地点で41ヤードだったので、スパイクしてFGが蹴れていても59ヤードないし60ヤードだっただろう。一目散にアウトオヴバウンズに行っていれば45ヤード地点あたりで10秒弱は残せていたかというところ。いずれにしても勝ち目は薄かったが、悔いが残るプレイではあったかな。
ともあれ無印のドルフィンズがただふたつの無傷の三連勝のチームのひとつとなった。タンゴヴァイロア、昨オフはチームがワトソン獲りに行ってたりして微妙に信頼されてないんだよね。押しも押されぬエースになれるか、勝負のシーズン。

最終スコア:BUF 19-21 MIA

Los Angeles Rams (2-1) @ Arizona Cardinals (1-2)

ラムズが二連勝。うーんなんだかんだいって強いな。マレーも頑張ってパス58本とか投げたようだが結果としてはランも含めてタッチダウン0。ラムズの術中にはまってしまった感はあるかも。

最終スコア:LAR 20-12 ARI

Green Bay Packers (2-1) @ Tampa Bay Buccaneers (2-1)

パッカーズが逃げ切り勝ち。バッカニアーズはいまいち点取れないねえ。最後8点ビハインドからタッチダウン決めて追いつけるかというところでツーポイントコンヴァージョンに失敗。ディレイオヴゲームが痛かった。まあそれでも2-1なんだから全然悪くはないかな。

最終スコア:GB 14-12 TB

San Francisco 49ers (1-2) @ Denver Broncos (2-1)

これもなかなか点が入らなくて焦れる展開。ブロンコスはパントの山を築き、前半はFG一本だけ、後半も相手のセイフティでやっと7-5として、最後10-5からようやくタッチダウンを奪ってぎりぎり1点まくって勝ち。最終スコアが11-10はアメリカンフットボールではかなり珍しい点数で、NFL史上二回目とのこと。
BCS先生がガロッポロのことを「9年目だけど素人臭さが抜けない」と書いていて笑ってしまったのだけど、本当にそれには同意で、特に僅差の試合の終盤に自陣でスナップとかだと危なっかしいんだよね。昨季のカンファレンス・チャンピオンシップで最後にインターセプト喰らった場面とかは典型的で、もうNFLで何年も飯食ってて完全にヴェテランって歳なのにこれってのは逆に面白いよなあと。この日のセイフティもエンドゾーンでパス投げようとして下がりながら自分でエンドライン踏むっていう、なかなか見ないパターンだった。

最終スコア:SF 10-11 DEN

Dallas Cowboys (2-1) @ New York Giants (2-1)

ジャイアンツ連勝ストップ。ってかまあ連勝してたのが驚きだよな。カウボーイズもさして強そうには見えないが、クーパー・ラッシュ、わりと普通にいいQB。シーディー・ラムが決勝ドライブですごいキャッチしてたけど、2Qにはものすごいドロップしてて勘定的にはプラマイゼロだった。あれ落としちゃいかんだろ。

最終スコア:DAL 23-16 NYG

Other Games

NO(1-2) 14-22 CAR(1-2):ベイカーちゃん初日!よかったねえ。チームは昨季からの連敗を9でストップ。セインツもどうもぱっとせんなあ。ウィンストンは背中を傷めたとのこと。
HOU(0-2-1) 20-23 CHI(2-1)テキサンズはワトソンに三シーズンぐらいぐちゃぐちゃにされてしまったな。この日も惜しい負けで、どうしようもないほどではないけど初日が出ない。
DET(1-2) 24-28 MIN(2-1)ヴァイキングズ勝ちー。さすがにライオンズに負けられんよね。といいつつ4Qに14点取ってようよう逆転したみたいですが。あと、昨季ライオンズの数少ない勝利の相手にはヴァイキングズが入ってたけども。
BAL(2-1) 37-26 NE(1-2)ペイトリオッツ、どうもマクジョンが怪我したとかで、これはホイヤーの出番か。
CIN(1-2) 27-12 NYJ(1-2)ベンガルズやっと初勝利。ジェッツは来週にはザック・ウィルソンが帰ってくるそうだけど、それでどうなるかはちょっとわからんかな。
LV(0-3) 22-24 TEN(1-2)タイタンズ初勝利。しかしずいぶん苦しんでいる印象。レイダーズは後半差を詰めて、最後ツーポイントを決めれば同点というところまでいったが決まらず三連敗。なんと、Week 3にして唯一の全敗チームになってしまった(テキサンズが0-2-1なので未勝利は2チーム)。
PHI(3-0) 24-8 WAS(1-2):イーグルズ、これは意外な三連勝。2Qだけで24点取ったようで謎なのだが、相手を8点に抑えればなにしたって勝てる。ウェンツは古巣相手のリヴェンジならず。
JAX(2-1) 38-10 LAC(1-2):ジャグァーズ強い疑惑。まだ一試合も見られてないのだが、二勝がなんかどっちも圧勝なんだよな。ローレンツも進歩してるんだろうか。チャージャーズはハーバートがあばらの怪我で、この日はインターセプト二本くらったとのこと。
ATL(1-2) 27-23 SEA(1-2)ファルコンズが初日。コーダレル・パターソンが141ヤード走った。パターソン好きなんだよねー。元ヴァイキングズなんだけど、活躍しててうれしい。