黄昏通信社跡地処分推進室

黄昏通信社の跡地処分を推進しています

NFL 2022 -- Week 8

今週のBYEはチャージャーズ(4-3)とチーフス(5-2)。ロンドンゲームの関係でちょっと少なめ。タイミングとしてはなかなかいいのにね。

Baltimore Ravens (5-3) @ Tampa Bay Buccaneers (3-5)

サーズデイナイトフットボールバッカニアーズは前半3-10とリードして折り返したが、2Q, 3Qと無得点に抑えられ、その間に逆転され、突き放され、最後は11点ビハインドからタッチダウンを返したがツーポイントが決まらず、時間もなく、オンサイドキックも決まらず負け。点差ほど惜しい負け方ではない。ブレイディはこれで自身が先発した試合では20年ぶりの三連敗ということになったようだ。2-0スタートから3-5まで落ちるというのは中々苦しい。立て直せるか。
レイヴンズはこれでようやくふたつ勝ち越し。ひどい逆転負けの試合が何故か多いが、普通にやってれば力はある。プレイオフは狙えそう。

最終スコア:BAL 27-22 TB

Denver Broncos (3-5) @ Jacksonville Jaguars (2-6)

ロンドンゲーム。これはウェンブリースタジアムのやつで、毎年ジャグァーズがホーム扱いになっている試合だ。いろいろ都合があってこうなっているのだろうが、ホームフィールドアドヴァンテージを毎年一試合失うのは普通に気の毒で、ドアマットのジャグァーズなら尚更と思う。
そのジャグァーズがローレンスからエングラムへの素晴らしいタッチダウンパスで先制して、その次のドライブでも1ヤードまで行って1st&Goalを得るが、その1stダウンでローレンスがインターセプトを喰らってしまう。モメンタムが完全に来ていた場面だったので、これはもったいなかった。このあとFGを一本追加したが、タッチダウンを返されて7-10で折り返し。
後半3Q頭にはブロンコズが98ヤードのロングドライブを成功させて14-10と逆転。そのあとえんえんとパントを蹴りあい、4Qにようやくジャグァーズは敵陣からの攻撃を活かしてエティエンヌが1ヤードのタッチダウンランをあげて14-17と再逆転。しかし返しのドライブでブロンコズがウィルソンのロングパスから足掛かりを得てタッチダウンまでたどり着きまたしても逆転すると、最後はローレンスがいきなりインターセプトを喰らって終了。
ジャグァーズ悪くないと思うんだが、実際得点は取れておらず、前半のインターセプトがなければと思えど、やっちまったもんは仕方なく。
ブロンコズはこれでやっっっっと3-5。明らかにディフェンスがいいのにオフェンスが足引っ張っちゃってるので、ウィルソンもほっとした一勝ではあろうか。

最終スコア:DEN 21-17 JAX

Las Vegas Raiders (2-5) @ New Orleans Saints (3-5)

見てません。セインツが完封勝ち。蟹は怪我から復帰して練習にもフル参加していたそうなのだが、この日もドルトンが投げて22/30-229yds-2TD-0INTと上々のスタッツ。そしてディフェンスは最後のツーミニッツに至るまでセインツに自陣を踏ませなかった。完封は時々あるがここまで圧倒的なのはさすがに珍しい。NFC南は首位のファルコンズも4-4なので、まだまだチャンスはありそう。

最終スコア:LV 0-24 NO

Pittsburgh Steelers (2-6) @ Philadelphia Eagles (7-0)

あまりちゃんと観ず。イーグルズが快勝して全勝を守った。スティーラーズは持ち前のディフェンスもぱっとせず、オフェンスもケニー・ピケットがまだまだ半人前、という感じ。
イーグルズは最後ガードナー・ミンシューが投げたらしい。元気そうで何より。

最終スコア:PIT 13-35 PHI

San Francisco 49ers (4-4) @ Los Angeles Rams (3-4)

見てません。
昨季のカンファレンス・チャンピオンシップのリマッチ。そしてNFC西の同地区対決。どっちも星がぱっとしない中、この日の主役はクリスチャン・マキャフリイだったらしい。タッチダウンパス、ラン、レシーブをすべて記録。NFLでは2005シーズンのラデイニアン・トムリンソン以来のレアな実績をマークしてフォーティナイナーズの快勝に貢献した。くすぶり続けるパンサーズで孤軍奮闘、小柄な身体からは考えられないほどの突破力とレシーブ能力で次々に代わるQBの誰の下でも活躍していたが、とうとうプレイオフコンテンダー(と今年のフォーティナイナーズが言えるか微妙だが)への移籍を果たした。いやー、好きな選手なので見る機会が増えそうなのは嬉しいね。パンサーズには気の毒だけど、ドラフト指名権がたんまり手に入るわけだから頑張って再建してくださいというところ。フォーティナイナーズとしては怪我が心配かな。
ラムズは前半リードして折り返したものの後半完封されて負け。これでレギュラーシーズンでは四年連続フォーティナイナーズにスイープされた。もちろん昨季のCCでは勝っているし、それがなくてもそこまで力が違うとは全然思われんわけだが、面白いものだ。

最終スコア:SF 31-14 LAR

New York Giants (6-2) @ Seattle Seahawks (5-3)

まじかよジーノ・スミス、と思ってる人はNFLファンには多いはず。おれも例外ではない。ま、正直これがシーズン中持続できるかもわからんし、まして来期以降続くかなんて全然わからないんだけど、それにしてもそもそも大したことのないスタートを切ってそこからくすぶり続けてたQBがここで花開くというのもなかなかない話ではある。根本的にはNFLは異常にレベルが高いのにサテライトとなるリーグが基本的にないので、QBみたいにスロットが狭いポジションで成功できるかどうかは正直けっこう運が絡む。トム・ブレイディだって6巡でペイトリオッツに指名されていなければおそらく今ごろはその辺のおっさんだったはずだし、ドリュー・ブレッドソーの怪我がなければバックアップからジャーニーマンに転じていたかもしれない。見る方にしてみればそこがたまらないけど、やってる方はほんときついよねー。
というわけでジーノがこの日も堅実なクウォーターバッキングでチームを勝利に導いた。ジャイアンツの魔法も今日は通じず。まだ切れてはいないと思うけど、この日はダニジョンが被サック5で仕事ができず。

最終スコア:NYG 13-27 SEA

Green Bay Packers (3-5) @ Buffalo Bills (6-1)

サンデーナイトフットボール
好調を保っているビルズがパッカーズを下して一敗を守る。AFC全体でも首位をキープ。攻めてよし守ってよし、いいチームだよなあ。

最終スコア:GB 17-27 BUF

Cincinatti Bengals (4-4) @ Cleveland Browns (3-5)

マンデーナイトフットボール
これはアップセットで、ブラウンズが最初から最後まで試合のペースを握り続けた。投げても走っても守ってもすべて相手を上回っていて、こんな試合できるのかよという感じ。どういうわけかバロウはブラウンズを苦手にしていて、キャリア通算でもまだ勝ったことがなく、これで0-4だというのも面白いめぐりあわせかな。ブラウンズはあと三週でワトソンが戻ってくるので、そこまでで完全な圏外には滑り落ちたくないところだし、この勝利はその意味ではけっこう大きい。ベンガルズはこれで4-4。期待よりはかなり悪いと言わざるを得ないが、立ち直れるだろうか。

最終スコア:CIN 13-32 CLE

Other Games

CAR(2-6) 34-[OT]-37 ATL(4-4):これ駄目な試合だけど面白かったっぽいなー。レギュラータイムの最後の三分で両軍合わせてタッチダウン三本とったという。パンサーズは最後6点ビハインドからタッチダウンを返したのに、ムーアが喜びすぎてエンドゾーンでヘルメットを脱いじゃってアンスポーツマンライクコンダクト→エクストラポイントの失敗というコンボでオーヴァータイムへ。オーヴァータイムでもKピニェイロは32ヤードのキックを失敗して最後はファルコンズに決勝FGを許した、とのこと。ファルコンズはこれで地区単独首位。笑う。
CHI(3-5) 29-49 DAL(6-2)カウボーイズプレスコットが戻ってきて快勝。つえーな。ベアーズは200ヤード走られていてディフェンスが半分崩壊。あとシーミアンが一本だけ投げてて面白かった。ベアーズにいんのか。
MIA(5-3) 31-27 DET(1-6)ドルフィンズが逆転勝ち。タンゴヴァイロアと、タイリーク・ヒル/ジェイレン・ワドル両レシーバーの相性がいいようで、ここまでで既にふたり合計で1600ヤード以上レシーブヤードを稼いでいるらしい。ライオンズは前半だけで27点取ったのに後半は0点。なんといってよいか。
ARI(3-5) 26-34 MIN(6-1)ヴァイキングズ五連勝。カーディナルズのミスにもだいぶ助けられたみたいだけど、変なとこでBYEが入ったが無事に乗り越えて連勝が続いたのはよかったかな。

  • ジャレッド・アレンがチームの殿堂入りで、ハーフタイムに馬に乗って出てきたらしい。素晴らしいDEだったが、ヴァイキングでプレイしたのは6シーズンだった(そのあとベアーズに移ったはず)と知って驚いた。もちろん観始めた時には既にいたからその前どれぐらいいたかとかわからんのだが、すっかりヴェテランの風情だったので十年ぐらいはやってたのかと思っていた。今調べたらNFL入りしたのはチーフスで、その後ドラフト指名権3つとトレードで2008シーズンからヴァイキングズ入りしたらしい。NFLの選手生命は本当に短いし、ましてひとつのチームでプレイする期間はほとんどの選手の場合十年に満たない。そのピークの間にチーム殿堂入りするほどの活躍をできるというのは素晴らしいなと。

NE(4-4) 22-17 NYJ(5-3):四連勝と勢いに乗るジェッツに対し波に乗り切れないペイトリオッツ――という構図だったがこういうところでしっかり勝つのがペイトリオッツ。これでも地区最下位なのだから今季はほんとにAFC東は大変だが、まあ4-4ならプレイオフは充分狙える位置ではあろう。ジェッツはなんで勝ってたのか正直よくわからんところもあったので、この辺りで止まりそうな雰囲気はあるかな。
TEN(5-2) 17-10 HOU(1-5-1):デリック・ヘンリーがひとりで支配したといっても過言ではない試合。なんたってテキサンズのネットヤードがランパス合わせて161ヤードのところ、ヘンリーひとりで219ヤードである。32回のキャリー、平均6.8ヤード、タッチダウン2本。化け物というほかない。200ヤード走った試合はキャリア通算で6回目で、これはNFL歴代通算トップタイとのこと。他に達成しているのはO.J.シンプソンとエイドリアン・ピーターソン。O.J.シンプソンってスキャンダラスな文脈でしか知らないんだけど、時々こういうスタッツの話が出てくることがあって、ほんとにすごかったんだなというのを今更に知ったりする。

  • この日はタネヒルが怪我でマリク・ウィリスが先発。6/10-55ydsで勝ち投手になった。ラッキーでしたね。これで被サック3なので、この一試合のスタッツだけ見る分にはちょっと使い物にならないレベルかな……。

WAS(4-4) 17-16 IND(3-4-1):微妙・オヴ・微妙な対戦。コマンダーズが4Q途中の7-16というけっこうなビハインドから最後FG→TDと十点連取して逆転勝ち。投げたのはテイラー・ハイニキーだったそうな。よくわからんけど1-4から4-4まで持ってきたことになる。が、NFC東も今年は妙に強く、イーグルズ8-0、ジャイアンツとカウボーイズが6-2なので4-4だと断ラスなんだよね。さすがに気の毒。コルツはライアンがベンチされてエーリンジャーが先発したとのこと。ううむ、ライアンもけっこう気の毒だな。