黄昏通信社跡地処分推進室

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便器考

和式便器の最大のアドヴァンテージは背が低いことだと思う。おかげで個室のドアがその上を通過することができて、個室の面積を狭くすることができる。洋式便器ではある程度広くするか外開きにせざるを得なくて、そうなると当然個室の占拠する面積は大きくなる。
というわけで、職場の4階と5階の間の便所が洋式化された時には、ふたつあった個室がひとつに減ってしまった。ふたつ並べる余地はないからだ。ところが、少し後に3階と4階の間の便所が洋式化された時は、ふたつあった個室がふたつとも残されていた。見ると個室の扉が円筒を縦に切った形の引き戸になっていて、円弧型のスライドレールが個室の入り口から左側の壁に内接するような位置についている。これなら扉が便器に当たることはなく、外側にスペースを確保する必要もない。巧いことを考える奴が居るものだと唸らされた。もっともコストは高いだろうし、メンテナンスも若干大変そうだが。