黄昏通信社跡地処分推進室

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ラシアンゴールドのこと

こんなニュースが入ってきた。
ラシアンゴールド、レックススタッドを退厩
かつて成田隼なんてハンドルを名乗ってた者として、この機会にラシアンゴールドについて語っておこうか。
と、思ったのだけど、実は語れることがあまりない。活躍期間が非常に短かった馬で、おれが競馬を見始めた頃にはその短いピークを終えようとしていたからだ。だが、フェブラリーハンデキャップの勝利、帝王賞での1着同着、そして夏のブリーダーズゴールドカップ(当時は数少ない地方競馬の全国交流競走で、かなりレベルが高かった)の3着など、無事ならと思わずにいられない成績を残している。
この頃、中央競馬にはダートの重賞は3つしかなく、いずれもG3でハンデ戦か別定戦だったために、実力馬は厳しい斤量を常に負わされた。中央のダート馬は斤量を跳ね返して勝ちまくるか、カリブソングやカミノクレッセのように芝に転戦するか、どちらもかなわない馬は苦しい条件でもがきつづけるしかなかった。息の長い活躍を続けることは難しかった。わずかな期間の輝きを認められて種牡馬になれた馬は、むしろ恵まれていた方なのかもしれない。
レックススタッドを離れたとは言え、ラシアンゴールドはまだ種牡馬を続けるという。喜ばしいことだ。代表産駒のラスニアックは、父の現役時代とは対照的に細く長く活躍を続けている。生きている限り、種牡馬を続けてる限り、チャンスはある。どうか頑張って欲しい。どうか幸せに生きて欲しい。
競走成績はこちらを参照→優駿達の蹄跡/引退競走馬名鑑:ラシアンゴールド