黄昏通信社跡地処分推進室

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三日坊主3歳戦チェック 2004-2005 (44)

きびしい……。

オープン

中山04-17-9R(T18) ベンジャミンステークス:シルクネクサス(牡・父グラスワンダー/母シルキーヒロイン)
ケイアイヘネシーのべたっとした逃げをただ一頭捉える。動いたタイミングが良くて、上がりも速かった。内容的には悪くない。グラスワンダー×スターリフト× Halo で、どちらかというとパワー寄りながら芝向きのスピードも確保してる、とはいえいつもこう上手くは行かないだろう配合。距離はもっと伸びても大丈夫。東京優駿ではきついだろうが、力任せのレースをして欲しい。
中山04-17-11R(T20) 皐月賞(GI):ディープインパクト(牡・父サンデーサイレンス/母ウインドインハーヘア
東京優駿でも勝ち負けだろう。

500万下

中山04-16-4R(D18):ウエスタンリジ(牡・父アフリート/母トップウィッシュ)
ウエスタンタイヨウ(父ゴールデンフェザント)の下(内輪ねた)。
スローの二番手できっちり折り合い、直線では外に出して抜け出す。逃げ馬を交わすのにちょっと手こずったがまあ完勝。時計は平凡で、正直恵まれた印象。アフリート× Topsider × Sir Ivor 。ダート寄りで中距離向き、少し底力を欠きそうな感じがする。全兄に種牡馬の Rizzi (米 G3 を2勝、いずれも6F)。ってことは、ありゃ、短距離の方がいいのかな? いずれ上では苦戦。
中山04-16-9R(T12) 桜草特別:シンボリグラン(牡・父 Grand Lodge /母 Valixa )
これは現地で観ていた。中団から進み、直線に向いてから一気に伸びてまとめて差し切る 1200m にしてはかなり豪快な競馬。Grand Rodge × Linamix × Nijinsky で、グランドロッジは Chief's Crown 系なんだけど母方にスピード血脈が多くて自身はマイラー、産駒にもそれを伝えているようだ(シンダーとかも居るけど)。この馬もこれだけずばんと切れるとなると短い距離の方がいいのだろう。マイル戦辺りで観てみたい。オープンでもどこかはまるポジションがありそう。
中山04-17-5R(D12):ヒカルユアハート(牡・父ブライアンズタイム/母ヒカルバイオレット)
スタートが悪く中団から。三角過ぎには楽に先団に取りつき、直線に向いてからはあっさり先頭に立つ。ところが外からエーピーゴンタに一気に交わされて大ピンチ。それでもばてずに差し返して勝つ辺り、非凡な闘争心と言えよう。時計も速い。配合はブライアンズタイム×マルゼンスキー×アーテイアス。近親は目立たないが、祖母の弟にサウスボーイ(父シャカプール・中央5勝)、セザンファイター(父アンシストリー・中央6勝)という渋い兄弟が居る。中距離ぐらいの方が断然向きそうに思われる。ダート向きに思えるが、横山典は「走りも芝向きで今後が楽しみ」と評価。だからってんじゃないけどオープンでも期待したい。
阪神04-16-5R(D18):フォーカルフィギア(牡・父コマンダーインチーフ/母コンキスタドレス
平均ペースの流れを二番手から進む。淡々と直線に向くと、三頭併せの真中でしかもわずかながら遅れをとる厳しい展開だったが、馬場も味方して差し返す。時計も中々速く、結構強かった。コマンダーインチーフ× Seeking the Gold × Halo で、 Hail to ReasonRaise a Native がそれぞれ4×4になる。ダートの中距離向きで、芝だとちょっとたるい。底力はありそう。半兄にマスキュラノッブ(父 Arch、中央1勝)。知らんがな。上でもちょっとだけ期待。
阪神04-16-6R(D12):オートセレブ(牡・父サクラバクシンオー/母ラシャド)
2頭を先に行かせて外から三番手。スローと言っていいほど遅いペースになったが、前の2頭が案外だらしなく直線きっちり交わす。折り合っていたしレースのセンスはいいが、時計も平凡で正直恵まれたのは否めない。サクラバクシンオー×マルゼンスキー×イエローゴッド。ダート向きのスプリンターと言ってよさそう。マイルぐらいまでは保つかも知れない。祖母はカツダイナミック(中山牝馬ステークス)だが、近親にこれと言った活躍馬は居ない。Northern Dancer が4×4になる。上では辛いか。
阪神04-16-9R(T12) れんげ賞:コスモフォーチュン(牝・父マイネルラヴ/母グレースマリヤ)
これまた短距離なのにスローに近いペース。二番手で難なく折り合い、直線では抜け出して三馬身ちぎった。時計はそこそこだが、この距離だから楽勝という他ない。未勝利勝ちなので、小倉2歳ステークスの時ちょろっと書いた以外では初登場。マイネルラヴ×グルームダンサー×アスワンというかなりいかす血統で、これで芝に向くのは驚きだ。明らかにスプリントに向いていて、マイルでも多分長いのだろう。祖母の弟妹にナリタタイセイファイトガリバー(いずれも父ダイナガリバー)が居て、母の弟にマイネルベナード(父チーフベアハート、中央現役3勝)が居る。こうして見るとスタミナを足したい血統だね。上でもオープン特別ぐらいならなんとかなりそう。
阪神04-17-6R(D14/filly):プリュネル(牝・父ジェニュイン/母サタデーナイト)
ありゃ、ブリュネルだと思ってたよ。
ダッシュよく内からハナに立ち、平均よりちょっと速めの巧いペースで直線まで脚を残す。直線は好位の馬がかえって苦しくなって楽勝だった。時計はまあまあ。ジェニュイン×ロイヤルスキー×トライバルチーフ。軽くて意外と底力のある配合(トライバルチーフがあれかなあ)。マイルぐらいに向き、芝でもやれていい。逆にダートでこれより上となるとちょっとわからない。
阪神04-17-9R(T20) はなみずき賞:コメディアデラルテ(牡・父ホワイトマズル/母ロングオペラ)
この距離にしては珍しく平均よりちょっと速いペース。前半は中団を追走し、三角過ぎから外をまくって差を詰めて行く。べたっとしたラップだったので楽な展開ではなく、早く先頭に立ち過ぎて最後差を詰められたが、結局押し切った。時計は中々速い。ホワイトマズル×オペラハウス×ノーザンテーストという非常に暑苦しい配合。当然 Northern Dancer の4×4・4になる。母の兄にマリー“ナリタブライアンを負かした”ゴッド。祖母の妹にノースフライト(父トニービン)と牝系もいい。この過剰さだともう一代あとで薄めた時に面白いようにも思うんだがこの馬は牡馬。芝の中長距離に向くだろう。格負けしない血統なので上でも楽しみ。多分鋭さ負けするわけだが。
福島04-17-10R(T12/filly) 雪うさぎ賞:ジャズファンク(牝・父サクラバクシンオー/母ドゥーワップ
実ははるか以前に新馬勝ちしている((9)参照)。休み明けだが、ちょっと気合いをつける程度で4番手につけられる。速いペースだったが直線入り口では先頭に並びかけて、インコースの悪いところを通りながら押し切った。馬場を考えれば時計は悪くない。母は中央4勝の活躍馬。サクラバクシンオー×ジェイドロバリー× Matsadoon 。Matsadoon に関しては Damascus の仔だってことしかわからない。ダート向きのスプリンターに思えるんだけど、芝にまるで向かないとも考えづらいので、やれてる以上問題ないのかな。上では流石に厳しそう。