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三日坊主3歳戦チェック 2004-2005 (52)

今週から900万下がスタート。って今週で3歳戦終わりだよ! 昔は次の福島まで3歳戦やってたから900万下ってもうちょいあったけど、いまはないんだよね。というわけでひと鞍だけの激レア条件になってしまいました。つーか意味あるのかこの条件。好きなんだけど。

オープン

中京06-12-11R(T12) ファルコンステークス(G3):カズサライン(牡・父アグネスワールド/母カズサグリッター)
本編に登場するのは (6) 以来。その後も夏の2歳重賞などではちょくちょく触れていて、最初はわりと気にしていたことがうかがえる(おれが)。外目を先行して直線も外を回り、そのまま差し切ってしまった。展開もさることながらこの馬場が向いたのだろう。アグネスワールド×クリスタルグリッターズ×ラディガ。以前ちょっと気が悪そうとか書いた憶えがある。この馬に関しては素直にレースしてるのでそうでもなさそうだが、伸び悩んでいたのはあるいは影響しているのか。時計のかかる馬場がいいのは間違いなく、ダートに向く可能性もありそうだ。距離は短い方がいい。これ以上の奥行きはないかも知れないが、似たような条件でふたたび穴を空けるかもしれない。半姉にカズサフラワー(父サクラバクシンオー、中央3勝)が居る。Northern Dancer が3・5(父方)。

900万下

東京06-12-9R(T16) エーデルワイスステークス:サクセスドマーニ(牡・父 Belong to Me/母 Post Parade)
平均よりやや遅いペースを中団の内で追走。四角手前から追い上げ、直線では馬場の真ん中へ。デザーモに中から叩き出されると、よく伸びて粘る先行馬をまとめて交わし切った。時計は中々速く、そこそこ強い勝ち方と言える。
(22) 以来の登場。これで Belong to Me の産駒は2頭で2回ずつ登場したことになる。Belong to Me × A.P.Indy × Roberto で、芝のマイル以下に向くだろう。決め手もかなり優れている。母の半兄に短距離で活躍したキングナムラ(父 Seeking the Gold、中央3勝地方3勝)。古馬相手では厳しいか。

500万下

東京06-11-6R(T16/filly):ニシノナースコール(牝・父ブライアンズタイム/母ノーブルドヌール)
ハイペースを中団の後ろで追走。手応えよく、四角手前から外をまくって上がって行く。直線入り口では前を射程圏内に収め、そこからもよく伸びて内へ刺さりながらも早目に先頭に立つと、結局そのまま押し切ってしまった。ペースとは逆の作戦だが、これが正しい馬場なのかも知れない。時計は悪くないし着差も大きく、そこそこ強い勝ち方だったと言っていいだろう。
(20) 以来久々の登場。当時は結構ほめている。ブライアンズタイム×ノーザンテースト× Vaguely Noble と確かに凄い種牡馬がかかっていて、期待したくはなる。どちらかといえば芝向き。距離は中距離ぐらいがよさそうで、格負けはしない血統。兄姉は走っていない。いとこにナリタセンチュリー(父トニービン、中央現役8勝/京都記念京都大賞典)。
東京06-11-7R(T24):メジロトンキニーズ(牝・父ダンスインザダーク/母メジロクロヒメ)
現地で観たのみ。この距離にしては速いと言えるペースだが二番手で積極的に追走。四角手前から進出、直線では早目に先頭に立つと、そのまま後続を寄せ付けなかった。時計はそれなりだが非常に内容がいい。ということで、メジロっぽいステイヤーが500万下を勝ち上がる季節がやってまいりました。ダンスインザダーク×モガミ×バウンティアス。牝系はアサマユリの直系で、この分枝は母の半兄にメジロトーマス(父フィディオン)とメジロマーシャス(父メジロティターン)の一歩足りない兄弟を擁するファミリー。芝の中長距離に向き、底力とスタミナに優れ、決め手を欠くだろう。瞬発力を要求されないレースなら、古馬相手でも好勝負だ。
東京06-12-4R(D16):サクラビジェイ(牡・父ブライアンズタイム/母コペルティーナ)
スタートはあまりよくなく押してハナへ。三角からは無理に抑えず、少しずつ後続を引き離すと、直線もそのリードを保ったまま押し切ってしまった。3kg 減とはいえ時計は中々速く上々の内容。母のコペルティーナは短距離でオープンも勝っている強い馬。ブライアンズタイム×サウスアトランティック×マルゼンスキーで、いい種牡馬ばかりなのだけど自己主張が強すぎる感じもある。芝に向く可能性もなくはないけどダート向き。母からスピードを強く受けたようで、距離はマイル以下がよさそう。決め手には欠けるかも。上でも面白いかも知れない。
東京06-12-5R(T14):グロリアスアーチ(牝・父サンデーサイレンス/母フラワーアーチ)
超ハイペースで馬群は縦長にバラバラになる中、中団後方内目を冷静に追走。直線に向いてから外に出し、一気に追い込んで差し切り勝ち。時計はいささか平凡だが、流石にペースが速過ぎたか。鮮やかな勝ち方ではあった。サンデーサイレンス× Nashwan × Green Forest 。母は近い代には欧州の血が濃いが、それでいて中央で4勝している。サンデーサイレンスに合わせるには面白い血統かもねえ、と思うんだけどこの馬2勝とも 1400m 。うまく行ってないのか? 芝の中距離向き。それ以上はなんとも。古馬相手では流石にちょっときついか。
東京06-12-6R(T18):シルキーステラ(牝・父ブライアンズタイム/母ウエルシュクイーン)
平均よりやや遅いペースで、中団後ろの内目を追走。直線では馬場の中ほどまで持ち出し、坂の辺りですぱっと抜け出す。最後は余裕の着差。時計はまあまあで、上がりは速い。中々強い内容。ブライアンズタイム× Caerleon × Star de Naskra 。芝の中距離以上向きで、底力に優れる。決め手も今日示した通りかなりある。牝系は不明。全兄のグラスヴィンテージが中央で1勝。古馬相手でもそこそこ以上にやれるだろう。
中京06-11-6R(T12):コイセヨオトメ(牝・父フジキセキ/母チャイナブリーズ)
未見。最後の週であれだが、時間もないしきりがないので。中団から、馬場が悪化する中最内を突いて押し切る。この日だけは最内がよく伸びた。福永の好判断。フジキセキ× Capote × Envoy 。芝の短距離向きで、スピードはあるが単調で底力に欠きそう。半兄ロングターゲット(父ティンバーカントリー、中央現役4勝)を筆頭に兄姉3頭が中央で複数の勝ち星を挙げている。古馬相手では厳しそうだ。重馬場はかなり巧い筈。
中京06-11-9R(D17) インディアトロフィー:サンライズバッカス(牡・父ヘネシー/母リアルサファイヤ)
未見。中団から早目スパートで押し切る強い競馬で、時計も速い。ヘネシー×リアルシャダイ×サーペンフロ。渋い。芝の 1800m ぐらいに向きそう。瞬発力を欠くので時計のかかる馬場がよい。成長力はそれなりだが底力に欠き、あまり多くは望めないかも。母はフラワーカップの勝ち馬。半兄にホーセンホーライ(父リヴリア、中央6勝)。足抜きのいいダートなら古馬相手でもあるいは。
中京06-12-6R(T18):ミツワスカイハイ(牡・父ダンスインザダーク/母ビンゴビクトリー)
未見。後方から一気にまくったらしい。ハイペースだったとは言え強引なレース。とにかく馬場が悪く時計も判断が難しいが遅くはない。(21) 以来で、当時はほめていない。ダンスインザダーク×アレミロード×ダンサーズイメージ。芝の中距離向きで、若干瞬発力に欠く。母方にやや気の強い種牡馬が続いているので、並ぶと強いのではないだろうか。半端距離や時計のかかる馬場がよさそう。近親ははっきり言ってぱっとしない。古馬相手では苦戦しそうだ。
中京06-12-9R(T20) マカオジョッキークラブトロフィー:コウエイマーブル(牡・父メジロライアン/母イナズマビクトリア)
未見。ここも勿論馬場が悪い。好位から早目早目に押し切る。時計はやはり判断が難しいがこんなものだろうか。メジロライアン×シービークロス×セダン。なんというか、強い意思を感じる配合。この配合だったら芝の中距離向きであって欲しいし、実際そうなっているけど、やはりというべきか瞬発力は足りない様子。格負けはしないだろうし、上がりがかかれば上でもやれるだろうが。