黄昏通信社跡地処分推進室

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ガス爆発

札幌のアパマンショップで爆発事故があった。もうけっこう日にちが経った(これを書いてるのは 2019-01-04)からこれ以上新しい事実も出てこないかと思うが、いろいろ思うところはあった。個人的には「よくそんなことできるな」と思うのだけど、実際正しいやり方で使うときも一度ボタンを押したらボトル一本分全部噴射する仕組みになっているらしいので、日常的に使っている人の感覚としてはそこまで危険なものであるという認識は生じにくかったのだろう。それに、どうも最初は建物の外でやってたけど、通行人になにか言われて室内に戻ったらしい、なんて報道もあったので、最初から何も見ず何も読まず室内でぶちまけてたわけでもないらしい。
だから問題があったとすればやはりどう考えても「そんだけたくさん一度に始末しなきゃならなくなってたこと」なんだけど、そこら辺はやっぱりあんまり報道されないうちに時間が経ってしまったかなという感じ。顧客から消臭作業代だけとって実際にはやってなかったのでは?とかどこかから強制的に買わされてたのでは?とか憶測は流れていたけど、そしてそちらこそなんとかすべきことなのだと思うけど、そこには届かないままだった。


やや不謹慎になるが、いくつか貴重な知見が得られた。消臭スプレー 120 本で建物が吹っ飛ばせること(もっとも、これはおそらく他のガスなどに引火している)。そんな爆発に同じ室内にいて巻き込まれても人は死なないことがあるということ。こう言っちゃなんだが、当事者が存命であまつさえ捜査に対して受け答えをしていると聞いて心底驚いた。死ななくてよかったね、とは思うが、普通死んでるよね、とも思わずにはいられない。
あと、ジメチルエーテルって毒性低いのね。一応目に入ると失明のおそれありとはなってるみたいだけど、室内でこれだけ噴射しても少なくともそれで倒れるようなことはなかったということなのだろうから。構造的にメタノールに近いから似たような毒性があるのかと思っていた。