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千葉ロッテマリーンズ対北海道日本ハムファイターズ26回戦 於千葉マリンスタジアム

頑張って早起き(つっても8時だけど)して、後楽園場外へ馬券を買いに行き、水道橋駅でTさんと合流、そのまま東京駅へ出て京葉線海浜幕張へ。なんでそんなに頑張ったかというと「バレンタイン弁当」を買うためだったりする。その甲斐あって11時半に球場に到着、流石に弁当もまだあった。いつものように内野二階自由席に陣取る。
速弁当を喰ってみる。うーん、旨い。前も書いたけど、この球場の弁当はねたに走っててもちゃんと旨いです。単位価格辺りの質量という側面に関して不満が残らなくも無いが、それはぜいたくというものだろう。「ボビー・バレンタイン・カード」なんていう素敵なおまけもついててサービス精神も旺盛。
んで試合。
F 010 001 000 00 =2
CLM 000 001 001 01 =3
ロッテの先発は満を持して小野。だったのだが、1〜2回ともに二死から連打を浴びて、2回には SHINJO に適時打を許してしまう。一方日本ハムの先発は金村。大好きな投手なんだけど今日は勘弁してくれという感じ。早速1回裏、堀幸一がフェンス直撃の二塁打を放ち、四球ふたつで満塁のチャンスを作ったが、フランコが犠牲フライのひとつも打てず、橋本も凡退して終了。
2回裏から5回裏までは両投手が頑張って両軍とも無安打。6回表、ついに小野がつかまる。小笠原、セギノール、高橋信と無死からの三連打で1点失い降板。代わった高木は不運なポテンヒットで無死満塁。絶体絶命のピンチを迎えてしまう。しかし高木が次の打者を三振に取って山崎に交代、なおも続く一死満塁を一球で三塁ゴロ併殺に切り抜けた。
6回裏、オカルト的には行ける局面、ベニーがようやくチーム2本目の安打を左翼席に放り込んで反撃開始……と言いたいところだが、7回裏には下位打線がぽんぽん打ち上げて5球で終わってみたり、打撃陣に粘りがない。8回裏には先頭打者李承〓*1への四球でようやく金村が降板→建山。正直ちょっと有難いと思った。SHINJO の落球もあって一死一二塁。だが二塁走者には代走を出さない。1点取っても勝ちではないので残す手は確かにあったが、1点取れなければ負けでもあったわけで……。案の定というべきか、福浦が右前安打を打っても李では還れず満塁どまり。そして打席にベニー。ここは熱かった。フルカウントになってから、ストライクを投げ込みつづける建山、ファールで粘るベニー。バットとボールの衝突音がするたびに時が止まる。極限まで高まった緊張の中、12球目をベニーは見送り、三振に倒れる。続くフランコも2−3まで粘って、さらに二塁ベース後方へのゆるいゴロ。2−3だったので二塁では間に合わない。一塁へワンバウンドの送球。内野安打か……と誰もが思ったが、信じられないぐらい足が遅い! 結局アウトで1点も奪えず。
9回裏、代打攻勢も虚しく二死走者なし。打席には代打垣内。打球は三塁線を衝き、切れるかに見えたがその前に小笠原が捕球、一塁へ送って万事急須。
と、これがとんでもない悪送球で、試合は終わらなかった。垣内は二塁まで進む。そして打席には李承〓。だが打球はぼてぼてで再び小笠原の前へ。前進して捕球して一塁へ送る。今度こそ万事休す。
と、信じられないことにこれがまたしても悪送球で(記録は内野安打と悪送球)、垣内はもちろん生還、李は一気に三塁まで進む。続く西岡は右直に倒れるが、試合は延長戦へ。
10回、11回は小林雅英が危なげなく抑え、一方で10回裏にはこの試合三回目の一死満塁を逃すなどちぐはぐに続いた試合は、あっけない幕切れを迎えた。11回裏、先頭打者の垣内が初球を叩くと、それがそのまま左翼席の最前列に飛び込んでしまった。西武で長距離砲として期待されながらついに芽が出なかった男が、たった一振りで4時間半の熱戦にけりをつけてしまった。
今日の勝利は投手陣のおかげだと言って可いだろう。小野はちょっとしょっぱかったが、その後の大ピンチを無失点で切り抜けた高木、山崎、そしてそこから小刻みに継投した藤田、薮田、小林雅。6イニングを0点に抑え込んだ投手たちの奮闘なくして今日の勝利は無かった。それに比べると、いつものこととは言え打線の不甲斐なさは深刻だ。もう満塁の時のスクイズとか練習した方がいいんじゃないかとすら思う。
それでも、熱発していたという小笠原の二つの失策で、殆どあり得ない勝利を拾ったのは大きい。これを書いてる時点では翌日の敗戦も知っているので、そうなってみるとここで負けていたら殆ど終了だったことになる。マジックは点灯させてしまったが、まだ諦めるには早い。これからもひとつでも多く勝って欲しい。

*1:李承〓イ・スンヨプ。〓は火へんに華。おれと弟との間での通称は「56本男」。