黄昏通信社跡地処分推進室

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『Music No Music』 時々自動,2005 於シアタートラム

時々自動のパフォーマンスにTさんが出ていたので観に行く。あー、DM届いてましたわ。読んだの翌日だったけど。
分類不能なパフォーマンスなんだけど、なんとなく芝居っぽいのかなと思っていたら音楽の比重の方が全然高かった。ストーリーらしいストーリーは殆ど無いし。踊りもあって、身体も存分に動かして、ではあっても、それはみんな音楽の一部である/逆に言うならそこまで含めたものが音楽なんだ、という感じかな。
客席兼アクティング・スペースにあたる部分にフットスイッチがたくさん設置されていて、開演前・上演中を問わず踏むとどこかのスピーカーからなんらかの音やメロディの断片が流れる、という仕掛けがあった。これは動きを音に変換するシステムなわけで、「音楽に合わせて動く」とは逆の流れを作り出して、そのふたつをより不可分のものにしようって試みなのかなあ、と。全く的外れのこと言ってるかも知れないが。
で、動きが心地よかったし見ていてみんな楽しそうで、「うおおこの中にちょっと混ざってみてえ」というのを時々ほんとに思ったから、パフォーマンスとしては中々成功だったんじゃないだろうか。結局実際には混じらなかったから、ある程度の限界も同時に感じはしたのだけど。