黄昏通信社跡地処分推進室

黄昏通信社の跡地処分を推進しています

今週の競馬ブック

大竹正博

大崎昭一の息子であるこの人の記事が出ていて興味深く読んだ。申し訳ないが本人のことはよく知らないので、大崎のことの方ばかり気になって読んでしまったのだが。
12 歳の頃父が珍しく勝ってくるといって出ていって本当にメインレースを勝ってきた、という話がかなりぐっと来た。あと、子供のころはずっと土日は仕事で参観日も運動会も来なかった、だけど大学の卒業式だけはどうしてもと頼んだら騎乗依頼を全部断って来てくれた、という話も。しかし父は引退後競馬予想会社に関わる道を選び、その少し後に親子は縁を切ってそれ以来一度の連絡もとっていないという。
おそらく予想会社に関わったことだけが縁を切った原因ではないのだと思うのだけど、一因にはなっていただろうとも思う。大崎が競馬サークル内に残らなかったのは所謂新潟事件のためであることは確かだろうし、そうであれば事件がこの親子の関係に暗く大きな影を落としているとも言える。事件の真相は不明だが、どうにも引っかかるものが残るし、なにより寂しい話であると思う。

杉村利士一

競馬ブックで昔「やる気満々」ってコラムを書いてた人が久しぶりに本誌に(インタビュイーとして)登場。なんかいい顔になってるな、というのが第一印象。当時の顔憶えてないけど。出てたかどうかもわからん。やる気満々は長期連載だったので読んだ時期によって印象が違うと思うが、少なくとも初期は抜群に面白かったのですよ。その後あちこちで競馬サークル内の人がコラムとか書くようになって、もちろん今はブログもあるし、それ自体は特別なことではなくなってしまったけど。

そういえば

わむさんの記事の感想書くとか言ってはや一ヶ月。今更とは思うけど書いておくと、コラムのコンセプト自体が思い出のレースであるから個人的な思い出を重ねるのは王道だし、思い入れだけによりかかりすぎず当時について正確に書けていた。歳が近いおれとしては実に楽しめたし、そうでない人にもこの世代が競馬に対して持ってる感覚がある程度伝わったのではないかと思う。競馬ライターも高齢化が進んでて、なかなか自分が競馬にはまり始めた頃のことを昨日のことのように書いてくれる人が出て来ないので、今後のご活躍を祈念します。ただ(たしか)翌週も若いライターが起用されてたことからしても、競馬ブックとしても若い人使っていかないとみたいな意識は多分にあるんかなみたいなことも思った。いきなり 10 枚って凄いですよね。その分量でも書いてから削って収めてる辺りもいかにもわむさんらしいなあと。