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賢押杯 2018 レポート -- 事前準備編

置き場所は前後してるけど、時系列的にはこっちが先。

事前準備

昨年4月の賢押 Alt.2017 優勝で今回のスペシャルラウンド出場権を得て、ちょっと本腰を入れてクイズをやってみることにした。とはいえ何をしていいかもわからないのでとある人に聞いてみたところ、大変親切にかつ詳しく教えてくださったので、その方針に従って修行を始めた。……と言いたいところなのだが、最良の強化手段であると教えてもらった「どこかのサークルに参加して実際に押す」はついぞ一度もやらなかった。どこが方針に従っているのだという話であるが、ここら辺自分のだめなところである。ともあれ早々に問題集や記録集を買い込み、アタック 25 を毎週録画し、ウェブで公開されているクイズ番組を見ながら押す練習を始めた。目標は本戦の1回戦進出。


前回の賢押杯までは「未通過部屋」というのがあって、教室予選を通過したことがない人はその部屋の予選に参加できた。Alt.はカウントされなかったので、それがあるのであればそれに参加するつもりだった。しかし7月、本戦の企画が徐々に公開されていったのだが、今回からは未通過部屋がなくなることが発表された。代わりに「未参加部屋」が新設されるが、おれはそれには出られない。一般のローリングかジャンル別のどちらかだ。
これはかなり迷った。リアルクイズに軸足を置くプレイヤーはローリングに多いだろう。早押し巧者相手に抜けられるイメージはなかなか湧かなかった。
ではジャンル別か、ということになるのだがどのジャンルに出るのか。勝負になるのはスポーツかライフスタイルだろう。だが、最近 QMA をやっていてももはやスポーツは自分の得意ジャンルではなくなってしまっているのがわかっていた。となればライフスタイル……だが、直近二回分の記録集を読む限り、難度的にはかなり厳しい。おまけに門が狭い。これを 20 点以上積まないと通れないのか、と思うとやはり抜けられるイメージは湧かなかった。
結局一般のローリングにした。おれの正解率グラフはどちらかといえば平たい。どのジャンルにもそれなりに取れるサブジャンルがないこともない。そういう特性はローリングの方が活かせるだろう、という判断だった。なんだかんだ、ひと月近く迷っていたと思う。この判断自体は間違っていなかったと今でも思っている。


さて修行の方だが、6月にもなるとすっかりサボり気味で、ほとんど何もやっていない時期も結構あった。やはりひとりで引きこもったままモティヴェイションを保つことは難しい。結局8月の賢押杯フリーバッティングまでこの低調は続くことになる。ここら辺自分のだめなところである。
賢押フリバでは思った以上にぼこぼこにされた。早押しに対する感覚はなかなか身につかないものだなと実感した。ただ、最後の方のコマで少しだけなにかをつかんだような感じもあった。しかしモティヴェイションは戻らず、10 月ぐらいまでうだうだしていたと思う。


秋になってからようやくぼちぼち修行を再開した。さらに問題集を買い込み、動画押しの頻度を上げた。通勤電車では本を読むのが常だったが、それも問題集に変えた。賢押杯はユニークな問題もたくさん出るが他方でベタな事柄を少し切り口を変えて問うような問題も結構出る(と思う)。基礎的な知識は決して無駄にならないだろうと考えた。
しかしこの年齢になると記憶力の衰えが本当に顕著で、問題集と対峙しているときはなかなか悲しいものがあった。もちろん日常で困るようなことはまだまだないが、クイズとなれば別である。特に人名は全然入らなくて参った。苗字が出てきても下の名前が出ない、ならまだましな方で、誰だかはわかるのに苗字も名前も出ないということがしょっちゅうあった。
一方で動画押しはそれなりの成果をあげているように思われた。問題文を聞きながらどのあたりに着地しそうかを推測する、というのはクイズ独特の行為で、確かにクイズ以外では鍛えにくいと思う。最初は番組出演者に歯が立たなかったが、少しずつ先んじることができることもある、程度にはなっていった。


とかなんとかしているうちにあっという間に年が明け、本戦の日がやってきた。


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