黄昏通信社跡地処分推進室

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物々交換

お昼はラーメン。最近ひと玉でも満足できるようになってきました。ゆで卵、ソーセージ、海苔というのが最近の定番。ソーセージは麺と一緒にゆでる。卵は小さい鍋で蓋をして少なめの水に入れて沸騰して一分ぐらいしたなーと思ったら火を止めて五分。この沸騰して一分ぐらいしたなーという部分がめちゃくちゃ恣意的なのと、五分はタイマーをかけずに時計で計るのでここら辺で伸び縮みがある。うまくいくと最高にとろっとろの半熟卵になるが普通に固ゆでになることもある。この日はなかなかいいとろ加減だった。小さい頃から長らく固ゆで派だったがここ五六年は半熟もいいかなと思っている。

諸般の事情により、実家へ。ちょっとまずい事態が起こったのでどうしよう、という話だったが結局いまできることはなくて、しかし家族が持てるリソースを考えればなんとかなるんじゃないかみたいな話になった。兄が司法書士と税理士に怒っていたのがちょっと面白かった。まあ気持ちはわかる。最後のほうは普通に雑談になったが、これは思いのほか楽しく、かなり悪いことをしている気持ちになった。人と人が会えるようになったらとりあえずいろんな人に会いたいもんである。

魚偏に春と書いて

雨、在宅勤務。お昼、スーパーでなんかおかず買おうと思って行ってみたら鰆が出てて、買って焼いて食べる。これはおいしかった。旬の魚を食べるのはいいものだな。業務では自分で書いたクエリのメモを作ったが、これはたぶんあんまり意味ないだろうな。クエリ書ける奴はクエリを見ればこのメモを見なくてもわかるだろうし、クエリ書けない奴はこんなメモ見たところでわからないだろう。それでも書くのは、たぶん自分がところどころ変なクエリを書いてしまっているからで、後でクエリ書ける人が見たときに「これはぱっと見おかしいが書いたやつの意図はどうなんだ?」と思ったときのためだ。まあ、それ以前にメモ書いてる時点で「……このクエリ変だな」って気がついて直したりしてるのでもうそれ以前の問題なのだが。

『宇宙考古学の冒険 古代遺跡は人工衛星で探し出せ』 サラ・パーカック著/熊谷玲美訳 光文社,2020-09-16

言うまでもないが、考古学において遺跡発掘はきわめて重要なミッションだ。しかしやみくもに掘っていて狙い通りのものが出るものでもない。史料や地形やその他様々なこれまでの蓄積を基に、ここにあるだろうというところを掘っていく。外れることも多い。期待したほど特別なものが出てこないこともある。
ところが、人工衛星が地球の周りを回り始め、衛星写真が数多く撮られ、時間が経ってその写真が公開されるようになると、それらの写真が地下の様子を知るのに極めて役に立つことがわかってきた。地面の下に残された遺構があるために、地上の植物(ことに作物)の生育に影響が出る。地上でそれを見ていてもわからないが、航空写真にははっきりその差異が現れる。たとえばこんな感じだ。
https://twitter.com/vhysd/status/1265521758062379010
リンク先は 50 年前という話だけれど、影響はもっとずっと長く残り、古代ローマ、あるいは古代エジプトの遺跡ですら見つけることができる場合がある。そしてこのように普通のカラー写真でわかるレベルのものもあれば、特定の波長の赤外線の写真にのみ違いがあらわれてくるなんて場合もあるらしい。衛星写真の解像度は年々向上し、より多くの波長で写真を撮るようになっているので、調べるべきデータは実はすごくたくさんある。が、もちろん写真を買うのもタダではないので、そこにはトレードオフは生じるようだ。そして誰もが探すものを見つけられるわけではない。紛らわしい形状や模様はいくらでも存在する。適切なデータと熟達者の目があって初めて地中の遺跡を捉えることができる。

航空写真で目星をつけたら、今度は実際に現地に行って発掘を行うことになる。これは本当に泥臭い仕事で、好きでないと中々つとまらなさそうだ。それなりの人数で作業を行い、滞在や食事、機材や消耗品などの手配が必要になる。それでいて予算や日程などの都合で連続して発掘できる期間は限られる。発掘隊の隊長なんてそんなにいいもんじゃない、と著者は冗談めかして書いているが半分以上は本音だろう。それでも、実際になにかを掘り当てた時の喜びは素晴らしいという。さもありなんと思う。

著者は考古学の未来をいくつかの形で示して見せたが、中でも現在形ですでに始まっているのが航空写真のスクリーニングを素人にやらせ……いや、協力者を広く募って分担していることで、これはなかなかすごそうだった。まずはチュートリアルから始まって、既知の写真から正しく遺跡を見つける訓練をさせ、その後訓練を重ねるにしたがって「レベル」が上がっていくシステムなのだという。一定のレベルに達した協力者は未知の写真の調査に参加することができて、発言することが可能になるらしい。考古学に貢献したいと思っている人はそれなりの数いるらしく、特にリタイア世代には時間と情熱を注ぎ込んでくれる人が結構いるらしい。この手は他の分野にも応用できそうだが、システムを作り上げるまでがとにかく大変だろうと思う。著者は TED のプロジェクトコンペティション的な奴で得た賞金を使ってシステムを作ったらしいけど、当然ながら誰にでもできることとはほど遠い。維持することも簡単ではないと思う。

実は宇宙考古学については別の分野の本で見たことがあって、ちょっと面白い概念だなと思っていたので関係する本を読めたのは中々よかった。著者はインディ・ジョーンズに憧れて考古学者になったらしく、そんな人いるんだと思ったけど実際まじでけっこういるらしい。そうなのか……。

ふくふくいぬすく

「ろくがつー!」
……って、なんだったかなと思って記憶をたぐってみたけど、たぶんあれだな、『すくすく犬福』だな。
犬福はとにかくロンチー様が強すぎてなかなかストレスが溜まったという印象はあるかな。ああいう「殺しゲーム」みたいなのがあること自体は全然いいんだけど、一回で二匹以上死ぬのはやりすぎだった。一番ひどかった時は8月だかのロンチー様までノーミスで行ってそこで全滅みたいな回があって、そりゃないぜという感じだった。クイズゲームで正解率 100% のままゲームオーバーになっちゃうのひどいでしょう、さすがに。
とはいうものの、この辺のことはクイズゲームがライフ制システムをなかなか脱却できなかったことにも起因していて、クイズの適切な難度設定と初期ライフ3つのバランスをとることが難しかったであろうことは想像に難くなく、必ずしもこのゲームの所為だけではないとは言える。

月末

はー、五月終わり。終わりですよ五月が。今年が四割以上終わっちゃったかと思うとぐんにゃりです。うーん、でもこの疫病であんまりなにもできずにいるし、かといってずっと引きこもってるわけでもないしな。ワクチン接種が行きわたるまではこんな感じの日々が続くんだろう。緊急事態宣言自体は 06-01 以降も続くこととなったが、映画館が開業したり、図書館が開館したり、古本屋を含む一部業種の休業依頼協力金が打ち切られたりと、内実は若干の緩和になっている。感染者数はどうなるかな。

ぼんやり

まだぼうっとしている、まではいかないが、ふわふわしている。珍しくスパゲッティをゆですぎてしまった(タイマーの設定を無音にしていたのに、直し忘れていた)。ゆですぎたスパゲッティはやっぱりまずいな。次からは気をつけます。