黄昏通信社跡地処分推進室

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記憶の形

少し遅くなったが、興味深い話。
電話番号をメモなしでどうやって覚えるか→ id:manpukuya:20040722#memory
電話番号をメモなしでどうやって覚えるか、その2→ id:manpukuya:20040724#memory2
これは凄く面白い。血は争えないというべきか、おれは姉に極めて近いようだ。基本的に音声化しないと駄目で、恋人の電話番号すら未だに語呂合わせで覚えてる有様。とほほ。記憶の中の映像の細部が曖昧という傾向もだいたい同じで、ひょっとすると遺伝するものなのかも知れない。両親に訊いてみても面白いかも知れぬ。
これを読んで真先に思い出したのは、ファインマン先生のエッセイ*1に出てきた話で、時計を用いずに頭の中で100秒数える、という作業をする時に、何をしながらできるかが二つに分かれる、というもの。これを「本を黙読しながらできる」という人と、「しゃべりながらできる」という人が居て、殆どの人は片方ができてもう一方ができない、のだそうだ。もちろんおれは「黙読しながら」ができて、「しゃべりながら」ができない。つまり、頭の中でとはいえ声に出さないと数を数えられない。逆の人は、目の前を「1」「2」「3」……と数字が横切っていくイメージなのだという。おそらく上の話と密接に関係があると思うのだが。

*1:ファインマン先生のエッセイ:どれだか憶えてないのだが、ちょっと調べたところではどうも『困ります、ファインマンさん』 R・P・ファインマン ASIN:4006030290 である模様。