黄昏通信社跡地処分推進室

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山行記録(3日目)

 5:23     出発
 6:08 - 6:18 河原で休憩
 7:21 - 7:31 広い河原
 8:33 - 9:01 徳沢キャンプ地・ブランチ
 9:50 -10:00 明神館
11:10     河童橋

目覚ましもかけなかったが3時ぴったりに起床する。謎。あまり寒くなかったので外に出て料理してみた。料理っつってもインスタントの雑炊だけど。南東の空がわずかに晴れていて、オリオンとくじらとエリダヌスが見える。流れ星もいっこだけ見た。くじらにはミラらしき星があったんだけど、アルリシャより暗かった。今ミラってどのくらいの明るさなんだろう*1
ゆっくり準備して5時半前に出発。これを昨日やっときたかったとこだね。まあでも問題なし。今日は下るだけなのでまあのんびり進む。しかし脚の痛いこと。歩いた感じでは筋肉痛だけで、特に傷めたところはなさそうだが、ある程度以上の筋肉痛は怪我に近い。かばってほんとに怪我しないことだけ気をつける。
槍沢小屋から登ってくる人たちと何度もすれ違うが、しょっちゅう「今日槍ヶ岳から下りてきたんですか?」と訊かれる。普通に考えて流石に無理じゃないかと。槍沢小屋は大きくて綺麗な小屋だった。小屋の前の広いところで20人ぐらいで円陣を組んで準備体操をしていた。そこを過ぎると登ってくる人も少なく静かになる。
右手に槍沢を見ながらゆるやかな下り。ここまで来たら梓川と呼ぶ方が相応しいのかも知れない。左右から小さな沢が次々に合流し、どんどん水量が増していく。岩と森に囲まれた、とてもとても美しい川。水は澄み切って、ゆるやかな淵は明るい青と緑の間の、えもいわれぬ色にきらめいている。ところどころにイワナらしき魚の姿が見える。水音と小鳥の声が静かな谷に響き渡る。
途中河原で二度休む。この辺りに槍見河原というところがあって、槍ヶ岳が見える筈なのだが、上の方の天気が悪かったことと、読図がいい加減だった所為で、気付かないうちに通過してしまったようだった。3時間歩いて無事徳沢に到着。この辺りまで来るとまたすれ違う人が多くなっていた。腹が減ったので昼飯にすることに。つってもまだ8時半だし下山したらまた喰うしこれは昼飯なんだろうか。結局おれの中では「ブランチ」だということにして解決。オールレーズンをふたりで一袋喰う。
そこからは殆ど平坦な道だったけど、林の中の静かな道で、ちょうど少し晴れて木洩れ日が注ぎ、「おおっなんか高原の朝って感じだな」とか思った。高原の朝なんだよ。でもこの辺りはほんとに好いところ。山登り抜きでも遊びに来たい。こう書くと仕事みたいだが。
明神館で休んだ後は明神池を見に行ったが、観光客がたくさん居てちょっと参った。向こうもでかいザックしょった汚い男が二人でうろうろしてて目障りだったろう。その後も梓川の右岸の散歩道を通ったのだが、これまたいいところだったけど観光客だらけだった。
11時過ぎに河童橋に到着。村営ホテルでお風呂をつかわせてもらおうと思ったら「6時から10時」および「12時から14時」という謎の時間設定になっていた。仕方がないので近くの小さなレストランに入ってカツカレーを喰った。つけあわせの生野菜が無性に旨かった。それから土産を買って、ちょうどいい時間になったので村営ホテルに戻って風呂に入った。
今年も無事に登ってこられた。

  • 今年の反省はそんなに多くない。まあ、もっともっと鍛えなきゃ駄目だってのはわかったけど……。例年よりはトレーニングしてたのだが、それでも三日目はぼろぼろだった。二日で往復できる山までしか行けそうにもない。
  • 装備は問題なかった。新しい雨具、寝袋、ヘッドランプ、どれも良好。お金出しただけのことはある。
  • 食糧は、とりあえず肉忘れないようにしろってことと、朝飯はもうちょっと頑張って喰った方がいいのかも知れん。でなければ行動食をちゃんと導入するか。昼飯のロールパンが4個半になったのはよかった。一昨年の参考記録見たら3個だったらしいからなあ。そりゃ腹も減るよ。
  • 夜行バスはきつい。一日目が楽勝なスケジュールで正解。なるべく前泊するような日程を組みたい。
  • 二日目槍沢まで頑張って下りたのはまあ正解。
  • 天気が好かったおかげで最高に気分よかった。ただこの時期だとどうしても台風が来てしまう。仕事の都合もあるがやはりもう少し早い時期にしたい。
  • ごめんやっぱり結構反省点あったわ。

ともあれまた来年も登りたい。順番からすると南アルプスかな? 意表をついて中央アルプスって手もあるけど。その時もどうか好天に恵まれますように。

*1:今ミラってどのくらいの明るさなんだろう:というわけでちょっと調べてみたが、今年の5月21日が極大だったそうで、周期は約300日だからかなりの減光期にある。肉眼で見えたかどうかは疑わしい。違う星を見ていた可能性が高い。