黄昏通信社跡地処分推進室

黄昏通信社の跡地処分を推進しています

三日坊主新馬チェック(21)

マイフェイバリットの仔がデビューしてまして。アグネスワールド×スタイヴァザント×ヒッティングアウェーなんですよね。もうなにがなんだか。今んとこ2戦して8着、6着。ペリエさんによると「(1200m より)もう少し距離があった方がいいかも知れないね」とのこと。

オープン

東京11-13-11R(T14) 京王杯2歳ステークス(G2):スキップジャック(牡・父メジロライアン/母ヒカリクリスタル
スローながら最内を突いて快勝。どうもここ何週間か内目が伸びるバイアスが続いてるようで、必ずしも鵜呑みにできる結果ではないのだけど、それにしても上がりの時計は非凡だし内容も悪くない。相手もキングストレイルマイネルレコルトレキシントンブルー(この馬は凡走)だったのだから威張っていいだろう。新馬勝ちの時に書いた通り、割とずぶい血統を多く持っていると思うのだが、メジロライアンラッキーソブリンが軽い方に出ているのか、意外なほどの瞬発力がある。印象よりは出世レースでもあり、今後が楽しみだ。
キングストレイルは今回は運がなかったが、それにしても甘い。セイウンニムカウはまた横山典が上手く乗ってここまでで、これより上はあるまい。マイネルレコルトは外を回った組では唯一伸びていて、悲観することはない内容。オーヴェールはこんなもんかな。来年の北海道辺りでひとつ。

500万下

東京11-13-6R(D13):シベリアンライオン(牡・父マルターズライオン/母マックスファックス)
先行争いが案外激しくなりハイペース。後方から大外をぶん回して、先行二頭の叩き合いをぎりぎりまとめて交わす。なかなか好い脚を長く使っていて、侮れない内容だ。今回は血統を調べてみたが、やはりよくわからない。近い代ではマルターズライオン× Known Fact × Sexton Blake (←Blakeney)。マイルがよさそう。時計がかかれば芝でもいけると思う。
東京11-14-9R(T16/filly) 赤松賞(500万下):ジェダイト(牝・父サンデーサイレンス/母グリーンポーラ)
赤松賞らしいスローの決め手比べ。好位の内をそつなく回って完勝。結構やる。それでもまだあんまり信用しない方がいいとは思うんだけどねえ……。今回はよかった。それは認めよう。
京都11-13-6R(T12) 500万下:マキハタサーメット(牡・父ディアブロ/母マキハタリリー)
リッカバクシンオを行かせて2番手で大名マーク。早めに抜け出して押し切る。時計も結構好く圧勝だった。未勝利勝ち上がりなので取り上げるのは初めて。血統的を見てもスプリンターと言ってよさそう。せいぜい 1400m までかな。今回は相手が手薄だった感も否めず、またスプリンターがこの時期に2勝してしまうと使うレースが難しい。暮れにクリスマスなんたらがあるけど。
京都11-14-9R(T18) 黄菊賞(500万下):シルクネクサス(牡・父グラスワンダー/母シルキーヒロイン)
無理せずハナに立つと、そのままスローに落として逃げ切る。ラストから2ハロン目が10秒8とか意味不明な数字になっていて、いくらスローでもこれは非凡。面白い。未勝利を6戦かけて勝ち上がって連勝、というのもちょっといい。母の父は全く成功しなかったステイヤー種牡馬のスターリフト(父 Mill Reef)で、母母父は Halo 。注目しておこう。

新馬

東京11-13-4R(D16):トーヨークリス(牡・父 Kris S./母 Jeano)
スローで引き付けての逃げ。なんぼこのコースでも63秒1は楽過ぎる。あっさり逃げ切り。力は正直まだわからない。特に強調したいような勝ち方ではない。母の父が Fappiano、母母父は In Reality なので芝でもやれそう。距離も 2000m ぐらいまではこなせるんじゃないだろうか。
東京11-13-5R(T18/DS):エステヴァン(牡・父メジロライアン/母 Loskay)
どスローの三番手から。こうして書いてると新馬戦はどスローが少なくないね。しっかりした脚で抜け出した。折り合いがきっちりつくのも好いし、瞬発力もあるし、中々面白そうだ。半兄に永遠に未完の大器ロスタイム。名前は『黄金の七つの都市』なのか?
東京11-14-5R(D13):ケイアイハクスイ(牡・父デヒア/母レディーマジョラム)
ダッシュからそのまま逃げ切り。楽勝だった。歴史の浅いコースなのでレコードの価値は低いが、もちろん純粋に時計としては速い方だ。鞍上の勝浦も「まだ緩いところがあるのでかなり楽しみ」と好評価。デヒア×アフリート× Law Society なので芝でもやれてもいいんだけどまずはダートか。1800m ぐらいまでは大丈夫そう。
東京11-14-6R(T16):プリンシペデルソル(牡・父サンデーサイレンス/母ティッパートゥー)
好く言えば引っ張り切り、悪く言えば掛かり気味にどスローの逃げ。外からずっと被せてきた馬があっさり脱落したこともあって簡単に逃げ切ったが、正直内容はいまいち。母は輸入馬でその父が Trempolino。本格派っぽいのはいいんだけどねえ。半姉にモージョ(現役・1勝・父 Thunder Gulch)。
京都11-13-4R(D12):アイノグレース(牝・父スペシャルウィーク/母ソヨカゼ)
好位の後ろ、インを回って直線は思い切って先行馬の外に出す。これが奏功、しまいまでばてずに差し切った。ダートは非常に速い時計が出る状態だったようだが、それにしても速い。スペシャルウィーク× Topsider だとやっぱダート向きなのか? 距離は 1800m ぐらいまで大丈夫だと思うのだが。もう1勝はできそう。
京都11-13-5R(T14):ハギノコマチ(牝・父ジェリ/母ハギノトニーレディ)
中団から外に出してまとめて差し切る。時計は平凡。父ジェリ産駒は新馬戦では2勝目、かな。マイルから中距離ぐらいで末脚を活かすレース、ってイメージ。血統の字面的にはかなり奥行きがありそうだけど、さて。
京都11-14-4R(D14):ラガールージュ(牡・父クロコルージュ/母ダイワジュリエット)
最初好位に居たのに砂を被ったらしくどんどん位置取りを悪くする。が、直線向いて砂が来なくなるとかなりいい脚で伸びて、まとめて交わし切ってしまう。まあ Blushing Groom 系らしいとは言えるか。時計は平凡。母父が Red Ransom、母母父が Alydar。まあダート向きでしょうな。距離もこれぐらいで力任せの方が案外よさそう。牝系ほっとんどわかんねえ。
京都11-14-5R(T18):グランロワイヤル(牡・父サンデーサイレンス/母ガゼルロワイヤル)
しんがり(1頭まるで競馬しなかった馬を除く)から内を回って追い上げ、直線馬場の真ん中から抜け出す。長く脚を使っていて、併せて上がった相手に競り勝って、かなり差のあった先行馬も捉えた。いい根性がある。時計は平凡。母の父が Garde Royale なので、レゴラスと4分の3まで同じ血になる。期待してもいいかも知れない。
福島11-13-2R(T12):マイネルアルビオン(牡・父マイネルラヴ/母ゴールデンボタン)
外枠から、ダッシュ悪く中舘が押して叩いてハナへ。これが好判断で、ここからはハミを取ってしっかり走っていた。逃げ馬に超粘られるがなんとか押し切る。時計は悪くない。半兄にマイネルガリア(父シルヴァーエンディング)が居るので、ダートの方が向いている可能性はある。距離はマイルぐらいまでか。