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やはり厚かった壁――阪神ジュベナイルフィリーズ・結果

5回阪神2日11R 第56回 阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)
2歳牝馬 1600m 芝・右 (混)(指) オープン 馬齢 晴・良
△1 3 5 ショウナンパントル 牝2 54kg 吉田豊  1:35.2     446Kg +6 (8)
△2 3 6 アンブロワーズ   牝2 54kg ホワイト 1:35.2 アタマ 484Kg +22(3)
○3 2 3 ラインクラフト   牝2 54kg 福永祐一 1:35.2 ハナ 452Kg 0 (1)
…4 4 7 ハギノコマチ    牝2 54kg 藤田伸二 1:35.4 1.1/4 432Kg 0 (12)
…5 714 デアリングハート  牝2 54kg 武幸四郎 1:35.5 1/2  418Kg -8 (11)
ハロンタイム  12.4 - 11.1 - 11.7 - 12.4 - 11.8 - 11.7 - 11.6 - 12.5
上り  4F 47.6 - 3F 35.8
単勝 5 2230円 (8番人気) / 馬連 5-6 8520円 (26番人気)

ショウナンパントル(1着・△)
後方のインから。平均ペースに近く有利ではなかったが、上手く捌いて抜け出してくる。脚を長く使っていて、最後は競り合って抜かせない根性も見せた。吉田豊の好騎乗。様々な流れのマイル戦を経験してきたことも味方したか。時計は同日の 1400m の500万下から勘定しても速いとは言えず、レースのレベルはちょっとどうかなってとこではある。抜きん出た強さともとても言えないが、それでも現時点でのチャンピオンであることは示せたレースだろう。来春もまずまず楽しみだ。
アンブロワーズ(2着・△)
早目早目の競馬。函館2歳ステークスもこういう形だったが、今回はぎりぎり差されてしまった。どちらかと言えば勝ち馬より流れに乗っていたわけで、差されたのには不満が残る。とはいえ久々ならよしとすべきか。馬体重は +22kg だった、らしいが、実は2戦目に減ったのがちょうど 22kg で、つまりぴったり戻したことになる。どちらの体重でも勝っているが、おそらくベスト体重はこの間のどこかなのだろう。流石に短期間で増減し過ぎで、体調管理の難しい馬なのかも知れない。だとすると今後も不安はつきまとう。期待したい馬ではあるのだが。
ラインクラフト(3着・○)
中団の前辺りから、外を回して伸びてきた。最後ほんのちょっと伸び切れない辺りがファンシミン系ということか。結局ファンタジーステークスとこのレースはまるで質の違うレースで、直結しないことも多い、というのは月曜日に書いた通りではある。1.5 倍は単純に売れ過ぎだっただろう。逆に言えばまだ伸びしろはあるっつうことだけど、スイープトウショウの域まではちょっと難しいかも知れぬ。
ハギノコマチ(4着・…)
中団から、諦めずによく伸びてここまで。迷ってたら買ってみれば、って書いたけど結果4着なら悪くないと見せかけて普通に外れだよね。すんません。ちょっとまだ鵜呑みにできないところはあって、流石に自己条件なら勝ち負けだろうけど、そこで強い勝ち方をできるかどうか見極めたい。
デアリングハート(5着・…)
これも中団から。ペースがそれほどでもなかったわりに先行馬が大体潰れて、繰り上がり式に中団の馬がこの辺の着順に来た感じ。恵まれた面はあるが、このペースではなお不利な外枠で好走したのはこの馬だけ。頑張ってはいる。これもまずは自己条件からか。
ジェダイト(6着・…)
中団からそれなりに脚を伸ばす、いかにも善臣らしいレースと言うか……。まあこんなもんか。その善臣によると「今日の馬場でも緩い」そうです。
ライラプス(7着・△)
後方から差を詰めただけ。位置取りが悪過ぎたが、勝ち馬とは大差ない位置だった。大負けはしていないがほめられた内容でもない。外枠はきつかったが、それでもいい位置につけたかった。武兄ここはわりとまずい騎乗。
リヴァプール(8着・▲)
これは殆どしんがりから。競馬ブックによると推定上がりは勝ち馬と同じなので、もう少し行けてればというところ。川島は「もっと前でレースをしたかったが、前の馬がふらふらしていて行けなかった」とコメントしている。もともとダンスインザダークらしくダッシュも悪いので、阪神の 1600m は向かないのかも知れない。最後まで伸びてはいるのだが。
カシマフラワー(11着・◎)
スタート後、少し気合いをつけて追走したら掛かり気味になってしまった。そこへ内からやはり掛かって来たエリモファイナルに擦られて、外からもマイネデセールに競られ、とかなりきついレースになった。スムーズならどうにかなったのか、というと難しいところだが、少なくともこれでは話にならない。外枠ばかり引いて揉まれる競馬を経験していなかったのが響いた。できはよかったようなので、仕方がないというべきだろう。今後も大きくは望めまい。ある意味予定のストーリーか。フェアリーステークスに回るといいと思う。ともあれお疲れさま。
モンローブロンド(13着・…)
後方からさっぱり伸びず。ごちゃごちゃするレースは苦手なのだろうが、力もこんなものなのかも。
テイエムチュラサン、キャントンガール(14着、15着・…)
予定通りハナを争う。結構テイエムチュラサンが抑えられたのでハイペースにはならなかったが、前半脚を使ったには違いなく共倒れ。わかりやすい。キャントンガールはダートの方がよさそうですな(今更)。