黄昏通信社跡地処分推進室

黄昏通信社の跡地処分を推進しています

逃げ馬にはとてもしんどいレースなんだ――朝日杯フューチュリティステークス:結果

5回中山4日11R 第56回 朝日杯フューチュリティステークス(GI)
サラ系2歳 1600m 芝・右外 (混)牡・牝(指) オープン 曇・良
1 4 7 マイネルレコルト  牡2 55kg 後藤浩輝 1:33.4 レコード 450Kg +2 堀井雅広 (2)
2 4 8 ストーミーカフェ  牡2 55kg 四位洋文 1:33.7 2馬身 496Kg+10 小島太  (3)
3 1 2 ペールギュント   牡2 55kg 小牧太  1:33.8 1/2 510Kg +4 橋口弘次 (1)
4 612 マイネルハーティー 牡2 55kg 武豊   1:33.8 クビ  468Kg 0 中村均  (7)
5 3 5 セイウンニムカウ  牡2 55kg 田中勝春 1:33.8 ハナ  484Kg+12 上原博之 (12)
ラップ 12.3 - 10.8 - 10.9 - 11.4 - 12.0 - 12.0 - 11.8 - 12.2 / 上り 4F 48.0 - 3F 36.0
単勝 7 530円 2番人気 / 馬連 7-8 1,530円 4番人気
今更言っても仕方ないが、先週予想のエントリを立てようとしていた時は見出しのようなねたを考えていた。このレースの性格は阪神JFとは対照的で、流れが厳しくなって上がりは36秒台が普通、逃げ馬は過去10年でメイショウボーラーしか連対していない。今年もメンバー的に先行争いが激化することは必至、逃げ先行馬は評価を落とすべきだろう、人気馬なら尚更――というような流れになる予定だった。たぶん、予想は外れていただろう。
ついでに書いておくと、メイショウボーラーが引いた昨年も1分33秒7が出ていて、上がりは36秒2、とよく似た流れになっている。これで1分33秒台は4年連続だし、中山の馬場がより速い時計が出るようになっているのと同時に、このレースでも逃げ馬が残りやすくなっているのかも知れない。これを来年まで憶えていられるかどうか。

マイネルレコルト(1着)
この厳しい流れで外を回って早目・強気・気前のいいレースをしていて、正直上手く乗ったとは言えない。逆に言えば、見せた力は圧倒的。今日は文句の付けようがない内容で、これで5戦4勝となった。チーフベアハートの産駒だが、前も書いたように非常に Danzig っぽい馬だと思う。だから、来春はNHKマイルカップ……と思うんだけど、報道では弥生賞からだとかなんとか。ふうむ。まあクラシック欲しいのはわかるけど。
ストーミーカフェ(2着)
内枠とはいえかなり無理にハナに立って、並びかけてくる馬を全部競り落としてゴールを目指す、極めて原始的なレース。アドマイヤベガの仔ってわりと器用だと思うんだけど、なにがいけないのかねえ。この展開でこのラップを踏んで2着に残るのだから、この馬も能力は高いのは確か。あとはどこまで気性が成長するかなんだけど、経験的には暮れの4レース目でこれだと春までにどうにかなるとはちょっと思えない。出るレースでは展開の鍵を握りそうだ。現状では距離云々もなんとも。
ペールギュント(3着)
内枠でレースしにくかっただろうけど、下げて下げて外に出して追い込んで届かず、なのでちょっと大事に乗り過ぎた印象はあるか。ただ、ペース判断としては間違ってない。1・2着馬は比較的前に行って連対したし、そういう馬場でもあるのだろうが、ある程度仕方ない面はあるように思う。もともと危ういところのある馬ではあるし、一番人気はやり過ぎだろみんな、というしかない。それにしても適性がつかめないな。
マイネルハーティー(4着)
しんがりに近い位置から追い込み。4着でもごっつぁんじゃないでしょうか。乗っていた武兄によると「使う脚が短いタイプ」だそうだが、上がりは全馬中最速だった。思ったよりやるかも。でも追い込んで届かずを繰り返しそうかな。
セイウンニムカウ(5着)
右回りに変わってもインぴったりを回る。レース巧者ですなあ。3着にクビハナなのでよく頑張っている。でもこれより上はおそらくない。今後の上がり目もあんまりないのだろう。
ディープ“最強”サマー(6着)
最強馬らしく(かどうか知らんが)強気の競馬。実際手応えも結構あって、一瞬おっと思わされた。このペースで外回らせられたのはきつかっただろうが、勝った馬の方がさらにきつい競馬してるわけで、その域までは届かなかったということだ。2000m から回ってきたのはマイナスだったかな。能力もそろそろ見えてきた感もあり。
エイシンヴァイデン(7着)
「できれば中団から」って指示だったようだが、なんだその指示は。いきなり差しに回ってどうにかなるレースか? さておき、実際は出負けして後方から、外を回して上がっていくひどいレースで、7着に残っているのは驚きの一言。どうも強いのか弱いのか判らない。ごく勝手な希望としては、ストーミーカフェととことんまで競って欲しかった。それが嫌だから「中団から」って言ったんだろうけどさ。
ローランコングレ(8着)
こっちのエンドスウィープってのはどうだろう、と結構真剣に考えてたんだけど、中途半端に前を追いかけて大敗。まあ、こんなもんかな。クリスタルカップ辺りで。
スキップジャック(11着)
好位の内を追走、最後も内を突いてごちゃっとしたところにはまる。やっちまったレース。とはいえ負け過ぎの嫌いはあり、突然のハイペースはわりとしんどかったのかも。あと、わりと二番がきかない質なのかも、とも思う。これは殆ど根拠なし。