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馬具なんて全然知らないんだけど

血統の森経由のねた。香港では装着馬具情報をえらく細かく表示している、という話で、確かに香港の国際競走の結果なんて見てるとやたら詳しく出てるなあ、なんてのは思っていた。ただ、個人的にはブリンカーすらレース終わってから気付いたりする質で、そんなに情報あっても処理し切れないだろうな、というのは正直思うところ。で、香港ではどんな馬具が表示されているかというと。


B : 遮眼革装着
BO : Blinker with one cowl only(片側のみ遮眼革装着?)
H : Hood(メンコ?)
M : Muzzle
P : パシファイア装着
PC : Pacifier with cowls
SR : シャドーロール
SW : Side Winkers(チークピーシーズ?)
TT : Tongue Tie(ハミ吊り?)
V : Visor(鼻頭?)
SB: Sheepskin Browband(ノーズバンド?)
SO: Side Winker 1 side(片側のみチークピーシーズ?)
#追記(1月15日):引用は1月13日に行っていて、現在は引用元が修正されています。ので、リンク先と記述が食い違いますが、このまま残します。
B はおなじみブリンカー。古くからある馬具だけど、日本で表示義務が出来たのはわりと最近。
Blinker with one cowl only の「cowl」は遮眼部分、通常プラスティックで出来てる部分を指す。ので、「片側のみ遮眼革装着」でいい筈。日本では確か片側・両側の表示別はなかったように思う。
hood はメンコ。海外のサイトぐぐってると首ぐらいまであるのもあるけど、着用が許されてるかどうかは不明。あと、耳を覆ってないものを hood と呼ぶかどうかもわからない。そもそもあるかどうかもわからん。
muzzle はその名の通り鼻にかぶせるみたい。噛んだりとか、空気呑んだりとかを矯正するんじゃないだろうか。レースではあまり役に立ちそうに思えないのだけど。参照→Wire Muzzle, horse size only
他にも網状のとかもある模様。
pacifier は日本では「ホライゾネット」(商標名?)として知られている。おれもそっちの名前しか知らなかった。最近時々見かける、という印象。「昆虫みたいだ」って感想をネットで見かけてちょっと笑った。
pacifier with cowls はとりもなおさず「パシファイア付ブリンカー」、もしくは「ブリンカー付パシファイア」ということになる。見たことはないけど形状の想像はつく。しかしここまでやると相当暗そうだが、かえって怖がったりしないんだろうか。
side winkers は苦労してぐぐってたらこんなページを発見。多分オーストラリアのどっかの主催者の施行規程だと思うんだけど、詳しいことはわからん。それによると、

Side Winkers
Lambs wool side winkers of a design approved by the Stewards and attached to the cheekstrap of the bridle may be used.
「頭絡の頬紐に装着する羊毛製の side winker で、開催委員に認められたデザインのものに関しては使用してもよい。」
ってことで cheek pieces とみなしてよさそう。1 side はもちろん片側だけ。
ちなみにトラディショナルな winker (というか辞書的定義)はこんな感じ(→HALF CUP WINKERS)みたい。頭絡につけるブリンカーみたいな感じかな。
tongue tie は舌を括ることで、上のオーストラリアのサイトでは「ひもで舌を一回巻いて両端をハミに固定する」と、「ひもを舌と下あごに回して縛る」方法とが出ていた。多分ハミを越さないための矯正方法で、日本でも結構ポピュラーな筈(でなければおれが知らんだろう)。
visor はぐぐってたらこんな記述を発見。

A visor is similar to blinkers, but has a slit in each eye-shield to allow some lateral vision.
「ヴァイザーはブリンカーに似ているが、両方の遮眼部分にスリットが入っていて、後方の視界も若干確保されている。」
切れ込み入りのブリンカーってことでいいんじゃないだろうか。
sheepskin browband だけは結局わからず。ただ、browband ってのは頭絡のおでこの部分を指していて、sheepskin noseband でぐぐるとこんなの:Simulated Sheepskin Noseband が出てくるので、こういうのをおでこのとこにつけるものなのかも。でもそれじゃ何の役に立つのかよくわからんし、全然違うかも知れぬ。
まあとにかく馬具って言っても色々あるなあ、と月並みにまとめて終わりにしたいが、これだけ表示しててハミにはノータッチってのも面白い気がする。古くからいろいろな種類があるし替えればそれなりに効果が出る場合なんかもあると思うんだが、チェックが難しいのだろうか。