黄昏通信社跡地処分推進室

黄昏通信社の跡地処分を推進しています

三日坊主3歳戦チェック 2004-2005 (51)

一通り血統調べてみたんだけど、今週は瞬発力のなさそうな血統が目立った。まあこの時期だから当たり前ではあるんだが。どこか楽しくてどこか物悲しい。

オープン

東京06-04-11R(D16) ユニコーンステークス(G3):カネヒキリ(牡・父フジキセキ/母ライフアウトゼア)
(37) (46) に次ぐ3回目の登場。血統はそちらを参照。少しスタートが悪く、序盤は仕掛けながら好位に取りついて行く。三角過ぎに外目の三番手につけると、直線ではアグネスジェダイを可愛がるようなレースぶり。ゆっくり抜け出しても後ろからは誰も来なかった。楽勝。前回は否定的なニュアンスで書いたが、今回の相手にこの勝ち方では認めざるを得ないだろう。シーチャリオットとの対戦がまずは楽しみだ。

500万下

東京06-04-7R(D13):アルフィエーレ(牡・父アフリート/母スペリオーレ)
スタートよくハナへ。タイキプロバンスが来ると一旦控えて2番手につけ、直線で外から改めて差す。なかなかセンスのいい競馬だが時計はまあ普通で、その割に後続はちぎれてしまい、若干相手には恵まれたかも。アフリート×ロイヤルアカデミーII× Vaguely Noble 。どことなく品のいい配合。ダートで走っているが芝に向く可能性も一応ありそう。距離はマイルまで。近親では祖母のパンドラスボックスが中央3勝、伯父のドゥーチェ(父クリミナルタイプ)も中央3勝と悪くない。とはいえ古馬相手では厳しいか。
東京06-04-8R(T14):クイックセイコー(牝・父エルコンドルパサー/母スコールイ)
中団の外目から。それほど速くないペースで直線も外を回す、全く工夫のない騎乗だったが折り合っていた分かよく伸びて1着。ここでは力が違ったか。時計は平凡。エルコンドルパサー× Seeking the Gold × Pass Catcher 。パスキャッチャーは Turn-to 系らしいけどそれ以上はさっぱり。母のスコールイは短距離ダートのちょい差しばかりで中央3勝を挙げている、スピードはあるが味はない馬だったようだ。Mr. Prospector が3×3になるので、この馬もちょっとスピードが勝つ感じになりそう。1400m はかなりぴったりに思える。半兄にはセイコーアカデミー(父サンデーサイレンス/中央4勝、現役)が居るが、そこまで行けるかどうか。センスはそこそこいいのでそれなりにはやれそうだが。
東京06-05-5R(D16):ピクシーダスト(牝・父サンデーサイレンス/母シャンクシー)
好スタートからすっと3番手へ。どスローになるがきっちり折り合い、直線では容赦なく早目に逃げ馬を交わしに行く。これは正しい判断で、後ろからは誰も来れず楽勝。上がりは36秒0だった。もちろん時計は問題外。恵まれたのは否めない。サンデーサイレンス× Zilzal × エンペリー。微妙につかみどころがない。シャンクシーは現役時代は安田記念にも参戦したことがあるマイラー。全兄にはフサイチイチロー(中央3勝)が居る。この血統なら芝に向くだろう。距離はマイルから中距離ぐらいで、決め手もありそう。古馬相手では流石に最初は苦戦するかも。
東京06-05-6R(T16):イブロン(牡・父 Machiavellian/母 Desert Beauty)
平均ペースの中団から。各馬仕掛けが遅めで直線に完全に向いてからトップスピードになるが、この馬は行くところ行くところ前が詰まってしまう。しかしまる2回立て直して外に出すと、そこから素晴らしく伸びて快勝。目の覚めるような脚だった。だが時計と上がりは平凡で、正直レベルは低かったように思う。Machiavellian × Green Desert × Darshaan 。今週は難しいなあ。マキャベリアンはコクトジュリアンの頃からちょくちょく産駒が日本に入ってきていて、日本ではわりと短距離向き。母父のグリーンデザートとも合わせて距離はマイルぐらいまでとみるべきか。デザーモさんによると「間違いなく芝の方がいい」らしい。叔母にはイズリントン(父 Sadler's Wells)が居る。古馬相手では厳しい。
東京06-05-8R(T20) 夏木立賞:マチカネキララ(牡・父サンデーサイレンス/母ケイウーマン
未勝利戦に次いで2戦2勝。スローの流れを9頭中6番手で追走、三、四角でペースが落ちたところで外を回って前に取りつき、そこから直線も外へ出す。内の各馬が必死に追い比べになるのを尻目に外から伸びて、全くの楽勝だった。ペースを考えれば時計は許容範囲か。サンデーサイレンス×ラストタイクーン× Auction Ring 。まあケイウーマンの仔といった方が通りがいいだろう。ケイウーマンは3歳時に牡馬相手に京都4歳特別を勝ち、秋にはセントウルステークス古馬相手に2着に入ったりもしながら、4歳以降は全く精彩を欠き、約2年で16戦掲示板にすら載れずに競走生活を終えている。全盛期は素軽いスピードがあって強い馬だった。サンデーサイレンス×ラストタイクーンは中々好きな配合なのだけど、この世代でここに登場したのは3頭目で、残りの2頭はレースパイロットとアフリカンビート。ひょっとして微妙か?微妙なのか? 芝の中距離が最適。相手が強化しても格負けしない、筈。ただし兄姉はあまり走っておらず、トニーディアマンテ(父トニービン)が目立つ程度。
中京06-04-7R(D17):ゼンノトレヴィ(牡・父エルコンドルパサー/母インクワイアリー)
お、エルコンドルパサー今週2頭目。瞬発力に欠くところがあるのでこの辺りで勝ち上がるってのもあるのかも知れない。まあこのレースはダートだからあんまり関係ないか。ややスローなペースを好位の内でがっちり抑え、直線少し外に出して追い出すと楽々抜け出す。ちぎったし時計は速いが、この日は時計が出やすかったようだ。エルコンドルパサー× Darshaan × Top Ville 、ということでスタミナや底力はありそうだが日本ではちと重過ぎる印象。ぱっと目につくのはサドラーズウェルズ×ダルシャーンで、兄姉で唯一中央で勝ちあがっているゼンノベネチア(父フサイチコンコルド、中央1勝)がやはり父方にサドラーズウェルズを持ってるってのは偶然にしても面白い。時計のかかる芝中距離以上で。格負けはしないはず。
中京06-04-9R(T25) かきつばた賞:フサイチアウステル(牡・父 Stormin Fever/母 Gender War)
好位で折り合って、直線は外から抜け出す。上がりは出走馬中最速で、ぶっちぎって全くの楽勝。スローではあったが、この距離に適性があるのだろうか。Stormin Fever × Green Dancer × The Axe で、支えはそれなりにしっかりしているが長い距離にあまり向くとは思えないのだが。芝の中距離がベストと思う。多分平坦向き。牝系は全くわからない。古馬相手では流石に厳しそうだ。
中京06-05-6R(T18):サンタローズ(牝・父パントレセレブル/母ユキノローズ
比較的楽にハナを切ると、序盤は上手くスローに落とす。中盤からペースを緩めず、12秒ちょいのラップを並べ続け、直線に向いて内外から一気に来られるがどちらも競り落とす。時計は平凡だが中々強い内容だった。父はパントレセレブル! 中央で2勝目を挙げたのはこの馬が初めての筈……と思ったら輸入前の産駒が居ました(サザンルシファー)。残念。つうか別におれパントレセレブル好きでも何でもないんだがなんでこんなに気にしてるんだろう。パントレセレブル×ミルジョージ×ポリック。スタミナが勝って瞬発力に欠きそうな血統。芝の中長距離向き、ダートに適性があっても一応おかしくはない。母ユキノローズは自身も中山牝馬ステークスを勝っているが、繁殖牝馬としても優秀で、グレイドショウリ東京ダービー他)を筆頭に中央勝ち馬を次々に出している。条件が合えば上にも行けるだろう。時間はかかるかも知れないが。
中京06-05-9R(T12) こでまり賞:オースチンローズ(牝・父ヘクタープロテクター/母サンライズグロリア)
中団の外から追走。かなりハイペースで、直線に向いて先行馬が止まる中、馬場の中ほどを力強く伸びてくる。馬場が荒れていて時計は平凡だが、なかなか豪快な勝ち方だった。ヘクタープロテクター×ロイヤルスキー×カウアイキング。いいねえ。スピードが勝っていて、しかし詰めの甘い感じ。かなりマニアックな配合です。今回の勝ち時計が1分10秒0というのはさもありなんというところ。時計のかかる芝か、足抜きのいいダート向き。距離は 1200m か 1400m 。今後は苦戦しそうだ。