今週は少なめ。
新馬
- 函館07-30-4R(T12):ラッシュライフ(牝・父サクラバクシンオー/母フレンドレイ)
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外から好スタート。そのままハナに立つと、軽く仕掛けて綺麗に平均ラップを刻む。後続は仕掛け気味でも絡むことができず、直線ではちぎれる一方。五馬身差の楽勝だった。時計は馬場を考えればそこそこ速い。こういう馬場に向いているようだ。
サクラバクシンオー×デインヒル×マルゼンスキー。仕上がりの早いマイラー血統。一本気で行った方が強いところはありそうだが、底力はある。半兄にタガノデンジャラス(父エンドスウィープ、中央2勝・現役、今年の若葉ステークス2着)がいる。祖母の半姉にルイジアナピット(父ヴァリィフォージュ、中央6勝)。Northern Dancer が4×4・5。中々走りそうな血統。上でも時計がかかれば。 - 新潟07-30-5R(T12/filly):タイセイハニー(牝・父エンドスウィープ/母ロザヴィア)
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そこそこのスタートから仕掛けて二番手へ。速いペースで、鞍上の手が動くがむしろ逃げ馬の方が手応えがいい。それでも直線まで離されずについて行くと、直線では逃げ馬が先にばてる。そこで2着馬が猛然と外から差してきて追い比べになるが、これをなんとか首差しのいで1着。なかなかしんどいレースだった。時計は平均程度。
エンドスウィープ×サンデーサイレンス×ノーザンテースト。ここまではラインクラフトと全く同じで、さらに牝系がファンシミン系であるというところまで同じ。相性のいい配合なのだろう。違うのはこの馬は三代母がファンシミンで、ラインクラフトは四代母がファンシミンでその分ヒッティングアウェーが入っていること。あんまり影響なさそうにも思うが、ヒッティングアウェーは牝系に入るとそこそこいい仕事した気もしなくはない。ってノースフライトとダイナシュートぐらいか……。Northern Dancer が4×4。芝のマイル向き。決め手と底力に優れる血統。上ではすぐにはきつそう。 - 新潟07-31-5R(T14):ショウナンタキオン(牡・父アグネスタキオン/母ショウナンマイラヴ)
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「冠号+父の名の一部」って安直なネーミングなんだけど、実はおれ結構嫌いじゃない。というか冠号そのものがわりと嫌いじゃないのだ。特に生産者馬主のそれはひとつのアイデンティティになってるとも言えて、もし無くなってしまったらちょっと寂しいだろうなと思う。「ショウナン」のオーナーは下の名前を必ず母音が「あ」で始まるようにしているとインタビューで知った時は感心したが、この馬は父の名をとってかつそのルールにのっとっていることになる。
レースでは出遅れて後方から。なんとか集団にはついて行き、三角過ぎから外を回って徐々に位置取りを上げる。四角では大外に持ち出すと、直線に入ってからは追い出されて激しく内に刺さる。それでもよく伸びて軽く全馬交わし去った。楽勝。上がりが速いし時計も悪くはない。
アグネスタキオン×トニービン×メジロゲッコウ。牝系はアサマユリに遡れる名門ながらファッショナブルとは言い難い血統で、そこへトニービン、アグネスタキオンと配してきたのは面白い。芝の中距離向きで、底力がありそう。上でもやれる。ただ中距離で見たい。 - 小倉07-30-5R(T12):ヒサクィーン(牝・父アグネスタキオン/母フラワーブリーズ)
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好スタート。押して多少強引にハナに立つと、10秒台のラップを2ハロン重ねて後続をちぎる。直線ではムチも入ったが後続は全く詰めて来られず。最後は追いもせず2着馬に1秒差をつけて一方的に圧勝した。時計もかなり速く、相当強い内容。
アグネスタキオン×フェアジャッジメント×ノーザンアンサー。とかなんとかいう以前に、カシマフラワー(父ヘクタープロテクター、中央3勝地方1勝・現役、現在骨折で休養中)の半妹。仕上がりの早さはある程度保証されているとは言えるが、アグネスタキオンも種牡馬として相当な能力を伝えるようだ。一応芝のマイル向き。血統的には 2000m ぐらいまでは対応する可能性も充分あるが、今日のレースを観ていると姉同様短いところがよさそう。控えられれば上でも当然やれる。 - 小倉07-31-5R(T18):グロリアスウィーク(牡・父スペシャルウィーク/母グロリオーサ)
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中団の内目。この時期のこの距離だから当然どスローになるがじっと我慢。およそ3ハロン半のレースになり、三角からみんな一気に仕掛けるが、おかげで四角で内を通って押し上げられる。直線に向いたところで狭いところに入り厳しかったが、最後思い切って外に出すと残り 50m からすごい脚。ぎりぎり前に居た3頭を交わし切ってゴール。一瞬の脚と根性がある。
スペシャルウィーク×フレンチグローリー× Lord Avie 。いささか重そうな感じがするのでここで勝っているのはまず好材料か。半兄にはエアフォルツァ(父バブルガムフェロー、中央2勝・現役)が居る。Northern Dancer が5・4×5。芝の中長距離向きで底力がある。夏場のオープン短距離戦では洋梨だろうが、距離が伸びてからは楽しみ。長い目で見たい。
九州産未勝利
- 小倉07-31-1R(T12):テイエムミゴテカ(牝・父スペシャルウィーク/母エスキナッソ)
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逃げ馬がそれなりに速いペースを作り、ついて行けず6番手で追い通し。しんどそうだったが逃げ馬が自滅的に止まると案外前とも差がなく、直線半ばでようやくエンジンがかかるとそのまま他馬をねじ伏せた。時計は同日のヒサクィーンと比べるのは流石に可哀相だが、そうでなくてもちょっと遅い。この馬にとっても距離が短過ぎるレースだったし、他馬がだらしないとしか言えない。
スペシャルウィーク× Rahy × Diesis 。名種牡馬を代々かけた輸入牝馬にスペシャルウィーク、というこれでもかとばかりに大人気ない血統。将来は繁殖入りして、九州産馬の底上げの礎になる……んじゃないだろうか。芝の中距離向き。ちょっとむらがありそう。上ではきつい。ひまわり賞でもちょっと辛いんじゃないかなあ。