黄昏通信社跡地処分推進室

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三日坊主新馬チェック 2005-2006 (12)

新潟と小倉が終了。来週からは新馬戦が中央場所に戻る。札幌はもう一開催続くが、新馬戦はあと2週だけ。

オープン

新潟09-04-11R(T16) 新潟2歳ステークス:ショウナンタキオン(牡・父アグネスタキオン/母ショウナンマイラヴ)
(7) に続いて2戦2勝。 出遅れて後ろから二頭目を追走。だがスローだったためにそれほど離されずに済み、道中は無理せずそのまま後方。四角では外に回り直線も外ラチに近い位置から抜け出してくる。やや早目に先頭に立つと他馬とは桁の違う伸びでぶっちぎってしまう。上がりが非常に速いし、馬場を考えれば時計も速く、強いレースだった。もっともまだほぼ完全に能力任せで勝っているので、強い相手にどこまでやれるかはわからない。ともあれ距離が伸びても不安はないので、前回も書いた通り中距離で見たい。当然通じる力はある筈。 2着以下は正直これだけ離されるとというところではあるけど、ニシノフジムスメ(父キングヘイロー/母ブランドアート)が2着に来たのはかつてビショップボブファンクラブ会員だった身としては嬉しい。ブランドアートは関屋記念で4着に来ていて、このコースは得意なのかも知れない(改修しちゃったけど、少なくとも平坦向きなのは間違いなかろう)。3着のコスモミール(父ヘクタープロテクター)はまあこんなものだろう。3歳前半までは見限れないが、今後は人気では買い辛い。
小倉09-04-10R(T12) 小倉2歳ステークス:アルーリングボイス(牝・父/母アルーリングアクト
未勝利勝ちなので初登場。最内枠から好位の最内を追走するが、三角手前から追い上げて行って早々と先頭に立つ。ラップをゆるめないまま馬場のいい外へ持ち出しつつ四角を回ると、中団以降の馬には出番が無くなり、そのまま一杯一杯に粘り込もうとする。最後は2着馬に完全に脚色で負けていたが、そこはユタカさん、しっかりハナ差でしのいでいた。力量に明白な差はうかがえず、これは巧騎乗と言うべきだろう。
フレンチデピュティ×エンドスウィープ× Fappiano で、Mr.Prospector が4×4になる。母は小倉3歳ステークスの勝ち馬で、母仔で同一重賞を制覇したことになる。早熟でスピードがあってそれなりに成長力もある。少なくとも3歳までは楽しめそう。ここでぴたっと止まる可能性もあるが……。芝のマイル以下向き。今回はずっぱまった感は否めない。
2着のセントルイスガール(父 Silver Hawk)はほんとに殆ど勝ったという内容。将来性はこちらの方がありそうだけど、シルヴァーホークってそう思ってるとさっぱりだったりするからなあ。今の時点でこれだけ走ってしまっていることも含めて、それほど期待はできないというのが正直なところではあり。

500万下

札幌09-03-5R(D10):アイアムエンジェル(牝・父ボストンハーバー/母アイアムザウィナー)
未勝利勝ち上がりのため初登場。好スタートから内の馬のハナを叩く。持ったまま速いラップでびゅんびゅん飛ばすと後続は差して来れず、そのまま4馬身差で圧勝。時計もまあまあ速い。
ボストンハーバー× Danzig Connection × Mr.ProspectorNorthern Dancer の4×4。母は2〜3歳の短距離重賞で入着級の活躍。スピードと早熟性とついでに一本調子具合も受け継いでいそうで、母と同程度の活躍は見込めると思われる。距離は 1200m がベストか。ここまで2勝はダートだが、函館2歳ステークスで4着だったように芝向きと思える。一本調子なのでオープンで勝ち負けまでは難しそう。

新馬

札幌09-03-4R(T18):マイネルバシリコス(牡・父トウカイテイオー/母ダイイチコパン)
6頭立ての 1800m ということで当然どスロー。わりといいスタートから3番手につけると内目をずっと回り、四角手前から仕掛けると直線入口で入れ替わるように外に出し、そこからよく伸びて最後は楽勝。すっと動けるところはないものの、折り合ってしっかりした末脚が使えており、なかなかの好内容だった。時計は平凡だが仕方ないところだろう。
トウカイテイオー×サンデーサイレンス× Kenmare 。なんかゴージャスな配合だ。祖母のダイイチアレキ(中央3勝)の名にもなんとなく聞き憶えがある、と思って調べてみたらこの馬はどちらかというと期待外れだった模様(※中央3勝そのものは素晴らしい成績です)。芝の中距離に向いて決め手と底力がありそう。どうか大成して欲しい。
札幌09-04-4R(T12):トップオンターフ(牡・父フサイチソニック/母トップアンブリー)
スタートよく、ダッシュもよくハナへ。かなり速いペースで逃げて四角から引き離しにかかり、そのままどんどん突き放してゴール。楽勝だった。馬場を考えると時計も悪くない。少し一本調子なところはあるかも。
フサイチソニック×スリルショー×モデルフール。ああ、なんかいいっすねえ。デインヒルじゃなくてフサイチソニックノーザンテーストじゃなくてスリルショー。バックパサーじゃなくてモデルフール。奥ゆかしい配合です。代用品の寄せ集めとか言うな(お前がそう書いてるよ)。実際今年のフサイチソニックは一味違い、早くも新馬2勝目だ。一世代目は中央で4勝しかしてないらしいことを考えると、今年はかなりのスタートダッシュと言えるだろう。芝の短距離ないし中距離向き。平坦が合いそう。少し時計がかかる方がいいみたい。上では辛いか。
新潟09-04-5R(T14):トーヨーエーピー(牡・父 Old Trieste/母 Putthepowdertoit)
好スタートから好位の内へ入る。平均ペースだったが割と楽に追走し、直線も内目を突いて抜け出す。特に迫ってくる馬もなく楽勝。時計はこんなものだろう。
Old Trieste × Talc × Little Current 。まあなんだ、普通にお手上げです。すいません。父はマルターズヒート(中央3勝・現役/フェアリーステークス(G3)他)の父でもある。母父は Owen Tudor 系、母母父は Sea Bird の直仔みたい。トーヨーの馬らしい血統だとは言えようか。一応芝の短距離向きで。上では厳しい。
小倉09-03-5R(T12):テイエムプリキュア(牝・父パラダイスクリーク/母フェリアード)
スタートよくハナへ。内から速い馬が来るが全く譲らず、びっしり競ったまま三四角を回る。競った相手は直線入口で脱落し、今度は外から後続が迫るが、それにも抜かさせない。結局そのまま最後は少し差を広げて押し切った。これも時計は平均程度。
プリキュアパラダイスクリーク×ステートリードン× Caro 。Northern dancer が4×4で、母の兄にエムアイブラン(父ブライアンズタイム、中央12勝)が居る。それにしても渋過ぎる配合で、スピードもスタミナも決め手もそこそこというか中途半端、逆に芝でもダートでも短距離でも中距離でもそれなりにやれそう。いずれにしてもあまり多くは望めないか。上では苦しい。