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ソエを灼く(あるいは競馬日記アピール)

いわゆる「ソエを焼く」治療、ソエに対する焼烙療法について。
馬医者修行日記 -- 点状焼烙療法
以前から焼くことの治療効果は気になっていたので、この記事を読んでやはりという思いを強くした。というのをブクマのコメントに書いておいたところ、id:Southend 氏が同じ記事に「要するに鍼灸みたいなものでしょ」というコメントをつけていらした。
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伝統的な治療法であること、西洋医学的なアプローチによらないこと、において確かに鍼灸と共通点があるようには思う。あと焼烙療法に関しては統計的な治療成績の裏付けはおそらくないと思われ、鍼灸もイメージ的にはそんな感じはする。実際は(特に近年においては)そういう蓄積もしているのだろうが。
「信じるも信じないも人それぞれ」というような側面が強いこの手の治療については、よほど悪質なものでない限りは「本人がよければいい」という見方をされていると思う。
しかし馬は口がきけないし、本人(馬)の意思が治療方針に影響を及ぼすこともない。客観的な裏づけのない、しかも痛みや火傷を伴うような治療法を敢えて選択することは正当化されるのだろうか。
もちろん、競走馬は馬主の所有物であるからして、突き詰めれば馬主がよければそれでいいのだろう。調教や管理については調教師に委任しているのだから、調教師の判断でそうするのであればそれでいいのだろう。
まだ考え続けよう。

コメントにも書いたが、笹針についても個人的には懐疑的。「悪い血を抜く」というのだけどそれは本当に悪い血なのか、とか。血行が悪いのはなにかの結果であって原因ではないのでは、とか。瀉血をするならするで「針をぶすぶす刺した後に塩と生卵をぐちゃぐちゃ擦り込む」以外にもう少しいい方法があるんじゃないの、とか。もちろん、効果がないと言い切れる根拠もないし、単におれが疑ってるというだけなんだけど。
鍼とか灸とかについては、特に信じていないけどもしかすると効果はあるのかも、と思う。少なくとも頭ごなしに無駄だと決めつける気にはなれない。自分では受けようと思わない。