黄昏通信社跡地処分推進室

黄昏通信社の跡地処分を推進しています

『ホノカアボーイ』 真田敦監督,2009

予告編を見て気になっていたので観に行ってみた。
主人公は旅行の時にたまたま立ち寄ったハワイ島北部の小さな町ホノカアが忘れられず、半年後に大学を休学してそこに滞在する。映写技師の助手として小さな映画館の二階に住み、地元の人々と触れ合う日々を送る。
こういう映画は大抵そうだがストーリーはそれほどはっきりしておらず、そのうえまあ大したものでもない。いちおうある伝説の自然現象が軸になっているんだけど、あまり機能していないし、後半ビーに降りかかる事件は腑に落ちない。個人的には終始なんとなく乗り切れない感じが残った。
でもハワイイ島の美しさや、愛すべき人々の小さなエピソードや、ビーの作るおいしそうなごはんたちが、少しずつ印象を脳の中に残してくれて、観終わったときには妻とそういったものを口に出して確認しあったりした。マラサダおいしそうだったね、とか、またハワイイ島に行きたいね、とか。
なかなかいい映画であったと思います。