黄昏通信社跡地処分推進室

黄昏通信社の跡地処分を推進しています

代休。ということで、息子を妻の実家に預けて久しぶりにふたりで出かける。行き先は箱根の某オーベルジュ。息子を引き渡し、まずは新宿小田急の地下で弁当を物色する。吟味の結果山盛りの海鮮弁当と天丼とカツサンドを購入、早くもテンション急上昇。はやりすぎてだいぶ早く着いてしまったのでロマンスカーカフェでジンジャーエールをすすり、入線してきた LSE*1 に乗り込む。今回たまたま普通に予約したら展望席のそれも最前列が空いていたので、ほんとに一番前に乗れたのだ。思ってたより狭いし網棚もないしヌキみたいな幅のテーブルしかないけど、生まれて初めての展望席。
……だったのだが、弁当を食べ終わったら急激に眠くなり、鶴川辺りまでは記憶にあるものの次に意識を取り戻したのは小田原。小田原て。そこからは流石に最後まで起きてて、登山鉄道ならではののろのろ感は堪能したのだけど、いささかもったいなかった。
箱根湯本では2分の接続で向かいのホームの強羅行きに乗り換え、えっちらおっちら終点までスイッチバック3回含めて 40 分の登山行。さらに3分ぐらいの乗り継ぎで施設めぐりバスに乗り換える。タイトだったが逆に言えば効率のいい移動で、ポーラ美術館には 15 時になる前には着けていたと思う。
ポーラ美術館は空間の使い方が贅沢で、晴れている時は外光の入り方もいい感じなのだけどこの日は曇り。それでも入るだけでちょっとわくわくするような建物だ。企画展はレオナール・フジタ展。8月に新たに見つかったという作品も含めて点数だけだと 100 点以上になる大展示だけど、小品が多いのでそこまでボリューム感もなく、個人的には中々ちょうどいい分量だった。『春』と『秋』という対になっている作品が、画面から涼やかさが立ちのぼってくる感じで印象に残った。
企画展を見終わってからはカフェーに入って一休み。その後はさらっと常設展を見て、ミュージアムショップで物色しているうちに営業時間が終了(17:00 まで)。あとは外に出てバスで宿へ向かい、問題なく到着した。部屋に上がって少し休んだらすぐに晩ごはん。2年半ぶりだが変わらぬ素晴らしい料理に感動する。メインに選んだ鴨のローストもたいへんおいしかった。デザート2種類まで平らげて、流石に満腹して部屋に戻る。
戻ったら猛烈な眠気が襲ってきて、ほとんどなにもせぬまま 21 時頃なのに着替えもせずに眠ってしまう。

*1:LSE:7000 系。現役最古のロマンスカー小田急沿線で育ったおれとしては生まれて初めて見たロマンスカーの「新形式」だったので結構思い入れがある。流石に残された稼動期間も長くはないと思うので、今回乗れたのはよかった。