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NFL 2012 -- Week 5, part 3

今週の bye はレイダーズ(1-3)、カウボーイズ(2-2)、ライオンズ(1-3)、バッカニアーズ(1-3)。たまたまだろうけど不振のチームが多いので、悪くないタイミングでの休みとは言えるかも。

Buffalo Bills (2-2) @ San Francisco 49ers (3-1)

前半はビルズがよく守り、3-10 で折り返せるかなという感じだったのだが、前半終了間際残り1分を切ってから自陣でのファンブルロストでターンオーバー、直後のプレイでフォーティナイナーズタッチダウンパスを決めて 3-17 となった。これでちょっと切れてしまい、ビルズは後半オフェンスもディフェンスもやられっぱなしで、後半だけで 0-28、最終的には 3-45 というひどい点差になってしまった。まあこういう試合もあるというところだが、それにしても不甲斐ない内容だった。

  • C.J.スピラーも今日は7回 24 ヤードと冴えない数字。怪我の影響はなさそうで、それはよかった。

Miami Dolphins (1-3) @ Cincinatti Bengals (3-1)

NHK-BS らしいわりと誰得のカードだが、妻はどちらも好きなので楽しみに観ていた模様。オーヴァータイムで2連敗中のドルフィンズと、開幕週で負けた後3連勝中のベンガルズの対戦。
お互い持ち味のディフェンスが力を発揮し、両 QB タネヒル、ドルトンとも中々力を発揮できなかったが、ベンガルズが 1Q にフィールドゴールを2本決めると、ドルフィンズは 2Q にトーマスのタッチダウンランで逆転する。前半は 6-7 で折り返し。
3Q に入ってドルフィンズはレジー・ブッシュの 13 ヤードタッチダウンランで突き放す。このラッシュは本当に素晴らしかった。左サイドへ流れていって、サイドライン際で急に切れ上がってエンドゾーンへ飛び込んだのだけど、ディフェンスはまだ何人も残っていて、どうやってあれほど見事に抜けたのかさっぱりわからなかった。
パスラッシュに苦しみドライブを伸ばせなかったドルトンだが、3Q から 4Q へ続くドライブは A.J.グリーンへのショートパスを上手く使って敵陣に攻め入り、最後は残り2ヤードからまたしてもグリーンへの山なりのパス。これが完璧な深さに決まって 17-12 と追い上げる。ここで疑問だったのは2ポイントに行かなかったことで、この日の試合の展開を考えると試みて損はなかったと思う。ともあれキックは決めて 17-13。
そして残り 3:05 にベンガルズはもうひとつ判断ミスを犯す。敵陣 23 ヤードでの 4th & 5、ここで何故かフィールドゴールを狙ったのだ。ここでの3点には意味がなく、これは殆ど勝利を手放す選択だった。だからというわけでもないだろうが K ヌージェントは今季初めてフィールドゴールを失敗し、文字通りこれだったらギャンブルした方がましだったということになった。それでもタイムアウトを使い尽くしてベンガルズは最後の攻撃権を得たが、それすらもインターセプトで試合終了となった。

  • タネヒルは 17/26-223yds-0TD/0INT。すごくよくもないが悪くもなく、被サックは2回、なによりインターセプトファンブルもなく、試合を作ったと言える内容だった。この日の勝因の多くはディフェンスにあると言えるだろうが、それでもオフェンスが仕事をしなければ勝てるものではない。頑張ったと思う。
  • ドルトンは 26/43-234yds-1TD/2INT。似たような数字だが成功率は明らかに悪くインターセプトも2回あって、結局この差が勝敗につながったと言えなくもない。2年目なんだからこんなものだろうという数字なのだけど、ドルトンに求められている質はもっと高い。

Other Games

  • ヴァイキングズはタイタンズに 30-7 で勝ち。これで3連勝。ディヴィジョン首位の座も守った。ポンダーは 25/35-258yds-2TD/2INT という数字でインターセプトさえなければなーという感じ。でもまあ勝ったからよし。
  • ファルコンズレッドスキンズに逆転勝ちして全勝を守った。5-0 は球団史上初とのこと。RG3 は 3Q の途中に脳震盪で退場。自ら走った際にタックルを受けたというのはいかにも RG3 らしい。これを書いている時点では week 6 の試合にフル出場したことが判っているので、心配はなさそうだ。
  • コルツがパッカーズを破ったそうな。前半 3-21 から猛然と巻き返して、再逆転されたものの再々逆転したとのこと。これで 2-2。
  • セインツようやく勝つ。ドリュー・ブリーズの連続試合タッチダウンパス新記録がかかった試合で、ブリーズは 1Q に早々と記録を塗り替えると、4Q までに4つのタッチダウンを決めてチャージャーズに逆転勝ちした。これで 1-4。ワイルドカードに間に合うだろうか。
  • ブラウンズは5連敗。今年は Week 5 で全敗が1チームになったことになる(昨年はドルフィンズとコルツが Week 7 まで全敗だった)。対するジャイアンツは 3-2 でまたひとつ勝ち越しとなった。
  • レイヴンズがチーフスを下して 4-1。だったんだけど、スコアが 9-6 とかでこの試合見なくてよかった感がある。まあ実際見たらこれはこれで面白かったりするのかも知れんが。チーフスは 1-4。
  • シーホークスがパンサーズを 16-12 で下して 3-2 とひとつ勝ち越し。ルーキー QB の中では実はウィルソンが一番ここまでの勝率は高い。鳴り物入りのラックや RG3 とは違って、シーズン前のテストで同志ジャクソンやマット・フリンをしのいでスターターに選ばれたのだからある意味では納得できるところなのだけど、それはそれとしてシーホークスがここまでやれるとはそもそも思わなかった。/この試合では最後インテンショナル・セイフティがあった。16-10 の自陣 18 ヤードからのパントで、パンターがロングスナップを受けてからエンドゾーンに走り込み、逃げて時間を稼いだあげくエンドゾーンの後方に出た。6点リードだとタッチダウンならどのみち逆転されるしフィールドゴールなら2点やってもまだ逆転されないので選択としてあり得る、ということになる。それ以外は大量リード(少なくとも 11 点以上)でないとあり得ない。いずれにしてもちょっと珍しいシーンで面白い。