黄昏通信社跡地処分推進室

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RS-232C

ツイッターにも書いたネタ。
RS-232 っていう通信規格があるんだけど、おれが小学2年生の頃に我が家に初めて来たパーソナルコンピュータには既に使われていたぐらい古くからある規格なのに今でも細々とながら使われているバケモノみたいな規格で、調べてみたら 1960 年代からあるらしい(ソースは Wikipedia)。
流石にその Wikipedia でも「レガシーインターフェースに分類され、」などと断言されていたが、仕様上 +3V〜-3V が不感動域になっているためノイズに強いといういかにも古い規格らしい強みもあるそうで、置換コストがかかり過ぎるという以外の理由でも使われる余地があるようだ。古くて堅牢な機械がその堅牢さを武器に頑張っている姿というのはどういうわけか人の心を打つが、なにかそれに近い感動を覚える。
あと今日日どんな規格にせよ50年保つとはなかなか想像しないだろうと思うのだけど、もし若い頃これに関わった人がまだ存命で現行のコンピュータでも使われているのを見てどう思っているだろう、とか想像するのはちょっと楽しい。





バケモノじみた規格と言えばおれの中では jpeg は結構上位に来る。不可逆圧縮でありながら高い再現性を保ち、圧縮率が可変で汎用性が高く、画像フォーマットとして不動の地位をもう20年以上保ち続けている。考えた人ほんとすごいよなーと思う。まあでも考えてみると gif とか zip とかも同じぐらい長く使われてる気もするね。圧縮技術って昔の方がずっと切実な必要性があったから相対的に優位があるみたいなこともあるのかも知れない。それは乱暴過ぎるか。