『ジェイクをさがして』 チャイナ・ミエヴィル／日暮雅通他訳 ハヤカワ文庫SF，2010 ISBN-13: 978-4150117627

『都市と都市』があんまり面白かったもんで短編集も読んでみたんだけど、これはいまいちだった。分類するならホラーっぽい話が多いんだけど個人的にはそれほど好きではないので。一応表題作は作品全体に漂う寂寥感がいい感じで悪くなかったのと、「鏡」は得体の知れない相手との対峙に緊張感があってよかった。あと「あの季節がやってきた」はディストピアのアイデアとして秀逸と思う。というか好き。