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NFL 2013 -- Divisional Playoff (part 2)

San Diego Chargers (AFC-West; #6 seed(9-7)) @ Denver Broncos (AFC-West; #1 seed(13-3))

チャージャーズブロンコスは同地区のライバルであるから既に 100 回以上の対戦歴があるが、意外にもポストシーズンでの対戦はこれが初めてとなった。今季もレギュラーシーズンでは2回対戦しており1勝1敗、おたがいに相手のホームでの試合で勝っている。
直近の Week 15 の試合ではチャージャーズが勝っているのだが、この時はやはりランで時間を使いつつリヴァーズのショートパスで得点を重ねて、あとはディフェンスが頑張って勝つという今年のチャージャーズの勝ちパターンに上手く嵌めた格好だったのだが、残念ながらこの試合では上手くいかなかった。それもどちらかというと序盤からパスを多めにコールすることでリヴァーズの調子が出ないうちにドライブがぼつぼつ途切れてしまい、相手にリードを許すとますますパスを使うという悪循環に陥っていたように思う。
ブロンコスも完璧には遠い攻撃だったが、それでも 1Q と 2Q にロングドライブを1本ずつタッチダウンに持っていって前半は 0-14 で折り返した。前半終了間際にはエンドゾーン目前まで迫ったのだが、これはエンドゾーンでのインターセプトを喫して得点ならず。ここでタッチダウンになっていればゲームは終わっていた可能性が高いだけに、チャージャーズにとっては命拾いだった。
とはいえチャージャーズも 3Q になっても得点できず、フィールドゴールを1本決められてとうとう3ポゼッション差になってしまう。ようやく得点できたのは 4Q の頭で、今やエースレシーバーとなったルーキー、キーナン・アレンにリヴァーズがタッチダウンパスをヒットさせた。反撃開始かと思われたが、返しのドライブをチャージャーズは止めることができず、タッチダウンを決められて 7-24 と再び3ポゼッションになってしまう。GAORA 実況の近藤氏も思わず「駄目押し!」と叫ぶ、決定的な得点かに思われた。
しかしチャージャーズは諦めない。返しのドライブ、4th&5 からリヴァーズがまたしてもアレンに図々しいほどのロングパスを通すと最後もアレンにタッチダウンパス。そしてもちろんオンサイドキック。ニック・ノヴァックがたたきつけたボールは絶妙な位置の小フライになり、ブロンコスのレシーバーがキャッチできずチャージャーズがリカバー。これをフィールドゴールにつなげて、17-24 と1ポゼッション差にまで迫る。
次のキックオフは普通に奥へキック。ブロンコスをスリーアンドアウトに仕留めれば、同点ドライブに充分な時間が残る。1st ダウンはフォルススタートの後ランプレイでロスタックル。2nd ダウンはパス失敗。これで 3rd&17、完全にお膳立ては整った。しかし流石ペイトン・マニング。冷静にレシーバーを見定め、がら空きのジュリアス・トーマスへ 21 ヤードのパスを決める。これで実質勝負あった。そのままブロンコスがボールを持ち続け、17-24 で逃げ切り勝ち。
チャージャーズはシーズン後半からの勝負強さを見せたが、いくらなんでも 3Q までに離されすぎていた。特に序盤にリズムを掴めなかったのが大きく、上にも書いた通りもう少しランをコールするべきだったと思う。week 15 でそれで勝っているだけに一歩先回りしたくなったのだろうが、やや勿体ない負け方だった。ブロンコスはなんだかんだ地力は上でこの日はまあ地力通りの勝ちだった。次はペイトリオッツと対戦することになる。

San Francisco 49ers (NFC-West; #5 seed(12-4)) @ Carolina Panthers (NFC-South; #2 seed(12-4))

(23-10 でフォーティナイナーズの勝ち)