黄昏通信社跡地処分推進室

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例えば NTT 東日本の正式名称は東日本電信電話株式会社なのだけど、この電信の二文字を見て本来の意味である「電報」を想起する人はもはやあまり多くないと思う。コンピュータ同士の通信を思い浮かべる人が大半なのではないかな*1。でももしそうだとすると「じゃあ NTT コミュニケーションズってなによ?」みたいな話になるので、違うのだとわかるわけだ。
そういえば固定電話ってものはまだしばらく生き残ると思うけど、もしいよいよ商売をたたむフェーズに入ったら是非当該部門を分社化して「NTT テレフォン」みたいな名前にして欲しいと思う。長年Tの一文字に押し込められて誰にも意味を顧みられることのなかった単語が社名の表面に再び表れることで、我々はその終焉をあらためて実感することになるであろう。
ところで我々の世代の人間はかな入力にしたキーボードで「NTT」と打つとどの平仮名が表示されるかを大抵知っているわけだが、あれどうしてあそこまで人口に膾炙してたんだろうか。今見るとそこまで面白いねたとも思えないのだけども。



分社化ってリズム感ある言葉だね。「ウォークマンの音漏れっぽい日本語選手権」とかあったらいいところまで行くと思う。ブンシャカブンシャカ。

*1:ただし「電信」の二文字“だけ”を見るとどこかアナクロな薫りがあるのは否めない気もする。これは個人的な感覚。